JR九州のD&S列車「36ぷらす3」で、2026年9月6日から車内で楽しめる体験が変更されます。
「36ぷらす3」は、曜日ごとに異なる5つのルートを走り、九州各地の食や文化、自然などを楽しめる観光列車です。
今回、金曜日の「黒の路」と月曜日の「金の路」で新たな車内体験がスタートするほか、6号車がグリーン個室へリニューアルされます。
一方で、2026年7月28日に発生した「令和8年熊本地震」の影響により、9月は一部のルートが運休となる予定です。
今回は、9月6日から変更される「36ぷらす3」の車内体験と、全5ルートを紹介します。
JR九州ホームページ(36ぷらす3)
「36ぷらす3」は曜日ごとに5つのルートを運行
「36ぷらす3」は、JR九州が運行するD&S列車です。
木曜日から月曜日まで曜日ごとに異なるルートを走るのが大きな特徴で、九州を一周するようにさまざまな地域を巡ります。
通常の5ルートは次のとおりです。
| 曜日 | ルート | 主な区間 |
|---|---|---|
| 木曜日 | 赤の路 | 博多~鹿児島中央 |
| 金曜日 | 黒の路 | 鹿児島中央~宮崎 |
| 土曜日 | 緑の路 | 宮崎空港~別府 |
| 日曜日 | 青の路 | 大分~別府~門司港~小倉~博多 |
| 月曜日 | 金の路 | 博多~佐世保 |
同じ「36ぷらす3」でも、乗車する曜日によって旅のルートや車内で楽しめる体験が変わります。
そのため、乗車そのものだけでなく「どのルートに乗るか」を選ぶ楽しみがある列車といえそうです。
「36ぷらす3」運行経路
「赤の路」(木曜日運行) 博多駅→鹿児島中央駅 ※2026年9月は運休
| 博多駅 | 10:00発 |
| 玉名駅 | 11:10頃(約20分停車) 地元のおもてなし |
| 熊本駅 | 11:52着・12:02発 |
| 牛ノ浜駅 | 14:25頃(約20分停車) 地元のおもてなし |
| 鹿児島中央駅 | 16:26着 |
博多駅から鹿児島中央駅までを鹿児島本線を走行します。八代駅~川内駅の区間は、九州新間線開業により並行在来線となり「肥薩おれんじ鉄道」の区間となります。「肥薩おれんじ鉄道」は、旅客列車は気動車での運行となっており「36ぷらす3」が電車で運転される唯一の旅客列車です。
令和8年熊本地震での鹿児島本線・肥薩おれんじ鉄道が運休しているため2026年9月の運転はありません。
「赤の路」の車内体験は、「九州のお茶体験(2,500円)」です。
「黒の路」(金曜日運行) 鹿児島中央駅→宮崎駅 ※2026年9月は運休
| 鹿児島中央駅 | 11:22発 |
| 霧島神宮駅 | 11:49着・13時14発 地元のおもてなし |
| 大隅大川駅 | 13:25頃(約45分停車) 地元のおもてなし |
| 宮崎駅 | 15:40着 |
鹿児島中央駅から鹿児島本線・日豊本線経由で宮崎駅まで運行されます。途中の「霧島神宮駅」では駅舎の見学・足湯が楽しめます。
「黒の路」限定のお弁当「百年の旅物語 かれい川」弁当も販売されます(3日前までの予約が必要)。
令和8年熊本地震の影響により2026年9月は運休となります。
「黒の路」の車内体験は、今回変更となり「九州の発酵食品体験(1,500円)」です。
「緑の路」(土曜日運行) 宮崎空港駅→別府駅 ※2026年9月5日は運休
| 宮崎空港駅 | 11:36発 |
| 宮崎駅 | 11:48着・11:52発 |
| 延岡駅 | 13:30頃(約10分停車) 地元のおもてなし |
| 宗太郎駅 | 14:15頃(約10分停車) 特別停車 |
| 重岡駅 | 14:35頃(約20分停車) 地元のおもてなし |
| 大分駅 | 16:49着・16:56発 |
| 別府駅 | 17:12着 |
日豊本線で宮崎から大分へ向かう列車です。
途中で1日3本(延岡行き1本・佐伯行き2本)しか列車がないことで知られている秘境駅の「宗太郎駅」に特別停車します。
2026年9月12日から運行が再開されます。
「緑の路」の車内体験は、「九州の梅体験(梅酒:2,000円・梅シロップ:1,500円)です。
「青の路」(日曜日運行) 大分駅→博多駅
| 大分駅 | 10:48発 |
| 別府駅 | 10:58着・11:08発 |
| 杵築駅 | 11:30頃(約10分停車) 地元のおもてなし |
| 中津駅 | 12:10頃(約15分停車) 地元のおもてなし |
| 門司港駅 | 13:40頃(約80分停車) 門司港駅での自由散策 |
| 小倉駅 | 15:16着・15:19発 |
| 博多駅 | 16:41着 |
日豊本線・鹿児島本線で大分駅から博多駅まで運行されます。
「ソニック」は、小倉駅で折り返しますが、「青の路」は門司港駅まで運行します。
門司港駅では、80分停車するため、2019年3月に復元が完了した門司港駅などレトロな街並みが見学できます。
「青の路」の車内体験は、「金平糖体験(無料)」・「小倉織風呂敷包み体験(2,600円)」です。
「金の路」(月曜日運行) 博多駅→佐世保駅 佐世保駅→博多駅
- 午前便
| 博多駅 | 11:23発 |
| 佐賀駅 | 12:07着・12:09発 |
| 肥前浜駅 | 12:42着・13:38発 地元のおもてなし |
| 武雄温泉駅 | 14:23着・14:46発 |
| 上有田駅 | 15:30頃 地元のおもてなし |
| 早岐駅 | 15:58着・16:03発 |
| 佐世保駅 | 16:13着 |
- 午後便
| 佐世保駅 | 17:27発 |
| 早岐駅 | 17:37着・17:43発 |
| 有田駅 | 18:02着・18:03発 |
| 武雄温泉駅 | 18:18着・18:20発 |
| 佐賀駅 | 18:44着・18:47発 |
| 新鳥栖駅 | 19:03着・19:04発 |
| 鳥栖駅 | 19:08着・19:10発 |
| 博多駅 | 20:06着 |
博多駅と佐世保駅を鹿児島本線・長崎本線・佐世保線で運行されます。午前便は、他の4コースと同じく地元とタイアップしたイベントがあるのに対し、午後便はビュッフェが営業され夜間走行の車内の雰囲気を楽しむ列車となっています。
「金の路」の車内体験は、9月から変更となり「九州の和紙体験(1,000円)」となっています。
9月6日から「黒の路」で発酵食品の体験
9月6日から新たな車内体験が始まります。
金曜日に運行される「黒の路」では、「九州の発酵食品体験」が行われます。
鹿児島県福山町の黒酢と鹿児島県産の野菜を使ったピクルスを味わうほか、ピクルス液や鹿児島の醤油、菜種油などを使ったドレッシング作りも体験できます。
体験は4号車のマルチカーで行われ、定員は最大14名。
料金は1,500円で、当日に車内で申し込む方式となっています。
九州の食文化を「食べる」だけでなく、自分でドレッシングを作りながら楽しめる体験になっています。
ただし、2026年9月の「黒の路」は熊本地震の影響で運休が予定されているため、実際に体験できる日については注意が必要です。
「金の路」では名尾和紙を使った体験
月曜日の「金の路」では、「九州の和紙体験」がスタートします。
佐賀県の名尾地区で受け継がれている「名尾和紙」について学びながら、和紙を使ったしおり作りを体験できます。
こちらも4号車マルチカーで実施され、定員は最大14名。
料金は1,000円で、完成したしおりは持ち帰ることができます。
列車の旅を終えた後も、乗車した記念として残せるのがうれしいところです。
これまでの車内体験も引き続き実施
「36ぷらす3」では、今回新しく設定される体験以外にも、各ルートでさまざまな車内体験が行われています。
木曜日の「赤の路」では九州のお茶、土曜日の「緑の路」では梅、日曜日の「青の路」では金平糖や小倉織風呂敷など、曜日によって内容が異なります。
つまり「36ぷらす3」は、移動中の車窓を楽しむだけでなく、九州各地の食や文化を車内で体験できる列車となっています。
6号車がグリーン個室にリニューアル
今回の変更は車内体験だけではありません。
2026年9月6日から、6号車がリニューアルされます。
これまでの6号車は畳敷きのグリーン席でしたが、リニューアル後は1~2名用のグリーン個室となります。
個室と通路を仕切るパーテーションにはガラスが使用され、開放感のある空間に。
床もフローリングに変更され、これまでとは違った雰囲気で「36ぷらす3」の旅を楽しめるようになります。
また、6号車のプレミアムランチプランでは、「36ぷらす3」オリジナル箸も用意されます。
熊本県で天然竹を使った箸を製作しているヤマチクが手掛けるもので、食事とともに旅の記念品として楽しめそうです。
2026年9月は一部ルートが運休に
「36ぷらす3」に乗車する場合、2026年9月は運行予定にも注意が必要です。
2026年7月28日に発生した「令和8年熊本地震」の影響により、9月は通常とは異なる運行計画となっています。
「赤の路」は9月3日・10日・17日・24日が全区間運休。
「黒の路」も9月4日・11日・18日・25日が全区間運休となります。
一方、「緑の路」は9月5日が運休となるものの、9月12日から運転再開予定です。
「青の路」と「金の路」は、9月6日から通常運行となる予定です。
また、赤の路・黒の路については10月以降の運行計画も未定となっています。
乗車を予定している場合は、予約前や旅行前にJR九州の公式情報を確認するようにしましょう。
まとめ
JR九州の「36ぷらす3」では、2026年9月6日から車内体験がリニューアルされます。
金曜日の「黒の路」では九州の発酵食品、月曜日の「金の路」では九州の和紙をテーマにした体験がスタート。
さらに6号車もグリーン個室へと生まれ変わります。
「36ぷらす3」は曜日によって「赤の路」「黒の路」「緑の路」「青の路」「金の路」の5つのルートが設定されているため、目的地だけでなく、車内体験や食事などから乗車するルートを選ぶのも楽しそうです。
ただし、2026年9月は熊本地震の影響で一部ルートが運休となっています。
特に「赤の路」と「黒の路」は9月の全運転日が運休となるため注意が必要です。
「36ぷらす3」に乗車して九州を旅する際は、最新の運行状況を確認してから旅行の計画を立てるようにしましょう。

