JR北海道は、2026年3月14日のダイヤ改正に併せて新千歳空港と札幌・小樽とを結ぶ快速「エアポート」のuシートの料金を840円から1,000円へと引き上げます。一方で、チケットレスで購入した場合は800円となっています。この料金は指定席券の料金としてみた場合どうなのでしょうか。
普通・快速列車の座席指定料金、特別車両料金の改定について
JR北海道ホームページ
~快速エアポート(uシート)のチケットレス割引を通年設定します~
料金制度の現状(2026年春以降)
・2026年3月14日のダイヤ改正で、JR北海道は 快速「エアポート」の座席指定料金(uシート)を紙の指定席券で1,000円 に統一することを発表しています。これは従来の840円からの値上げです。
・一方で、ネット予約の「えきねっと」で購入する チケットレス座席指定券は800円に設定 され、紙のきっぷより割安な価格が設定されます。
・つまり実質的には「高すぎる」と感じない価格設定の工夫も入っています — 紙のきっぷを値上げしてチケットレス利用を促進する意図とも言えます。
なぜ料金を上げるのか?(JR北海道の経営背景)
JR北海道の経営は依然として厳しい
JR北海道は他のJR各社と比べて 鉄道事業の収益性が低く、長年にわたって赤字が継続 している会社です。
- 路線網が広く、人口密度の低いエリアの運営負担が大きいこと。
- 一部区間は「単独では維持困難」とされ、収支改善計画が続いています。
- 最新の公表では 全線で赤字が続き、改善傾向はあるものの依然大きな赤字額(数百億円単位)が残っています。
→この厳しい収支状況の中で、基幹路線であるエアポートの指定席料金を収益源のひとつとして強化するという側面があります。
料金の「高い/安い」をどう考えるか
旅客視点(個人の感覚)
- 約40分の区間で 指定席料金1,000円(チケットレス800円) は、決して「格安」という水準ではありません。
- ただし、乗車時間や混雑度、快適性を考えると、確実に座れるというメリットはあります。
- 通常の快速列車(立席)との格差が気になる乗客は少なくないかもしれません。
会社視点(経営合理性)
- JR北海道は人口減少地域・広大な地形という不利な条件下で公共交通を維持しており、 単純なコスト回収だけでは成り立たない構造 です。
- 特に休日や観光シーズンはエアポート利用が増えるため、指定席収入を確保することは必要な戦略とも言えます。
→よって「高すぎるか?」という問いは単純な価格評価だけでなく、利用者のニーズ(座席確保・快適性)と会社の経営努力(収益性向上策)とのバランスで見るべき と言えます。
まとめ
| 観点 | 判断 |
|---|---|
| 利用者目線 | 座席確保の価値はあるが割高感はある |
| 会社目線 | 経営改善の一環として必要な料金設定 |
| お得な使い方 | チケットレス(800円)活用がカギ |
→結論としては、「高すぎる」と感じる一方で、JR北海道の財政状況を考えると一定の合理性がある価格設定 と言えるでしょう。

