鉄道に関するニュースをインターネットで配信している「乗り物ニュース」の10月21日の記事によると、JR東日本からJR九州が譲り受けたE501系は関門トンネルで現行の415系を置き換えるためであると配信しています。大半の鉄道ファンの方が想像していた内容と同じですが、今回取り上げてみました。
九州へ運ばれた「常磐線の電車」使い道あきらかに 予想は的中も「ただし…」とJR九州幹部 | 乗りものニュース
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記事のポイント
ポイントは、次の通りになります。
- 関門トンネル区間(下関駅~小倉駅間)で使用
- サハ(中間付随車)1両を抜いた4両編成での運行
- 車両の老朽化が進んでいるため、あくまで「ワンポイントリリーフ」
- 将来の車両については不明
内容について
関門トンネル区間での使用
これは、鉄道ファンの方でしたら大体予想はしていたとは思います。下関駅から小倉駅の間は、門司駅構内にデッドセクションがあるためどうしても交直慮用車両が必要になりますので、E501系→交直両用車両→関門トンネルという感じで閃いたのではないでしょうか。なお、E501系が運用されていた常磐線・水戸線は周波数が50Hzであるに対し、JR九州は60Hzとなっていますが、これは機械等を交換して対応するものだと思われます。
サハ1両を抜いた4両編成での運行
現在、下関駅~小倉間で運用されている415系は4両編成ですので、輸送量もほとんど変わらないためサハ1両を抜いた4両にしたものと思われます。この区間の輸送密度(2024年度:下関駅~門司駅間 16,570・門司駅~小倉駅間 21,767)であり、E501系はロングシートですので3両でもとは思いましたが、先頭車改造工事が必要となり経費が掛かることも考慮したのでしょう。
ワンポイントリリーフ
E501系が、1995年導入された車両で既に製造後30年になること及びJR東日本の209系等と同様に「重量半分・価格半分・寿命半分」のコンセプトで製造された車両であることを踏まえた発言であると思います。将来的には置き換えが近い車両であると言えるでしょう。
将来について
取材に応じた幹部の方の話では、「将来の事はきまっていない」ということです。私は、IRいしかわ鉄道が521系の中間車を製造しているので、521系の投入か蓄電池電車のBEC819系の投入を予想していたのですが今のところは不明のようです。
どちらにしても、新型車両投入の際には3両編成にされるのではないかと想像しています。
まとめ
JR東日本からJR九州に譲渡されたE501系の使用先がはっきりしました。区間は、関門トンネルを含む下関駅~小倉駅です。なお、今回のE501系の投入は「ワンポイント」なので将来は、新車の投入があるものと予想されます。