ほぼ実現性はないと思いますが、山陽本線(相生駅~岡山駅)に快速列車を運行するとした場合にどこの駅に停車することになるでしょうか。今回は、もしも実現したと仮定して快速列車の停車駅を想像してみたいと思います。実際のところ1日5往復程度あってもよいとは思いますがどうでしょうか。
山陽本線(相生駅~岡山駅)の現況
列車本数
この区間は、岡山駅~瀬戸駅の区間をのぞき利用者がそこまで多くはない(山陽本線としてですが)ため、列車本数は少なめになっています。なお、山陽本線は岡山駅へ向かう列車が下りですが利用の実態に合わせて岡山駅を基準に駅名を記載していきます。特急列車は除いています。
- 岡山駅~瀬戸駅 7往復(土休日運休1往復)
- 岡山駅~万富駅 1往復(土休日運休)
- 岡山駅~和気駅 3往復
- 岡山駅~吉永駅 2往復
- 岡山駅~三石駅 3往復
- 岡山駅~相生駅 11往復(大阪方面へ接続)
- 岡山駅~姫路駅 10往復(大阪方面へ接続)
37往復(休日35往復)の列車が設定されており、朝・晩は姫路駅まで乗り入れをしますが、関西方面へは、昼間は相生駅で乗り換えとなります。また、それとは別に区間列車が設定されています。
輸送密度
2023年度(令和5年)の数値で、
- 岡山駅~瀬戸駅 30,088
- 瀬戸駅~上郡駅 8,302
- 上郡駅~姫路駅 24,558
となっており、瀬戸駅~上郡駅の間で利用者が少なく(岡山県の鉄道では少なくはありませんが)となっています。列車本数もそれに合わせての設定となっています。
駅別利用者数
2022年度(令和4年)の数値が最新ですが、新型化コロナの影響がまだあるので、コロナ前の2018年の数値を示します。
駅名 | 乗車人員 | 駅名 | 乗車人員 | 駅名 | 乗車人員 | 駅名 | 乗車人員 |
岡山 | 69,571 | 上道 | 1,454 | 和気 | 1,341 | 有年 | 261 |
西川原 | 3,863 | 瀬戸 | 2,732 | 吉永 | 446 | 相生 | 4,540 |
高島 | 3,519 | 万富 | 625 | 三石 | 180 | ||
東岡山 | 3,939 | 熊山 | 1,383 | 上郡 | 3,077 |
利用者者数と速達性を考慮すると次の停車駅が候補に挙がります。岡山駅・東岡山駅・瀬戸駅・熊山駅・和気駅・上郡駅・相生駅です。ただし、熊山駅については学生の利用が多いので朝・夕方の学校の時間帯の停車のみでよいと思われます。
実際に走らせるとすると・・・
岡山駅~東岡山駅間の利用者をどうするか
大半の利用者は、岡山駅・東岡山駅への利用者ですので、岡山駅~東岡山駅間(もしくは瀬戸駅)の普通列車の増発で対応するのが良いと思います。岡山駅~東岡山駅間を各駅停車にすると快速の速達性が損なわれると思います。
本数的には何本がよいか
毎時1本あれば便利ですが利用の多い時間帯を中心に1日5本程度が良いのではないかと考えます。朝と夕方の通勤通学時間帯に設定するのが良いのではないでしょうか。
快速列車の運行区間は
岡山駅~姫路駅で設定して欲しいと思います。ただし、新幹線の利用が減少するため実現するのは大変困難のではないでしょうか。それでも運行すれば在来線の利用者も増えることが期待されます。JR西日本としては、この区間は新幹線を利用してほしいのが本音でしょう。
まとめ
岡山駅~相生駅(姫路)間の快速列車の話は過去にも話題になったことがありますが、実現していません。山陽本線の利用者数的には設定されてもいいのではないかと思いますが、新幹線の売り上げが減少することもあり実現は難しいのではないかと思います。