JR西日本では、車齢が高く新車への置き換えが必要な車両が多く各地で順番待ちの状態になっています。そこで今回は、各地区に所属する車両で置き換えが必要な車両をピックアップしてどうなるか予想してみたいと思います。一応40年をめどにリストアップしています(そうしないと207系・221系までがたいしょうとなるため)。
北陸地区
七尾線は、521系・北陸本線は223系・225系および125系となっていますので40年を超える車両は現在ありません。従って、当分の間は、新車の投入は考えにくいです。
関西地区
この地区には、103系が残っていますので新車の投入が必要です。また、インバウンドの影響で山陰本線(JR嵯峨野線)の車両が不足していますのでそりらの対応も必要でしょう。
播但線(姫路駅~寺前駅)
現在は、朝の1往復が223系で運行されそれ以外の列車は103系での運行となっています。路線の最高速が時速110キロメートルであることと輸送密度が電化区間(姫路駅~寺前駅)間で7,831(2023年度(令和5年度))であることより、数字的には岡山地区と同じ座席を減らした転換クロスシートの227系が投入されると思いますが、現在ロングシート車両を使っているのでロングシート車となるかもしれません。
加古川線(加古川駅~谷川駅)
こちらは、103系と転換クロスシートの125系が使われています。全線が電化されておりこの二つの車両のみの運行となっています。加古川線は、時速85キロメートルですので227系の性能だとオーバースペックとなりますが、JR西日本としては会社として持っている車種をできるだけ統一するために227系を投入すると思います。こちらも転換クロスシート車だと思いますが、播但線同様加古川駅~厄神駅の輸送密度は、2023年度で6,767あるのでロングシートの可能性もあります。
JR嵯峨野線(京都駅~園部駅間)
ここは、車両が古いわけではありませんが(221系と223系)、インバウンド関連で輸送能力が不足していて車両の追加が求められています。この区間で時速130キロメートル運転は行われないので、225系の追加投入ではなく、221系でも十分走行可能です。
しかし、221系に余裕がないため、性能を落とした223系を投入するのではないでしょうか。227系は時速110キロメートル運転にしか対応していないため223系(225系)となるでしょう。京都駅での混雑がひどいとのことで早前に車両の増備が必要だと思います。京都駅を出たところに単線区間があることと、8両編成までの運行に限られていることがネックとなっていると思います。
北近畿地区
山陰本線(福知山駅~城崎温泉間)・舞鶴線(綾部駅~西舞鶴駅)
福知山に所属の113系が使用されており新車の投入が必要です。候補としては、2両での運行がメインなので227系でしょう。座席は、現行と同じ転換クロスシートとなると思います。ここも早めの車両の置き換えが必要ではないでしょうか。
中国地区
岡山地区(山陽本線・伯備線・赤穂線・宇野線・本四備讃線)
105系・113系・115系そして213系が運行されています。213系は平成に変わったころの車両で置き換えがないかもしれませんが、113系と115系は現在置き換えが進んでいます。減車の影響で混雑率が増加したため座席を1列減らした227系の転換クロスシート車での置き換えとなっています。213系についても岡山地区の車両を統一するために転属となる可能性があります。一方、105系は福塩線と山陽本線のみの運用ですが車齢が高いため、置き換えになる可能性は高いと思います。
山口地区(山陽本線・宇部線・小野田線)
山口地区は、115系は、現在製造中の227系での置き換えで間違いないと思いますが、105系・123系については、オーバースペックになるため227系以外で置き換える可能性があります。これについては、しばらく様子を見ないと確かなことは言えないのではないでしょうか。特に宇部線・小野田線については、路線の存廃の話がありますのでそちらとの関係もあると思います。
まとめ
今、置き換えが検討されている車両は、105系・113系・115系・213系(?)であり、近いうちに置き換えられると思います。利用者にとっては車両が新しい方がいいので良いことだと思います。
一方で。国鉄型車両がなくなることは私たち鉄道ファンにとっては、一時代の終了を思わせる話であり残念な気持ちもあります。国鉄型車両が残っているうちに雄姿を記録したいものです。