以前、私は金沢行き「サンダーバード」を復活させる方法として奈良行きの特急列車「まほろば」の使用していない車両を使うことを提案しました。しかし、この方法は車両が3両と短く臨時の団体列車としてしか走らせることが出来ません。そこで、定期運行させるためのもう一つの方法について考えてみましたので公表してみたいと思います。
「サンダーバード」について
北陸新幹線開業までは・・・
「サンダーバード」は、1964年10月1日のダイヤ改正で登場した「雷鳥」を起源に持つ大変歴史のある特急列車です。鉄道ファンの方ならよくご存じだと思いますが、「サンダーバード」は、北陸新幹線開業までは、大阪駅と北陸の金沢駅および富山駅・魚津駅とを結んでいた特急でした。私が北陸が好きなこともあってよく利用させてもらっていましたが、現在と違い乗り換えなしで北陸の主要都市に行くことができ大変便利な列車でした。
現在は・・・
ところが、2015年3月14日の北陸新幹線金沢延伸により大阪駅~金沢駅・和倉温泉駅間に運転区間が縮小され、2024年3月16日の敦賀延伸により大阪駅~敦賀駅間の特急列車と運転区間が縮小しました。しかしながら、北陸地方に用事のある人からは大阪駅から2階の乗り換えがある北陸新幹線よりも乗り換え不要の「サンダーバード」の復活を望む声が結構あるのが現状です。
金沢・富山・和倉温泉行き「サンダーバード」復活には
利用者の要望
上記のように、大阪から乗り換えの必要な北陸新幹線よりも乗り換えなしで北陸地方の主要都市に行ける「サンダーバード」の望む声が根強くあるのが現実です。以前の記事で、大阪駅~奈良駅を結ぶ特急「まほろば」の車両を用いて「サンダーバード」を復活させることを紹介しましたが、この方法では編成が3両しかなく団体列車として運行するしかできません。
そこで目を付けたのが
そこで、金沢方面への直通「サンダーバード」して目を付けたのが名古屋駅と敦賀駅を結ぶ特急列車「しらさぎ」の車両です。特急「しらさぎ」は、北陸新幹線開業により運転区間を名古屋駅・米原駅~敦賀駅として運行しています。しかしながら、利用状況についてはあまり芳しくありません。そこで、名古屋方面へのアクセス列車を225系を使用した新快速とし、「しらさぎ」の683系の車両を「サンダーバード」用に転用し金沢方面への直通運転を復活させようという考えです。
問題となるのは・・・
次の二つが大きな問題となるでしょう。
- 新快速用225系の確保
現在、225系は京阪神の新快速に使用されており余裕がある状況ではありません。しかし、JR西日本は社債の発行により225系を増備する計画を発表しています。
恐らくは、新快速の増備用の車両だと思いますがこれを名古屋方面への車両に使用するというものです。これにより「しらさぎ」を225系で置き換えることが可能でしょう。
- 「しらさぎ」用車両で足りるのか
北陸地方へ大阪から直通する「サンダーバード」の数を抑えることでこの問題は解決可能だと考えます。確かに、「しらさぎ」用の683系は数が少ないですが、車両の数に応じて北陸行き「サンダーバード」を設定(他は現状通り敦賀駅で乗り換え)することで利用者のニーズにこたえることが出来るでしょう。
まとめ
今回、北陸へ直通する「サンダーバード」の復活のための方法として、特急「しらさぎ」の新快速化を提案してみました。新快速ですと特急列車と遜色のない速度で運行できるので選択肢の一つとしてJR西日本には検討してもらいたいと思います。



