岡山支社のキハ40系・キハ47系の置き換えのため新車の投入は近いうちにあるか? 必要数がはっきりしないためしばらくはなさそうですが

キハ47系 JR西日本

 岡山地区で、吉備線・津山線・姫新線で運行されているキハ40系・キハ47系ですが車齢が高いなりそろそろ置き換えについて検討する時期になっています。もし置き換えがされるとしたらどのような車両となるのか、またどのような車両となるのか考えてみたいと思います。

キハ40系・キハ47系について

概要

 キハ40系・キハ47系は国鉄時代に製造された車両で、非電化区間の普通列車・急行列車として運行されてきました。キハ40系は1両で運行できるように運転台が1両に2か所設置されており、キハ47系は2両以上で運行を前提とした方運転台の車両となっています。過去は、運転台の付いていない車両もありましたが現在は存在しません。

 また、一部の列車は、リニューアルされ特急列車として使用されているものもあります。JR西日本の「花嫁のれん」、JR九州の「ふたつ星4047」・「かわせみ やませみ」・「指宿のたまて箱」・「かんぱち・いちろく」・「はやとの風」(廃止)・「いさぶろう・しんぺい」(廃止)があります。また、投入する地域にあわせた仕様で製造されJR旅客6社全てに国鉄民営化の際に継承されました。

岡山支社のキハ40系・キハ47系について

  • キハ40系

 岡山支社には、現在キハ40系が15両配置されています。2000番台(セミクロスシート)が10両、3000番台(ロングシート)が5両の配置となっています。運行区間は、津山線(津山駅~岡山駅)となっています。全列車ワンマン運転で、基本的には2両編成での運行ですが、キハ47系と併結した3両編成・4両編成も存在します。下りの1本は、単行での運転となっています。過去は吉備線での運行もありましたが現在はありません。4両で運行される快速「ことぶき」の運用にも就いています。全列車ワンマンでの運行となります。

  • キハ47系

 キハ47系は、岡山支社には26両配置されています。内訳は、0番台(セミクロスシート)が15両、1000番台(セミクロスシート)が7両、2000番台(ロングシート)が3両そして3000番台(ロングシート)が1両となっています。なお。0番台と1000番台には国鉄急行色に復刻塗装を行っている車両が1両ずつ2両存在しています(通常の運用にも入りますが観光列車として使用)。

 運行区間は、吉備線(岡山駅~総社駅)・吉備線(津山駅~岡山駅)・姫新線(津山駅~中国勝山駅)となっています。基本は、2両での運行ですが、乗客の多い時間帯はキハ40系・キハ47系と併結し3両もしくは4両で運行される列車もあります。全列車でワンマン運転を行っています。

岡山地区へのキハ40系・キハ47系は置き換えはいつごろになるか

JR西日本の方針

 JR西日本としては、キハ40系・キハ47系についても置き換えが必要だと考えているとは思いますが、山陰本線京都口(JR嵯峨野線)での電車の車両不足・岡山福山地区および山口地区への227系の投入・あいの風とやま鉄道へ経営移管される城端線・氷見線用の新型気動車の製造を考えると予算的にしばらくは難しいのではないかと思います。時期的には、同様に車齢の高い福知山地区の113系・115系・兵庫県の播但線・加古川線とどちらが先になるかといったところでしょう。

 また、電気式気動車の試作車として製造されたDEC700形も量産されていないところを見ると改良の余地があったのではないでしょうか。

DEC700形

吉備線(桃太郎線)LRT化計画について

 吉備線(桃太郎線)については、LRT化計画があり現在は、計画は中止されています。この計画が実施されるかどうかで置き換えの車両数に影響を与えるでしょう。JR西日本・自治体の双方とも予算的に厳しいものがあるため難しいところだと思います。計画の今後の行方が注目されるところです。私の池としては、電化せずとも性能の高い電気式気動車での運行でもよいのではないかと考えています。

廃線問題について

 現在、キハ120形で運行されている路線について廃線が議論されている路線があります(芸備線(備中神代駅~備後庄原駅)・姫新線(中国勝山駅~新見駅)・因美線(東津山駅~智頭駅)・木次線(備後落合駅~出雲横田駅)・美祢線(全線)・関西本線(非電化区間)等)。これらの路線が廃線となれば、使用されているキハ120形は車齢が20年程度であるため、キハ40系・キハ47系が使われている区間での使用が考えられます。そのため、廃線問題に目途がつくまでは新型車両の製作の計画が立てられないため現状の状態がつづくのではないかと考えています。

まとめ

 岡山地区のキハ40系・キハ47系については、あいの風とやま鉄道への氷見線・城端線の経営移管、吉備線(桃太郎線)LRT化計画、芸備線・姫新線・因美線の廃線問題に一定の方向性が出るまではないのではないかと考えています。岡山地区に新型車両を投入して余れば他への転属の可能性も考えられますがイメージ的に良くないのでそれはないのではないかと考えています。

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