現在、山陽本線の姫路駅~岡山駅間は、一番短い編成でも115系D編成(3両編成)で運行されています。一方で、上郡駅~姫路駅の間に2両用と5両用の停車目標版が設置されたことがインターネット上で報告されています。10月ごろにあると予想されているダイヤ修正(227系の追加投入)によりこの区間に227系2両編成は誕生するのでしょうか。
227系投入数の予想記事です。
利用者数のデータ
姫路駅~岡山駅間の輸送密度は、JR西日本から公表されているデータで2023年度(令和5年度)の数値で次のようになっています。
姫路駅~上郡駅
この区間は、24,558となっています。現在、2両編成で運行している列車のある岡山駅~福山間(正確には岡山駅~倉敷駅間ですが数値が公表されていないです)の数値33,106以下であり、列車本数と時間帯によっては可能な数値となっています。
上郡駅~瀬戸駅
この区間は、8,302となっており、早朝・データイム・夜間に2両編成で運行している伯備線と変わらない数値であり、2両での運行は可能だと思います。実際、「青春18きっぷ」の時期以外であればあまり混雑していませんし3両でないと運べないということはないように感じる区間です。
瀬戸駅~岡山駅
輸送密度は、30,088です。この分け方だと赤穂線列車が運行している岡山駅~東岡山駅間が含まれていてこの区間はもっと大きな数値となっているはずです。それでも2両編成で足りているということは2両での運転は列車によっては、可能だと思われます。その場合だと列車本数的には今の本数の維持が前提となるでしょう。
2両運転のメリット・デメリット
メリット
- 運行コストの低下
2両編成となれば、ワンマン運転となるはずですので車掌がいなくても運行することが出来ます。そうなると運行コストが低下することにより路線の収支が向上することが期待できます。
- 本数の増加
227系の投入数次第ですが、乗客が多い区間で増発されるかもしれません。例えば、日中の相生駅~播州赤穂駅間です。1時間1本は厳しいので2本にしてほしい区間ではあります。
デメリット
- 着席率の低下
3両から2両への減車により着席率が利用者の多い区間で下がることが挙げられます。特に、利用者の多い、姫路駅~相生駅間と瀬戸駅~岡山駅間では座席に座るのは難しくなるかもしれません。
- ワンマン化による不正乗車の増加
227系投入により2両編成になると(3両編成でも?)、列車のワンマン化が行われると思われます。そうなると途中の駅が無人駅が多いことを考えると不正乗車が増えることに懸念を覚えます。定期的な車内巡回が必要となるでしょう。
- 車掌の職務転換が必要になる
ワンマン化されると車掌は不要になりますので他の職種への配置換えが必要となります。車掌の仕事にプライドを持って働いている人のやる気をそぐことになるかもしれません。
実現可能性は
利用者数的には
「青春18きっぷ」の時期以外であれば、姫路発岡山行きの最終列車などの乗車率を見る限り可能だと思います。また、昼間の姫路駅~播州赤穂駅間の列車も2両だと苦しいと思いますが3両への減車は可能だと思います。
列車の運用的には
姫路駅~相生駅間ですと新快速を利用して関西地区との行き来がそれなりの需要があると思われますので、この区間は、利用の多い時間帯については、昼間の時間帯の新快速を補助編成の4両の編成で播州赤穂駅まで延長して走らせることにより回避することが必要になるかもしれません。
227系の余裕があれば、相生駅~幡手赤穂駅間の昼間の時間帯の列車を227系2両に変更して、30分間隔に戻してほしいのですが・・・。
まとめ
利用者の少ない時間帯には、岡山の227系が姫路駅への乗り入れの可能性は十分あると思います。恐らく2025年10月あたりのダイヤ修正で投入されるのではないでしょうか。