久留里線末端区間廃止によりキハE130系はどこへ行く? 併せて3両から2両へ減車して指宿枕崎線末端区間のキハ47形置き換えはどうか。

久留里線キハE130系 上総亀山駅 妄想鉄道

 久留里駅~上総亀山駅間が廃止されることが決まった久留里線ですが、一つ気にになる事があります。この区間が廃止されることにより現在使用されているキハE130形の行方です。そこで、今回は、余剰となったキハE130系の転属先について検討してみたいと思います。

久留里線について

 久留里線は、1912年(大正元年)に木更津駅~久留里駅が県営鉄道として軽便鉄道として完成したことが始まりとなります。その後、1923年(大正12年)に国に譲渡されて久留里線と名乗るようになります。そして、外房線の大多喜駅へと延長が決まります。

 そして、1930年(昭和6年)には、狭軌(1,067mm)への改軌が行われ、1936年(昭和12年)には、上総亀山駅へと延伸を果たします。しかし、これ以上の延伸は行われず、房総半島の横断という当初の目的は、木原線(現在の「いすみ鉄道」)と小湊鉄道が担うこととなります。

 当初は、千葉への直通運転もありましたが、利用者低迷にあえぎ1968年(昭和43年)に廃止され現在の運行体制(木更津駅~上総亀山駅間の線内での運行)が確立します。

 久留里線の中でも、久留里駅~上総亀山駅間については利用が少ない(2024年度 輸送密度76)であり、昨年10月にこの区間のバス転換がJR東日本から発表されました。

キハE130系の転属について

 現在、久留里線で使用されているキハE130系は、幕張車両センター木更津派出所に10両配置されていますが、今回の久留里駅~上総亀山駅間の廃止で余剰車が発生するものと思われますので転属先について検討してみたいと思います。

JR東日本内での転属

 JR東日本ないでの転属が一番に考えられますが、現在のJR東日本には国鉄型気動車の配置はありませんので、キハ100系もしくはキハ110系が対象になると考えられます。

 しかし、JR東日本は気動車の置き換えはハイブリッド車であるGVE‐E400系、蓄電池動車のEV-E301系電車で行っており、キハE130系のJR東日本管内での転属は考えにくい状況となっています。

ではどこへ転属させるか

 キハE130形は比較的新しい車両(2012年運行開始)ですので廃車にするのはまだ早すぎます。そこで考えられるのは、E501系を転属させたJR九州です。

どれくらい転出されるか

 今回、廃線となる久留里駅~上総亀山駅間は、9.6㎞と距離が短く(久留里線は32.2㎞)、廃止となってもあまり余剰車は出ないと思います。そこで、3両→2両への減車が出来るか検討してみたいと思います。

 そこで、同程度の輸送密度の岡山県の第3セクターの井原鉄道で考えてみたいと思います。井原手有働は16m車で最大2両で運行しており輸送密度はコロナ前の2017年度で1,050です。なお、2018年度は、西日本豪雨で運休していた時期がありますので2017年度を使っています。

 久留里線の輸送密度は、2024年度の数値で木更津駅~久留里駅で1,021となっていますのでほぼ同等とみてよいかと考えます。久留里線については、年々利用者が減少していますので、この数字を使っても問題ないでしょう。キハE130系は、20メートル車ですので3両から2両に減車しても運びきれない問題はないと考えられます。

 そこで、久留里駅~上総亀山駅間の廃止と減車で3両の捻出が可能だと思われます。しかし、これだと運用上使いにくいので予備車として置いておくしかないような気がします。

他のキハ130系はどうか

 他のキハ130系と併せての転出であれば、運用できる範囲の車両数になるのではないかと調べていますと余裕のあるそうなところがありました。こちらのサイトによると水郡線で使用しているキハ130系が13両配置で8運用しかないそうです。

リンク:車両運用-JR東日本線むねむねエクスプレスさんのホームページ)

 13両配置で8運用であれば、さらに3本確保できそうです。ただし。久留里線のキハ130系がロングシートであるのに対し水郡線用はセミクロスシートですのでロングシート改造する必要がありそうですが・・・。

どの車両を置き換えるか

 対象としては、国鉄型の古い気動車ということになりますが、私が目を付けたのは指宿枕崎線で使用しているキハ47系です。

 指宿枕関線の指宿駅~枕崎駅間は利用者が少なく(2024年度 216)、1両でも十分運べる輸送量です。そこで、ここで使用する案を思いつきました。技術的な問題とかは存在すると思いますが実現可能ではないでしょうか。

まとめ

 久留里線の久留里駅~上総亀山駅間が廃止されることにより、余剰となるE130系の転属先としてJR九州の指宿枕崎線が考えられます。技術的なハードルはあると思いますが、車両数的には可能だと考えています。

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