JR西日本は、2025年10月14日(火)に、ダイヤ改正(修正)を行いました。今回のダイヤ改正では、113系および115系から227系(Urara)への車両の変更が行われました。内容としては、山陽本線岡山以東で4往復(8本)・山陽本線岡山以西で6往復(12本)・赤穂線で6往復(12本)の列車で車両が1両減車されました。この結果を踏まえ来年のダイヤ改正について予想してみたいと思います。
リンク:赤穂線「Urara」運行開始・山陽本線など32本で1両減車 JR西が岡山・福山ダイヤ一部改正【岡山】 | OHK 岡山放送
今回のダイヤ改正について
事前の情報では
227系(Urara)の運行区間が、赤穂線(東岡山駅~播州赤穂駅)・伯備線(新見駅~新郷駅)に拡大され快適な移動ができるというのがJR西日本の発表でした。実際に、10月12日(日)から赤穂線へ227系(Urara)が投入され、今日(10月15日(水))から伯備線では新郷始発の普通列車が227系(Urara)となります。
また、赤穂線および新倉敷方面からの山陽本線との接続の悪かった岡山駅(21:04)発新見行きを、岡山駅(21:09)発に変更する内容でした。他にも岡山駅での乗り換えの有無の変更・1分程度の時刻変更が予定されていました。
実際のところは
座席を減らすことにより車両定員を増加させた227系(Urara)の投入により、長編成の列車が山陽本線が岡山以西で6往復12本・岡山以東で4往復8本・赤穂線で6往復12本で1両の減車となりました。これらの列車は一部を除き通勤通学時間帯に運行されている列車であり決して余裕がある状態で運行ではありませんでした。それを1両減車するということは、将来の利用者の減少を想定しての判断とは言え現在の車内の混雑に拍車をかける変更でしょう。
伯備線の時刻変更は、1時間に1本しかない時間帯での接続の改善ですので利便性の向上という意味では大きなものがあったと思います。
2026年度ダイヤ改正に向けて
鍵を握るのは何か
これについては、現在製造中の227系(Urara)の投入が来年のダイヤ改正に間に合うかと福塩線の227系への対応工事の完了、そして福塩線(神辺駅~府中駅)および伯備線(新見駅~伯耆大山駅)間のICOCA対応が間に合うかが大きなポイントだと思います。また、伯備線の新見駅以北にパンタグラフ増設が必要かも併せて大事な点となるでしょう。
227系(Urara)の増備について
これについては、現在かなりのスピードで製造されていて、幡生・宮原・後藤に疎開している状態となっています。この状況を考慮すると来年のダイヤ改正までには、岡山・福山地区へ投入予定の227系(Urara)については製造できるのではないかと私は思っています。
福塩線(福山駅~府中駅)間の電気設備について
福塩線のVVVF車対応については、情報がインターネット上をみても見つからないので正直な所分かりません(探し方が悪いだけかもしれませんが)。これから工事をするのであれば、試運転・運転手の訓練に必要な期間が足らないだろうと思われますので福塩線への227系(Urara)投入は、2026年度のダイヤ改正以後になると思われます。
一方、伯備線・山陰本線については287系「やくも」が運行しているので地上設備については対応しているものと思われます。
運賃回収のための「ICOCA」の設置について
こちらは、今年「ICOCA」区間となった鳥取駅~倉吉駅間では、3か月前に発表して間に合っていますので十分対応可能だと思われます。
2026年度ダイヤ改正
福塩線のVVVF対応が間に合った場合
岡山・福山地区の電車は、「やくも」用の287系と「マリンライナー」に使用している223系5000番台以外は、全て227系(Urara)に統一されると思います。また、4両・6両・7両で運行されている列車には、積み残しが発生しない列車については減車される可能性が高いと思います。
また、伯備線(新見駅~米子駅)間については、一部の運用がキハ120形に変更されると予想します。
福塩線のVVVF対応が間に合わなかった場合
福塩線の列車とその送り込みのための山陽本線の列車を除き、全て227系(Urara)に統一されるでしょう(「やくも」と「マリンライナー」を除く)。この場合でも4両以上の列車については減車となると思われます。また、伯備線についても一部の運用がキハ120形に変更となるでしょう。
まとめ
2026年度のダイヤ改正については、福塩線のVVVF対応が一つのカギを握っているでしょう。これ次第により227系(Urara)で統一されるかが変わってくると思います。車両数については残念ながら減車の流れは止められないのではないでしょうか。