JR西日本は、2026年1月30日(金)から使用できるお得なきっぷである「北九州VS富山 大阪発すし決戦きっぷ」を販売します。このきっぷは、「富山」もしくは「北九州(小倉)」行きの往復券と「すし決戦クーポン」がセットになった商品です。残念ながら大阪からの設定のみとなっています。また、行先は2分の1の確率でサイコロの目で決定されます。
「北九州VS富山 大阪発すし決戦きっぷ」とは?
このきっぷは、大阪市内発着のJR往復乗車券に、現地で使える「すし決戦クーポン(5,000円分)」 が付いた期間限定商品(使用期間 2026年1月30日(金)~2026年3月8日(日))です。
最大の特徴は、 行き先がサイコロで決まることです。
WESTERアプリ上でサイコロを振り、
- 富山
- 北九州(小倉)
どちらか一方が確定します。
「どこへ行くか分からない」というこの一点だけで、普通の割引きっぷとは全く別のワクワク感があります。
鉄道ファン的に注目したいポイント
新幹線+在来線の長距離移動が前提
大阪から
- 富山 → 北陸新幹線+特急
- 北九州 → 山陽新幹線
どちらになっても、しっかり“乗る旅”になるのがポイント。「安いから行く」のではなく「移動そのものを楽しめる」きっぷとなっています。個人的には、北陸の方が雪景色も楽しめるので行ってみたいという気持ちが強いですが・・・。
富山と北九州、性格が真逆すぎる二つの都市富山
- 富山:日本海・寒ブリ・北陸の落ち着いた鉄道旅
- 北九州:九州新幹線・在来線密集・都市型鉄道旅
この対比が「VS」の正体。鉄道趣味的にも、どちらが当たっても“ネタになる”のが強いです。私のように「鉄道」+「観光」が好きな方に特におすすめです。
価格設定が絶妙に「挑戦的」
9,800円という価格は、
・安すぎて人が殺到
・高すぎて誰も買わない
今回のきっぷの値段設定はその中間となっています。「鉄道旅好き」「ネタを楽しめる層」をピンポイントで狙っている点も面白いと思います。
マスカット鉄道的の視点 岡山から見た「惜しいポイント」
正直に言うと、岡山発ではない のが最大の惜しさです。
岡山から使う場合は 新大阪まで別途移動が必要になります。
ただし、「岡山 → 新大阪 →(さいころ)→ 富山 or 北九州」という流れは、鉄道旅としてはかなり面白い のも事実。
岡山勢でも「ネタ旅」と割り切れば十分アリではないでしょうか。
このきっぷがお勧めの人は
- 行き先未定の鉄道旅が好きな人
- 新幹線に長時間乗ること自体が楽しい人
- 普通のフリーきっぷに飽きた人
- ブログ・SNSのネタが欲しい人
です。逆に、「絶対ここに行きたい!」という旅行には不向きなきっぷとなっています。
まとめ
一言でいえば、さいころきっぷは“旅の娯楽”です。
このきっぷは、お得さよりも“遊び心”を買う商品 となっています。
鉄道旅は、目的地よりも「過程」を楽しむもの。
そう割り切れる人にとって、「北九州VS富山 大阪発すし決戦きっぷ」は今冬いちばん“JR西日本らしい”企画といってもいいのではないでしょうか。

