神戸市営地下鉄海岸線は、2026年3月のダイヤ改正で日中時間帯が1時間あたり4本の15分ヘッドとなり、減便が行われる見通しです。15分ヘッドのダイヤは、名古屋市営地下鉄上飯田線と同じとなり地下鉄の中では本数が最も少なくなります(土・休日)。これにより、平日日中・休日を中心に運転間隔が拡大し、利用者にとっては待ち時間の増加が避けられなくなります。
日中15分ヘッドは「地下鉄」としては厳しい水準
都市部の地下鉄として、日中15分間隔というのは決して利便性が高いとは言えません。
特に海岸線は、
- 三宮・元町方面と湾岸部を結ぶ路線
- 観光・イベント利用
- JR神戸線など他路線からの乗り換え需要
といった突発的・短距離の利用も多く、「時刻表を意識せずに乗れる」ことが重要な役割です。
しかし15分ヘッドになると「地下鉄なのに来ない」「バスと大差ない」という印象を与えかねず、さらなる利用離れを招く恐れもあります。
減車という選択肢はなかったのか
海岸線ではホームドア設置や安全対策の強化により、所要時間が延び、結果として運転本数の維持が難しくなったとされています。
ただ、ここで考えたいのが減便ではなく減車という選択肢です。
- 4両→3両、あるいは2両化
- 混雑時間帯以外は短編成で対応
- 運転本数を維持し「待たせない地下鉄」を優先
こうした対応であれば、輸送力を調整しつつ**地下鉄としての基本機能(高頻度運転)**は守れたのではないでしょうか。
地下鉄の役割とは何か
地下鉄は単なる「輸送手段」ではなく、
- 移動の選択肢としての安心感
- 時刻を気にせず使える存在
- 都市活動を支えるインフラ
という役割を担っています。
本数を減らすことは、コスト削減以上に都市の利便性そのものを削る行為とも言えます。
利用者目線の再検討を
神戸市営地下鉄海岸線は、決して不要な路線ではありません。
むしろ「使いやすさ」をどう維持するかが問われている段階です。
減車してでも本数を守る――
そんな利用者目線の選択が、今後改めて検討されることを期待したいところです。


