新潟県の「えちごトキめき鉄道」は、「トキ鉄 小学生乗車無料の日」として小学生を無料にするイベントを行っています。2025年度の上半期は7日間設定されていましたが既に6日は終了しています。小さいころから鉄道に親しんでもらい将来の利用者として獲得しようという趣旨で行っているものと思いますが、私はこの考え方には賛成できません。どういった制度なのか見てみたいと思います。
えちごトキめき鉄道ホームページ
トキ鉄 小学生乗車無料の日
- 対象日 2025年3月15日(土)~16日(日)・4月26日(土)・5月3日(土)・6月21日(土)・7月5日(土)・8月9日(土) 7日間(8月9日以外は既に終了しています。)
- 対象列車 えちごトキめき鉄道の普通列車
- 対象者 6歳から12歳未満(こども運賃対象者)
- きっぷ配布場所 妙高高原駅・新井駅・上越妙高・高田・春日山・直江津・能生駅・糸魚川駅および「なかごう さとまるーむ(二本松駅)」
対象日に限って、えちごトキめき鉄道の普通列車がこどもについては無料で乗車できるきっぷです。
えちごトキめき鉄道は、急行料金は不要になったのでこちらも乗車できます。
賛成できない理由
- 鉄道は、公共サービスであり利用するには対価を要するものであること
一つ目は、公共サービスは無料ではないということを知ってもらうということです。賛成できない理由は、無料ではないことを知ってもらうことですので100円であったとしてもこどもが支払うのであれば賛成します。私個人の意見ですが、他の公共サービスについても無料ではなく、たとえ1円であっても利用料は支払うべきだという考えです。
- 公共交通機関の利用の仕方を学ぶ機会の喪失となるから
もう一つの理由は、子供のころからバス・電車についての利用方法を学ぶということです。最近、交通系ICカード・QRコードでの支払いの普及により地元の利用者でも整理券を取らずに乗車していていたりする人を見かけることが度々あります。小さいときからそういった機会に触れることは大事なことだと思います。
まとめ
以上の二つの理由により私は、「トキ鉄 小学生乗車無料の日」については、賛成できません。ただし、金額については1円でも支払いを行う「こども割引乗車券」であれば賛成です。公共交通機関は、公共サービスであり対価を払って決められた方法で利用することが大事だと考えているからです。
こういう理由で反対ですので岡山市・倉敷市での路線バス無料デーについても賛成ではありません。