JR東日本は、中央快速線に自由席グリーン車を2両連結して従来の10両から12両の運行にしました。そこで出てくるのは、2両分の定員増による列車の減便ですが、2025年のダイヤ改正では行われませんでした。さて、2026年のダイヤ改正ではどうなるのでしょうか。
中央線とは事情が違いますが、高崎線特急「あかぎ」もグリーン車の影響で縮小したものと思われます。
中央快速線へのグリーン車連結について
概要
従来10両編成で運行していた中央線ですが、4号車と5号車にグリーン車が入れられて12両編成となりました。2両分の定員は180人ですので編成全体として定員は普通車1両分強増加したことになります。ラッシュ時については、立ち客が出るほど混雑しており普通車の混雑度の低下に寄与しているようです。
2025年のダイヤ改正で減便はあったのか
車両数の増加により定員が普通車1両分強増加するため、相当する本数(1時間1~2本程度)の減便も事前には、予想されていましたが2025年のダイヤ改正では、減便はありませんでした。これは、中央快速線は、ラッシュ時を中心にかなりの混雑状態にあり乗客の快適性・利便性を損なわないようにするための措置だと思われます。
2026年のダイヤ改正では減便はあるのか
減便しない理由
車両定員程度の乗車数である路線であれば恐らく減便されていたと思いますが、中央快速線は、定員以上に利用者がいる路線であり、混雑がひどい状態となっています。この状態で減便を行えば、並行して運行している京王線に利用者を奪われる可能性があります。
また、利用者はグリーン料金を払って乗車しているため収入としてみた場合はあまり影響していないという側面もあります。編成全体で見た場合に収入はほとんど変わっていないのではないでしょうか。
また、JR東日本は2026年度に運賃の値上げを予定しています。列車の混雑+運賃の値上げがあれば、京王線に乗客が移動するのは十分あり得ると思います。それを防ぐために減便しない場合の理由です。
減便する理由
10両編成を12両編成にして運行することは、確実にコストアップとなり利益は減っていると思われます。収入面では変わらなくても支出は確実に増加していると考えられます。支出に注目して判断すると1時間に1本程度の減便を行うことも十分考えられます。
また、東京駅での折り返し時間が十分になく、中央快速線の列車密度はかなり高くなっています。このことからダイヤが乱れた場合に元に戻すのがかなり難しい状況になっています。そこで、減便を行うことによってダイヤの回復を早くするために減便を行う可能性はあると思います。
私の見解
私は、減便はないとみています。もちろん長期的に見れば利用者の減少は避けられないでしょうから将来的には中央快速線と言えども減便はあると思いますが今時点で減らす意味は薄いように思います。
また、JR東日本では運賃の値上げが来年予定されていますので、車内の混雑度の増加と運賃値上げが重なると利用者が京王線を選択するということになりかねないと思います。逆に言うと、並行する路線がない路線であれば減便を行う可能性があると言えます。
まとめ
中央快速線では、2026年度のダイヤ改正でも減便はないと予想します。新規の感染症の流行などの想定しない理由があれば別ですが、現在の利用者数の状況・並行する私鉄の存在から減便はないと予想しました。