しなの鉄道は、2025年9月1日のプレスリリースで、「懐かしの車体カラー・ラッピング列車」(湘南色・初代長野色・横須賀色・千曲市20周年記念Turkey号)の運用の公開を9月1日分から非公開にしました。原因としては鉄道ファンが、沿線での撮影の際の問題(民家の庭木を切断)だったようです。そこで、今回は撮影に関するマナーの順守について見たいと思います。
車両運用行路の掲載に関してのお知らせ | お知らせ | しなの鉄道株式会社
しなの鉄道ホームページ
ラッピング車体について
湘南色

以前は、全国各地で見ることのできた塗装です。私の住んでいる岡山県では、115系の塗装は原則として湘南色でしたので115系といえばこの塗像でした。岡山地区の湘南色は、昨年度なくなりましたので全国に残る唯一の湘南色の車両です。私にとっては、子ども時代の記憶は電車=この色です。
初代長野色

JR東日本が長野地区の115系に施していた塗装です。私自身はこの塗装の車両に乗ったことはありません(この後の水色を基調とした塗装の時代に乗ったことがあります)。新潟色を思い出すような塗装ですが、長野の人にとっては懐かしい色ではないでしょうか。
横須賀色

通称「スカ色」です。主に中央東線・で運行されていました。岡山地区にも関東から転属した際にしばらくの間この塗装で運行していたため乗車した記憶が残っています。この塗装の車両もこれが最後となります。夜間に、妙高高原まで運行したことで有名になった車両です。
「Turkey!」ラッピング

アニメ「Turkey!」のラッピングが施された電車となります。千曲市の市制施行20周年の記念としてラッピングされた車両となります。私自身は、アニメのラッピング車両に興味がないので乗りに行く予定はありません。
近年における撮影マナーと鉄道会社の戦い
状況
個人の土地に無断で入ったり、ひどい場合は撮影の邪魔になるということで木を伐採したりとマナーのレベルではなく法律に抵触する行為が行われているのが現状です。私も、駅とかで写真を写すことがあるので夢中になるのは分かるのですが、他人の迷惑となる行為は控えるべきだと思います。そういう私も駅員さんに注意されてり、警笛を鳴らされることがあるので反省しないといけないと思っています。
今回公開をやめたのはなぜか
沿線の木が撮影の邪魔になるということで勝手に伐採したのが原因のようです。それが、苦情としてしなの鉄道に寄せられ運用の公開の中止が決まったようです。当然と言えば当然ですが、これは法律に抵触する行為であり許されるものではありません。
私たちが守るべきは
しなの鉄道の8月分の車両運用行路についてのお知らせにも書かれていますが、マナーと法律を守って撮影することが大事だと思います。
リンク:<懐かしの車体カラー・ラッピング列車>車両運用行路についてのお知らせ 【2025年8月】 | お知らせ | しなの鉄道株式会社
- 鉄道敷地内に入らない
- 個人の私有地に入らない
- 路上駐車・交通の邪魔をしない
- 駅のホームでは、三脚・脚立を使用しない
- 乗務員にフラッシュをたかない
- 駅員・乗務員の指示に従う
- 出したごみは必ず持ち帰る
これらの事項を守って撮影を行うことが大事だと思います。
まとめ
しなの鉄道は、一部の鉄道ファンのマナーの悪さから9月分の車両運用行路の発表を取りやめました。この事態が続くようだと他の会社も同様の取りやめると思います。岡山県の第三セクターの井原鉄道も車両運用を公開していますが、鉄道ファンのマナー次第では同様に発表を控えるようになるでしょう。鉄道の撮影はマナーと法律を守って行うようにしましょう。