JR九州は、新型車両71-000系を新たに導入する東京臨海高速鉄道から70-000系を購入するようです。70-000系は、直流電車(1,500ボルト対応)ですので、JR九州が使用するとすれば、一つに絞られます。一昨日(7月18日)に投稿したJR東日本のE501と同様に中古車両を購入して使用する形となるようです。
70-000形について
りんかい線について
りんかい線(新木場駅~大崎駅)と埼京線・川越線を(大崎駅~川越間)走行しています。編成は、10両でデータイムは、1時間あたり快速3本と普通列車3本が走っており不通列車は川越駅へ乗り入れを行います。
仕様
全編成10両編成を組んでいて先頭車はすべてモーターがついていません。中間に2両ユニットの電動車2両3ユニットを組み込んでいます。
- Tc-M-M-T-M-M-T-M-M-Tc となっています。性能的には、JR東日本の209系に準じた性能になっています。
状況の変化
りんかい線に新型車両71-000系を2025年の下半期に導入する予定となったため今回の話が出たようです。全部で80両導入予定のようです。これにより余剰となる70-000系をJR九州へ譲渡されるようです。
JR九州の事情
導入される路線は?
りんかい線の70-000形は、直流電車です。従って、JR九州唯一の直流路線である唐津線(唐津駅~西唐津駅)・筑紫線(姪浜駅~唐津駅)とみて間違いないでしょう。JR九州の103系自体車齢が高くなっていますのでそろそろ後継車両が必要な時期です。
JR九州103系について

元々は、福岡市営地下鉄相互乗り入れのために製造された車両で6両編成で製造されましたが、利用者数に応じて、3両編成に短縮され使用されています。福岡市営地下鉄に乗り入れるときは6両での運行となります。1982年(昭和57年)に製造された車両であり103系としては新しいですが、40年以上経過しており置き換えが必要となっています。
購入するのは
先頭車10両とのことです。従って、モーター等を先頭車に取り付け電送を行うものと思われます。また、先頭車を購入したということは、3両から2両への短編成化が行われるのではないでしょうか。ということは、筑前前原以西の利用状況に応じた対応で系統分離が行われると思います。
輸送密度は、2023年度で筑前前原~唐津間が5,061ですので、日中は2両でも対応が可能だと思われます。
まとめ
JR九州は、りんかい線の70-000系を東京臨海高速鉄道から購入したようです。これにより、唐津線(唐津駅~西唐津駅)・筑紫線(筑前前原~唐津間)方面は、福岡市営地下鉄・筑紫線(姪浜駅~筑前前原駅)から系統分離され、筑前前原駅での乗り換えが必要となるのではないでしょうか。