京阪電気鉄道で長年活躍してきた2200系・2400系・2600系が、2026年8月22日のダイヤ改正を前に、8月21日の運転を最後に営業運転を終了しました。
いずれも車体下部が膨らんだ独特の丸みを持つデザインから「卵型車体」と呼ばれ、昭和から令和まで京阪線の通勤・通学輸送を支えてきた車両です。
京阪では今回の引退を記念して、2026年8月26日から企画展を開催するほか、3形式が一堂に会する撮影会や記念1日乗車券の発売も実施します。
2200 系・2400系・2600系車両の引退記念企画を実施します
京阪電鉄ホームページ
2200系・2400系・2600系が営業運転を終了
今回引退したのは、2200系、2400系、2600系の3形式です。
2200系は1964年に登場。2000系「スーパーカー」に続いて新造された急行用車両で、2000系の車体デザインを受け継ぎながら、性能面では経済性を重視した車両として登場しました。
続いて1969年に登場したのが2400系です。
2200系の増備用として製造された車両で、戦後の関西では初めてとなる通勤用冷房車両でした。
屋根上に小型の冷房装置を8台搭載し、大容量の補助電源装置を初めて採用したことも特徴です。
そして1978年に登場したのが2600系です。
2000系「スーパーカー」の代替用として新造された車両で、1981年には増備および1800系の代替用として「2630番台」と呼ばれる車両も登場しました。
3形式はいずれも車体の下部が膨らんだ丸みのあるデザインを採用しており、京阪を代表する通勤型車両として長く親しまれてきました。
今回、最後まで残っていた車両も営業運転を終えたことで、昭和から令和にかけて京阪線を走り続けた「卵型車体」の3形式が現役を退くことになります。
京阪では2026年8月22日にダイヤ改正を実施しました。今回のダイヤ改正では、ラッシュ時間帯の増便や4両編成で運転する区間の拡大などが行われています。
8月26日から「SANZEN-HIROBA」で引退記念企画展
alt="京阪樟葉駅" class="wp-image-14209" style="width:640px;height:auto"/>引退後も2200系・2400系・2600系を振り返ることができる企画が用意されています。
2026年8月26日から9月30日まで、くずはモール南館ヒカリノモール1階の「SANZEN-HIROBA」で、引退記念企画展「昭和から令和を駆け抜けた京阪電車の通勤車両 ありがとう 2200系・2400系・2600系」が開催されます。
会場では、3形式のこれまでの歩みを懐かしい写真や記念ヘッドマーク、貴重な鉄道部品などを通して紹介します。
開催時間は10時から18時までで、入場は無料です。
SANZEN-HIROBAへは京阪本線の樟葉駅からアクセスできます。
なお、土曜日・日曜日・祝日にほかのイベントが開催される場合は、展示内容が縮小される場合があります。
また、期間限定の缶バッジワークショップも開催されます。
2200系・2400系・2600系の周年記念ヘッドマークに加え、営業運転終了日に掲出された引退記念ヘッドマークのデザインを使った缶バッジを作ることができます。
期間は8月26日から12月31日までの平日で、参加費は1個300円です。
9月12日には3形式が一堂に会する撮影会
今回の記念企画の中でも、特に注目されるのが「ありがとう 2200系・2400系・2600系撮影会」です。
2026年9月12日に京阪電車の寝屋川車庫で開催され、引退した3形式を一堂に見ることができる最後の機会となります。
使用される車両は、
- 2200系
alt="京阪2200系(2262)" class="wp-image-14204"/>←京都 大阪→
| 2216 | 2310 | 2356 | 2266 | 2212 | 2314 | 2262 |
- 2400系
alt="京阪2400系(2451)" class="wp-image-14205"/>←京都 大阪→
| 2451 | 2511 | 2521 | 2551 | 2531 | 2541 | 2461 |
- 2600系
alt="京阪2600系(2831)" class="wp-image-14206"/>←京都 大阪→
| 2631 | 2941 | 2741 | 2951 | 2751 | 2731 | 2831 |
の3編成です。
撮影会は第1部と第2部の2回開催されます。
第1部は10時20分から11時40分まで、第2部は13時20分から14時40分までです。
いずれも事前申込制・先着順で、定員は各回50名。
参加費は1名5万円と、かなり本格的な車両撮影会となっています。
参加費には、撮影会特別シリアルナンバー入りの「引退記念1日乗車券」、参加特別記念品、さらに2200系のつり革が含まれます。
申込受付は8月28日13時30分から9月9日23時59分まで。
申込は京阪カードの通販サイト「e-kenetマーケット」から行います。
なお、雨天の場合も開催されますが、荒天時は中止となります。
3形式をデザインした「引退記念1日乗車券」も発売
撮影会と同じ9月12日からは、「ありがとう 2200系・2400系・2600系引退記念1日乗車券」も発売されます。
2200系・2400系・2600系をデザインした3枚セットで、台紙も付属します。
発売価格は3枚セットで5,000円。
発売数は3,000セット限定です。
京阪線全線と石清水八幡宮参道ケーブルで利用でき、2026年9月12日から2027年3月31日までの好きな1日に利用できます。
発売駅は、淀屋橋、京橋、枚方市、中書島、丹波橋、三条の各駅です。
初日の9月12日は10時から発売されます。
半世紀以上にわたり京阪線を支えた「卵型車体」
2200系・2400系・2600系は、登場した時代こそ異なりますが、いずれも高度経済成長期の京阪線を支えた車両です。
輸送需要が大きく増加していた時代に登場し、その後も車体や機器の改修を受けながら長期間にわたって活躍してきました。
1964年登場の2200系から1978年登場の2600系まで、3形式を合わせると昭和の時代から令和まで京阪線を走り続けたことになります。
今回の引退によって、京阪の通勤電車を象徴してきた「卵型車体」の歴史にも大きな区切りがつきました。
営業運転は終了しましたが、9月12日の撮影会や記念1日乗車券、さらに8月26日から始まるSANZEN-HIROBAの企画展を通して、3形式の歴史を振り返ることができます。
京阪を利用してきた人にとっては懐かしい車両であり、鉄道ファンにとっては昭和から令和へと続いた京阪の車両史を象徴する存在でもあります。
今回の企画は、長年京阪線を走った2200系・2400系・2600系に「ありがとう」を伝える機会となりそうです。
今回のダイヤ改正では、車両運用だけでなく列車本数や運転区間なども変更されています。京阪線の新しいダイヤについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。


