赤穂線の朝の岡山駅発の列車は、朝の5時台に6両編成が2本設定されています。朝の岡山行きの列車のラッシュ対策だと思われますが、長船駅~播州赤穂駅間の利用者が少ない区間を利用の少ないと思われる時間帯に6両編成はコスト的に無駄に思えます。次回のダイヤ改正で備前片上駅で系統分離を図り輸送量の適正化をはかるのではないでしょうか。
赤穂線上り岡山始発5時台の列車について
赤穂線上りの時刻と編成
赤穂線上りの5時~7時台の岡山駅出発時刻と編成は次のようになっています。
行先 | 岡山 | 西大寺 | 長船 | 備前片上 | 幡手赤穂 | 車種 | 両数 |
播州赤穂 | 5:14 | 5:32 | 5:44 | 6:02 | 6:29 | 115系 | 6両 |
播州赤穂 | 5:56 | 6:14 | 6:24 | 6:38 | 7:04 | 115系 | 6両 |
播州赤穂 | 6:21 | 6:40 | 6:51 | 7:14 | 7:44 | 213系 | 3両 |
西大寺※ | 6:38 | 6:57 | 115系 | 4両 | |||
播州赤穂 | 7:27 | 7:46 | 7:57 | 8:13 | 8:39 | 115系 | 4両 |
西大寺 | 7:38 | 8:01 | 115系 | 6両 | |||
長船 | 7:51 | 8:10 | 8:23 | 115系 | 6両 |
となっており、5時台の需要の少ない時間帯に6両編成の列車が2本設定されている一方、6時台は編成が短く1本は土休日運休となっており列車間隔が開いています。山陽本線の姫路方面に始発列車が6時14分で115系4両であることを考えると、赤穂線の5時台の列車は下りの岡山方面のための朝のラッシュ時のための回送列車に近い運用だと思われます。
長船駅~播州赤穂駅間の輸送密度
長船駅~播州赤穂駅間の2023年度(令和7年度)の輸送密度は、1,746であり明らかに供給過剰となっています。利用者が往復で利用すると考えると利用者は、873人であり5時台の12両があれば1日の乗客が着席利用ができる計算になります。
この事実を見ると、この区間は過剰に列車を運行していることになり何らかの対策が必要ではないでしょうか。
実際に乗車した時の状況
岡山駅5時14分の列車は他線からの接続がないため乗車したことはありませんが、5時56分の列車は過去に乗車したことがあります。制度改正前の「青春18きっぷ」のシーズンでしたが車内に数名という状態でした。そこを考えると5時14分の列車もそんなに利用者はおらず6両は必要ないと思われます。
2026年度ダイヤ改正での予測
系統分離(岡山駅~備前片上駅・備前片上駅~播州赤穂駅)
まず一つ目として、播州赤穂行きの列車の系統分離を図るのではないでしょうか。備前片上駅で系統分離をすることにより、備前片上駅~播州赤穂駅間は編成の短い列車を使うことができます。これにより経費の削減が可能となります。また、輸送密度の低い区間に長編成の列車を走らせる必要もなくなる(115系3両・227系2両もしくは3両)のでJR西日本にとって都合がいいと思われます。なお、系統分離を備前片上駅としたのは、備前市エリアが岡山との結びつきが強いことを考慮してです。
また、利用者にとっても始発列車を繰り下げることが可能になり6時台・7時台の需要の多い時間帯に列車本数を増やすことが可能になります。
赤穂線上り最終列車の繰り下げ(播州赤穂駅行き)
現在、播州赤穂駅への最終列車21時22分とは、早い時間となっています。これを備前片上駅での系統分離を行うことによって、1時間程度遅くすることが可能になると考えます。備前片上駅~播州赤穂駅間は、利用者はあまり多くはありませんが、9時台の終電は、備前片上駅より東の地域の利用者にとっては、終電にしては早すぎます。是非行ってほしいと思います。
227系(Urara)投入による減車
私は、目撃したことはありませんが現在赤穂線で227系(Urara)の試験運転がされているとのことです。こちらは、来年のダイヤ改正を待たずに2025年の10月ぐらいで投入してくると思います。そうなると、朝の5時台の列車は6両→5両への減車が行われるような気がします。当たっては欲しくないですが仕方ないのかなと思います。
まとめ
来年(2026年)のダイヤ改正では次の変更が予測されます。
- 早朝の列車の備前片上駅~播州赤穂駅間の系統分離
- 赤穂線上り列車の最終列車繰り下げ(備前片上駅以東)
- 227系投入による減車(2025年10月ごろ)