小野田線実証実験は10月1日(水)から開始! 船木鉄道のバスへ共通乗車するには「WEASTER」アプリが必要です。

小野田線(長門本山駅) 臨時列車

山口県の小野田線では、8月に発表されていた実証実験が10月1日(水)から開始されます。実証実験の内容は、山陽小野田市市内においてJRの定期券で並走する船鉄バスに乗車できることと小野田線(小野田駅~宇部新川駅間)で夜間に1往復増便されることです。

小野田線沿線地域の公共交通活性化に向けた 「鉄道・バスの共通乗車」のご利用方法について

小野田線沿線地域の公共交通活性化に向けた実証事業について

JR西日本ホームページ

小野田線について

 小野田線は、路線としては山口県宇部市の居能駅から山陽小野田市の小野田駅を結ぶ路線です。また、途中の山陽小野田市雀田駅から同じく山陽小野田市の長門本山駅を結ぶ本山支線もあります。

  • 路線 本線:居能駅(宇部市)~小野田駅(山陽小野田市) 本山支線:雀田駅(山陽小野田市)~長門本山駅(山陽小野田市)
  • 駅数 11(本線 9・本山支線 2)
  • 路線距離(本線 11.6㎞・本山支線 2.3㎞)
  • 電化 直流電化(1,500V)
  • 軌間 1,067㎜(狭軌)
  • 全線単線
  • 最高速度 時速85㎞

 輸送密度は次のようになっています。

1987201820232024
小野田線1,478457378391

 以前は、海底炭田・工場の労働者を運ぶ路線として活躍していましたが、炭田の閉鎖・車社会への移行により現在は、赤字ローカル線となっています。

 近年の輸送密度もJR発足の1987年の約4分の1と大きく落ち込んでおり、JR西日本から路線存続の議論の対象路線として指定されています。

 小野田線は、朝の1往復を除き123系(1両編成)で運行されます。

今回の実証実験

小野田線の定期利用者の舟鉄バスの利用

 小野田線と舟鉄バスが並走している区間(小野田駅~雀田駅・雀田駅~長門本山駅)について、小野田線の定期券を所有している人がバスを利用することが可能になります。ただし、利用にあたっては定期券の他に「WESTER」アプリが必要になります。

 バスは、1時間に1本程度ありますので、特に1日3本しか運行のない本山支線沿線の利用者にとっては利便性が大きく向上することになると思われます。

リンク:061001onoda-w.pdf(舟鉄バス 小野田線時刻表)

小野田線の深夜時間帯に1往復増便

小野田雀田宇部新川
下り21:1321:2621:42
上り22:4722:3522:19

 2021年(令和3年)に行われたダイヤ改正で減便となった深夜の列車を復活させて利便性の向上を図ります。これは、バスの最終便が早い(20時頃)のため通勤客の取り込みをするために設定されたとも思われます。

目指すところは

 今回の実証実験は、定期券所有者限定で行われますが目指すところは、山田線・牟岐線のようにバスと鉄道の共同利用を目指しているものと思われます。現行では、バスと鉄道の時間の設定が近く分散しての利用が不便な状態となっているので、実際に共同利用を行うのであれば、バスと鉄道で時間の調整が必要になるものと思われます。

まとめ

 小野田線と舟鉄バスでは、2025年10月1日~2026年3月31日の期間に、並行して運行されている小野田駅~長門本山駅間でJRの定期券で舟鉄バスに乗車可能となります。また、小野田線では2021年のダイヤ改正で廃止された最終列車の運行を復活させます。この試みが成功し、便利になる事を期待したいと思います。

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