「やくも」指定席を山陰本線区間で自由席として開放しては? 普通列車の本数を補う必要があるのでは

やくも(岡山駅) 特急列車

 JR西日本の陰陽連絡線である、「やくも」ですが山陰に入ってから、「やくも」は米子駅~出雲市駅間は山陰本線を走行します。しかしながらこの区間は過去のダイヤ改正で減便が行われ普通列車の本数1時間に1本程度と少なくなっています。そこで、これらの特急列車の山陰本線区間において一部座席を指定席から自由席に変えることによって列車本数を確保するのはどうでしょうか。

山陰本線(米子~出雲市間)の実態

山陰本線の普通列車と特急列車の列車本数

 山陰本線の米子駅~出雲市駅間は普通列車は、2022年(令和4年)のダイヤ改正で減便され、基本的に1時間に1本程度となっています。一方で、「やくも」「スーパーまつかぜ」「スーパーまつかぜ」は、「やくも」が15往復、「スーパーまつかぜが」が4往復、「スーパーおき」が3往復と普通列車並みに運行されています。「スーパーまつかぜ」「スーパーおき」は、2両編成のうち1両が自由席となっていますが、「やくも」は全席指定席となっています。

「やくも」号の混雑状況

 「やくも」号の混雑状況ですが、米子駅・松江駅で下車する利用者が多いため末端区間の松江駅から出雲市駅間では結構空席が目立ちますし、伯備線内でも繁忙期以外では混雑していることはあまり多くありません。

 実際、ほとんどが「やくも」利用者であると考えられる新見駅~米子駅間の輸送密度は、2993であり「やくも」号4両編成の定員179人から考えても余裕があると思われます(179人×30本=5,370人)。私が、乗車した際も空席が目立ち8両編成の場合は半分以上が空席という列車もありました。

山陰本線普通列車・「スーパーまつかぜ」「スーパーおき」の混雑率

 一方で、普通列車については2022年の減便の際に4両編成化して混雑解消を図りますとアナウンスされていましたが朝・晩の列車のみが4両化されたのみで大半は2両のままとなっており列車によっては結構な混雑率となっています。

 また、自由席が1両ある特急列車についても着席できないほどの混雑率になることもあります。

山陰本線区間のみ自由席を設定できないだろうか

山陰本線(米子~出雲市間)の状況

 山陰本線の普通列車は、特急列車の本数が多いため特急列車の退避のため途中の駅で長時間の停車を強いられています。このため、鉄道の利用が減少しているのではないかと思われます。一方で、特急列車は、自由席のあるディーゼル列車(「スーパーまつかぜ」「すーぱーおき」)は自由席の乗車率が高く着席できない場合がありますし、「やくも」は全席指定席のため指定席特急券を購入する必要があります。また、山陰地区のみの乗車はあまり多くないため米子駅を過ぎると利用者の数が減っていく一方です。

 山陰地区の自由席特急は、自由席については特急料金の特例があるため比較的安く利用することが出来ます。

山陰本線区間の「やくも」号に1両だけでも自由席を設定できないか

 そこで、「やくも」号に山陰地区のみ自由席を設置して混雑緩和を図れないかを提案したいと思います。なぜ、山陰本線区間のみかといえば伯備線区間は、利用者の多い区間は普通列車の本数が十分にあるため敢えて自由席を設定して混雑の緩和を図る必要がないと思うからです。

 もちろん私も、JR西日本が特急列車の人員削減および収益向上のため指定席化を進めている方針であることは理解しているつもりですが、混雑している普通列車・「スーパーまつかぜ」・「スーパーおき」を山陰地区に行った際に見かけると、「やくも」が空席が目立つ状態で運行しているのを見た時に違和感を感じます。

 きっぷの扱いとか大変な変更が必要となると思いますが1回試してみえてょしいと思います。

まとめ

 山陰地区の「やくも」号は比較的空席が多く、その他の列車は混雑している状況をよく目にします。私が見た時だけかもしれませんがあまり好ましい状況ではないと感じます。是非、山陰地区のみ「やくも」号の1両だけでも自由席に変更できないでしょうか。

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