JR東海「ひだ」「しなの」「南紀」を年末年始に全席指定席化! いずれは特急列車全てが指定席に? 

南紀(HC85形)アイキャッチ用 特急の指定席化

 JR東海は、今日(2025年9月18日)のプレスリリースで、年末年始の「ひだ」「しなの」「南紀」について、年末年始の期間に全席指定席で運行することを発表しました。今回は、触れていませんがゴールデンウィーク・お盆の期間も同様になると思われます。この動きは、他のJR東海の他の特急列車にも波及していくのでしょうか。

年末年始期間における在来線一部特急列車の全席指定席での運行について ― 「ひだ」「しなの」「南紀」号の指定席を増やします

JR東海ホームページ

今回年末に全席指定席となる特急列車

「ひだ」(東海道本線・高山本線)

 名古屋(1本は大阪)~富山間を東海道本線・高山本線を通り運行している特急列車です。車両はHC85形を使っています。飛騨地方と富山と名古屋圏との行き来に利用されており観光需要が多い列車となっています。

「しなの」(中央西線・篠ノ井線)

 名古屋と長野を中央西線・篠ノ井線を経由して結んでいる特急列車となります。車両は振り子電車の383系を使用しています。名古屋地区と長野県を結ぶ特急列車で観光需要が高い路線と列車となっています。なお、今年の3月15日のダイヤ改正までは、松本から大糸線を走行し白馬まで運行する臨時列車がありました。

「南紀」(関西本線・伊勢鉄道・紀勢本線)

 名古屋と紀伊勝浦を関西本線・伊勢鉄道・紀勢本線を経由して結んでいる特急列車です。車両は「ひだ」と同じくHC85形を使用しています。この列車も観光需要をねらって運行されていますが、あまり利用は多くなく2両編成(増加の場合あり)と車両数が少なく、運行も定期列車が2往復と臨時列車が2往復となっています。なお、JR西日本の区間となる新宮駅~那智勝浦駅間はワンマン運転を行っています。

将来JR東海が目指すのは?

JR東海の他の特急列車は

 JR東海の他の特急列車である「ふじかわ」「伊那路」については、今回の発表には含まれていません。今回の3つの列車はいずれも他のJR(JR西日本・JR東日本)との調整が必要となるため早めに発表してのではないかと思われます。年末までまだ時間がありますので注意してみていく必要があると思われます。

最終的には

 JR東海は、特急列車については最終的には全期間指定席としたいのだと思われます。今回は、取りあえず利用の多い時期だけ全席指定車として様子を見るものだと思います。なお、これらの列車は東海道・山陽新幹線と違い立席特急券での対応となりますので(通常期特急料金から530円引き)、販売枚数が決められていますので全席指定席車両の時期の利用の際は早めの購入が必要です。なお、「e5489」「えきねっと」では立席特急券は購入できないので注意が必要です。

まとめ

 JR東海の特急列車の「ひだ」「しなの」「南紀」が今年の年末に全席指定席で運行されることが発表されました。恐らく他の多客期も同じ扱いとなるものと思われます。そして、JR東海も他のJRと同様に特急列車は原則指定席の方向に向かうものと思われます。

タイトルとURLをコピーしました