JR東日本は、2025年9月19日のプレスリリースで、京浜東北線・根岸線の東神奈川駅~大船駅間で2025年11月22日(土)から自動列車制御装置(ATO)を用いた自動運転を開始すると発表しました。今回対象となるのは、横浜線で使用されているE233系の車両となります。なお、運転は自動となりますが、運転手は乗車し運行を行う乗車でレベル2(GoA2)の段階となります。
JR東日本ホームページ
対象の区間等
対象区間
- 京浜東北線・根岸線の東神奈川駅~大船駅間
対象となるのは、9月下旬から走行訓練を行っていた上記の区間となります。なお、全ての列車ではなく、横浜線から直通運転を行うE233系のみが対象となっています。
開始時期
- 2025年(令和7年)11月22日(土)の始発列車から
約2か月先からの開始となっています。将来的には、山手線・京浜東北根岸線・南武線・横浜線・常磐線各駅停車(綾瀬駅~取手駅)間でも導入が予定されいます。
自動列車制御装置(ATO)の性能について
停止位置は、数十センチの精度で停車することが可能とのことです。プロの運転手が5cm程度と言われていますのでそれにはまだ及びませんがホームドアのある駅の許容範囲が35cmであることを考えれば実用化には耐えられるものであると思われます。
また、走行についても前後の列車との間隔等を正確に判断し、運転間隔を調整することにより列車間隔の均一化・遅れ回復運転・省エネ運転に貢献できると発表されています。
プレスリリースを見て
ついに、鉄道無人化へ向けて具体的に動き出したと感じました。広島のアストラムラインのように人が絶対に入ることがない高架の路線では現在でも普通に行われている自動運転ですが、通常の路線でも実現する日が近づいているとの思いがしました。
鉄道の省力化・環境負荷の軽減に大きく貢献できる自動運転について全国の路線に広がっていけばよいと感じた次第です。一方で、非常時(災害時・自動車等の線路への進入時等)には不安な点もありこちらについても研究が進んでいくことを期待したいと思います。
まとめ
JR東日本は、京浜東北線・根岸線の東神奈川駅~大船駅間で11月22日(土)から横浜線で使用しているE233系の車両を使って自動運転を開始することになりました。将来的には、首都圏の列車へと波及していくことにより鉄道の抱える人材不足・環境問題の解決に繋がることが期待されます。