JR東海は、混雑の激しい関西本線へ315系を投入し2両編成→4両編成へ増車されることになっています。一方で、快速「みえ」については、HC35形の投入以外に車両数の増加については発表されていません。しかし、快速「みえ」も日中の2両の列車については混雑が激しくなっています。そこで、快速「みえ」についても4両に増車する可能性があります。そのための車両をどこから持ってくるか考察したところ高山本線・太多線の減便の可能性が考えられます。
関西本線を4両で統一への動き
普通列車・快速列車
関西本線では、2025年度中の315系の投入により普通列車と快速列車はすべてワンマン運転の4両編成で運行することになっています。
リンク:315系4両編成でのワンマン運転の実施及び画像認識技術を活用した安全確認支援装置の搭載(JR東海ホームページ)
快速「みえ」
一方の快速「みえ」については、朝夕のラッシュ時を除き2両編成(0.5両指定席・1.5両自由席)で運行されており4両編成は4往復のみとなっています。利用者が多いと思われる快速列車が2両のままというのはやはり好ましくないと思われますのでJR東海は、混雑している一部の日中の快速「みえ」も4両編成にしたいと思っているでしょう。
HC35形投入について
キハ75形の車両数
交通新聞社の発行しているJR電車編成表によるとキハ75形の配置は次のようになっています。
- 名古屋車両区(快速「みえ」用) 16両(8編成)
- 美濃太田車両区(高山本線・太多線) 24両(12編成)
HC35形の投入数
2025年9月10日のプレスリリースで発表されています。
リンク:ハイブリッド方式の新形式車両「HC35形」の新製について (JR東海ホームページ)
この中で、両方合わせて38両(19編成)という書き方をしていてそれぞれの内訳については、明らかにしていません。また、編成数自体も1編成の減となっています。
快速「みえ」を4両編成にするには
快速「みえ」用のHC35形の増車
今の8編成では車両が不足するので、快速「みえ」用のHC35形を10編成程度製造するのではないかと考えています。これにより日中の時間帯も4両編成での運行が可能になると思われます。あまり混雑しない快速「みえ」については現況通り2両編成で運行すればよいのではと考えます。
高山本線・太多線をどうするか
車両数が減少しますので、当然のことながら減便もしくは減車が必要になります。JR東海は輸送密度を発表していないため客観的な数値は出せないので根拠は乏しくなりますが次のように考えます。
- 高山本線(美濃太田~下呂)
列車本数的にも車両数的にも減らすのは困難だと思われます。この区間については現状維持のままでの運行になるのではないでしょうか。
- 高山本線(岐阜~美濃太田)・太多線
現在の30分に1本の運行を40分に1本に減便することが可能ではないでしょうか。私は。太多線は数回しか乗車したことがないので詳しい混雑状況までは分かりませんが、関西本線の列車や快速「みえ」よりは余裕があるように乗車した時は感じました。
まとめ
2026年度のダイヤ改正では、混雑の激しい快速「みえ」を4両に増車するため、高山本線(岐阜~美濃太田)・太多線で30分に1本から40分に1本に減便する可能性が考えられます。それにより混雑の激しい関西本線の輸送状況の改善を図るのではないかと思います。