岡山・福山地区に101両配置された(Urara)ですが、現在福塩線電化区間での運行はありません。将来的には、どうなるのか考えてみたいと思います。2025年になって追加で製造されているため現時点で(2025年7月1日)はさらに車両数は増えています(下関に行っていますが・・・)。
福山駅について
福山駅は、広島県福山市にあるJR西日本の駅です。山陽新幹線と山陽本線および福塩線が乗り入れています。山陽新幹線は、2面2線のホームを持ち間に通過線が2線あります。また、山陽新幹線の駅にしては珍しく今でも1番のりばと2番のりばを名乗っています。
広島県東部(備後地区)を代表する駅で、山陽新幹線は、「こだま」だけでなく一部の速達列車も停車します。2021年3月のダイヤ改正までは、岡山駅と福山駅を結ぶ快速列車「サンライナー」の始発駅でもありました。
在来線は3面6線を持ち、3番・4番のりばが山陽本線下り(尾道・糸崎方面)、5番・6番のりばが山陽本線上り(倉敷・岡山方面)、7番・8番のりばが福塩線(神辺・府中方面)が使用します。一部の山陽本線上り列車(始発列車・福塩線直通列車など)は福塩線ホームを使うことがあります。
福塩線について
JR福塩線は、広島県福山市にある福山駅と広島県三次市にある塩町駅を結ぶ路線です。全線距離は78.0キロメートルであり、駅数は27です。運行形態は、電化区間である福山駅~府中駅と非電化区間である府中駅~塩町駅とで運行形態が分かれており、全線を通しての運行はありません。なお、非電化区間の列車は全列車が塩町駅から芸備線の三次駅まで運行されます。
また、途中の神辺駅では、第三セクターの井原鉄道井原線に接続しており岡山県の井原市・矢掛町・倉敷市真備地区・総社市に行くこともできます。1日3往復井原線からの直通運転があり、その列車は井原鉄道の車両IRT355形(1両編成もしくは2両編成)によって運行されています。
列車本数は、福山駅~府中駅までが下りが28本、上りが27本設定されており、途中の神辺駅までは井原線に乗り入れる列車が3往復あります。府中駅~塩町駅の間はすべて三次駅までの運行となっていて、5往復が設定されれおり、吉舎駅~三次駅の間の区間列車が1往復あります。
使われている車両
- 105系(福山駅~府中駅)

下関総合車両所岡山支所に所属する105系が使われます。
福塩線の旧型車両を置き換えるため1981年(昭和56年)から運用されています、当初は、4両編成4本と2両編成4本の24両でしたが、4両編成の車両は、1984年(昭和59年)に先頭車化改造が行われ、2両編成12本の体制となりました。1999年3月13日のダイヤ改正により伯備線でワンマン運転が始まりました。(正確には、3月12日の伯備線最終列車からです)岡山駅へは車両の検査の関係で1往復の運用があり、現在も存在しています。
当初、トイレの設置がなかったため長時間の運転となる伯備線では苦情が出ていました。また、横揺れとモーター音が大きいことで地元の新聞に投稿されてこともあります。2004年(平成16年)10月16日のダイヤ改正で「マリンライナー」用の213系が普通列車に投入されたことにより、5編成が和歌山地区に転属となり現在は7編成の体制です。今でも、福塩線電化区間の主力となっています。
115系

下関総合車両所岡山支所に所属する115系が使われます。基本的には3両編成のみの運用となっています。4両では、輸送力過剰になるため3両のD編成で運行しています。検査等で車両が不足する場合は、115系4両編成(A編成)・113系4両編成(B編成)が代走に入ることがあります。特に、113系はめったに使われないので福塩線ではレアな車両となっています。
IRT355形

第三セクターの井原鉄道の車両です。井原線からの直通列車3往復に使用されます。神辺駅~福山駅間は福塩線の列車ですので井原線のフリーきっぷでの乗車はできません一方、総社駅~清音駅間はそれぞれ別の路線の扱いとなっていますのでそれぞれの会社のきっぷが必要です。以前は、清音行きの設定もありましたが今はありませんので福山駅で清音行きの表示を見ることはできません。
IRT-355形は性能が高いため、105系と遜色のない走行を見せてくれます。間違って乗ると全然違うところに連れて行かれますので注意が必要です。時々、「岡山駅へ行きますか」と聞いている人を見かけます。
キハ120系

福塩線の非電化区間(府中駅~塩町駅)は、下関総合車両所所属のキハ120系が単行運転します。全列車三次駅までの運転となります。こちらも当初はトイレがついていなかったため長時間の乗車は大変でした。1時間以上の乗車時間となる列車はトイレを必ずつけてほしいと思います。
福塩線の運用
電化区間(福山駅~府中駅間)
- 105系 2両編成(ワンマン運転) 下り17本 上り15本
- 105系 4両編成 下り5本 上り6本
- 115系D編成 3両編成 下り6本 上り6本
- IRT-355形 1両編成 下り2本 上り2本
- IRT-355形 2両編成 下り1本 上り1本
非電化区間(府中駅~塩町駅間)
- キハ120系 6往復
227系500番台(Urara)の投入について
福塩線では、神辺駅~府中駅の間で車内収受型のワンマン運転を行っています。Uraraに整理券発行機・運賃箱の装備がないため現状では運用の可能性はないと思います。また、105系は2本連結の運用があるため、227系を投入する際には、一度に車両を置き換える必要があります。2025年7月時点でも運用はありません。
投入されるとすれば、ICOCA利用エリアに入る時に置き換えがあると思われます。福塩線のためだけに整理券発行機・運賃箱を設置し、別の運用を組むメリットは余りないためタイミング的にはICOCA利用開始時でしょう。また、福塩線内にはUraraは設備の関係で入線できないとの話もあります。しばらくの間は、105系での運行が続くでしょう。105系自体それなりに車齢が高いため227系での運行に変更になると思います。
まとめ
現時点では、近いうちに227系500番台(Urara)の福塩線での運行の可能性は低いでしょう。ただ、105系も古くなってきているのでいずれは、使用されると思います。