一畑電鉄「デハ8000系」は、JR西日本の直流用電車単行車両のプロトタイプ? 山口地区の105系・123系置き換え用か?

一畑電鉄出雲大社駅 車両

 この記事は2025年4月7日に投稿したものを再編集した記事です。

 島根県で鉄道事業を行っている私鉄の一畑電鉄は、2025年(令和7年)3月2日より新型の単行電車「デハ8000系」の運行を開始しました。「デハ8000系」はロングシートとクロスシートを変換できるデュアルシートに目が行きがちですが、私は単行での運行ができる事が最も大きな特徴だと考えています。なぜならば、山口地区には105系・123系の配置があり、車両の置き換えの時期が迫っています。227系での置き換えも考えられますが、123系については、1両から2両への増車となり運行コストが大きくなる可能性が考えられますので宇部線・小野田線用に投入される可能性があります。そこで、「デハ8000系」での105系・123系置き換えの可能性を考えてみたいと思います。

 なお、一畑電鉄は2025年(令和7年)4月1日(土)にダイヤ改正を行っています。

令和6年度新造車両の導入について

一畑電鉄ホームページより

山口地区の現状

使用されている車両(電車)

 JR西日本の山口地区(山陽本線・宇部線・小野田線)では、現在次の車両が使用されています。

  • 115系(T編成2両編成・N編成4両編成)

山陽本線の(岩国駅~下関駅)での運行となっています。2両および4両の運行があり、ワンマン運転(都市型ワンマン)で運行されています。N編成は転換クロスシートで2扉の車両ですが、T編成は固定式のクロスシートとなっていて3扉の車両となっています。N編成については、8両での運行も過去にありました。下関総合車両所下関支所の所属となっています。

  • 227系(A編成3両編成)

山陽本線の(岩国駅~新山口駅)での運行されています。3両編成および6両編成での運行のみとなっています。3両編成の場合は、ワンマン運転(都市型ワンマン)となります。車内は、3扉で転換クロスシートです。下関総合車両所広島支所所属となっています。

  • 105系(U編成・K編成2両編成)

 山陽本線(岩国駅~下関駅)・宇部線(全線)・小野田線(本線のみ)で運行されます。3扉で車内はオールロングシートとなっています。ワンマン運転での運行です。車両は中国地方の統一色である黄色に塗られています。なお、一編成のみトリコロールカラーに復刻された編成があります。下関総合車両所下関支所の所属です。

  • 123系(U編成1両編成)

 宇部線(宇部新川駅~宇部岬駅)・小野田線(全線)で運行されます。2扉で車内はオールロングシートとなっています。ワンマン運転での運行です。車両は黄色一色です。105系と併結した3両編成の運用もあります。下関総合車両所下関支所の所属となっています。あまり有名ではない車両です。

これらの車両の置き換えについて

どの車両で置き換えるか

 115系および広島から乗り入れている227系は、多分山口向けの227系2両編成もしくは3両編成での置き換えとなるでしょう。一方、105系・123系については、車両運用の自由度を大きくするために単行(1両)編成での置き換えとなるのではないでしょうか。その場合、運用の都合上227系と連結可能な車両となると思われます。

 そうなると、新車の製造以外で考えた場合、2両連結して使用している小浜線の125系(単行が可能)がまず候補に挙がるでしょう。小浜線は、1両編成での運行がないので125系である必要はなく、227系を新製投入しても車両運用上の問題はありません。

小浜線の125系の転属が難しい理由

 小浜線用の125系については、小浜線の電化を行ったとき(2010年3月13日)に、導入された車両ですが、福井県からの補助金が使われているため他の路線で使うのは困難です。227系の新車を投入するのであれば、福井県も認める可能性は十分にあると思いますが、いつになるかもまだ決まっていない状況です。ただ、小浜線については125系を1両にして列車本数を増やした方が利用者にとっては利便性の向上になると思います。

 なお、車歴の高い山口地区の123系については早めに置き換える必要がありそれは数年の期間が目途ではないでしょうか。

一畑電鉄「デハ8000系」の製造について

 この車両は、JR西日本後藤テックが製造しています。普通に考えると、4両だけ新車の製造を本来車両メーカーでないJR西日本後藤テックが関与する可能性は低いと考えにくいです(JR西日本は新潟トランシスのキハ120系をライセンス製造しましたが)。そのため、私は123系の置き換え用の車両と105系の置き換え用の車両(105系は単行車両で置き換え2両連結で使用すると予想しています。)のプロトタイプとして製造を請け負ったものと予想しています。

 近いうちに、JR西日本から新型車両のプレスリリースがあるのではと考えています。これについては、一鉄道ファンが予想しているだけなので実際は、山口地区は全て227系で置き換えられるかもしれません。

まとめ

 一畑電鉄の新型車両「デハ8000系」のニュースを聞いた時、JR西日本後藤テックが製造したということで105系・123系の後継車両は、これの量産型だと思いました。123系自体は、小野田線の廃線問題があるため路線自体がなくなり後継車両は製造されず廃線となる可能性もあり実現しないかもしれません。

タイトルとURLをコピーしました