次にEV-E801系電車が投入される路線はどこだろうか? 

男鹿線EV-E801系 車両

 JR東日本がキハ100系・キハ110系の置き換え用として交流電化区間と接している路線で投入されている交流用一般形蓄電池駆動電車のEV-E801系電車ですが、路線距離の制限等があり現在投入されている路線は男鹿線のみとなっています。今回は、次に投入されそうな路線を検討してみたいと思います。

EV-E801系電車について

蓄電池駆動電車とは?

 車両内に搭載された蓄電池に電化された駅で停車中もしくは走行中に充電を行い、その電気を使用していて非電化区間を走行する車両です。国土交通省が2031年度(令和13年度)を期限に非電化区間に導入する新規車両は、ハイブリッド車両、蓄電池車両、水素車両を原則とするを示しているため将来の非電化区間における主力車両の一つとなる事が予想されます。

リンク:鉄道分野のGXに関する基本的考え方(国土交通省ホームページ)

EV-E801系のスペック

  • 編成 2両
  • 定員 262名 EV-E801形:132名(座席定員40名)・EV-E800形:130名(座席定員40名)
  • 座席 オールロングシート
  • 軌間 1,067mm(狭軌)
  • 全長 20m
  • 最高速度 時速110㎞

候補としてあがるのは

 今回検討するEV-E801系電車は、交流用電化区間用の車両であり現在使用されている男鹿線の路線距離(26.4㎞)を考慮すると次の路線が考えられます。

  • 左沢線(北山形駅~左沢駅 24.3㎞)

 他には、路線の長さが25㎞程度でキハ100系・キハ110系を使用している路線は見当たりませんでした。大湊線が該当するか検討してみましたが、路線距離が58.4㎞と長く蓄電池が持つか不明なので対象から外しました。

左沢線へEV-E801系電車が導入できるか

充電について

 左沢線は、山形駅~北山形駅間は交流電化されている奥羽本線を走行しており、山形駅で充電することが可能です。また、北山形駅までは奥羽本線を走行しているためこの区間でも充電を行うことができるため充電については問題ないでしょう。

車両面

 現在、左沢線では、16mの長さの車両であるキハ101系を使用しています。一方、EV-E801系は20mの長さの車両です。

 左沢線は、山形県の県庁である山形市への通勤通学輸送が多いため最高6両での運行があります。16mの車両が6両ということは、20mの車両で置き換えると4両編成ということになりますので、乗客を運ぶことが出来るかという問題が発生します。

  • キハ101系6両 定員107人×6両=642人
  • EV-E801系4両 定員(132人+130人)×2編成=524人

 定員は、118人減ってしまうようです。少子高齢化でこの先利用者が減少するとしても厳しそうですので増発が必要となるでしょう。

まとめ

 次にEV-E801系電車が投入されるとしたら、山形県の左沢線が候補として存在しており可能性としては十分にあると思います。。ただし、車両の置き換えにより輸送能力が減少してしまうため、列車の増発が必要になるでしょう。

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