JR氷見線・JR城端線は、第三クターの「あいの風とやま鉄道」への移管に伴い大規模な地上設備の工事に伴うダイヤの変更を2026年度~2028年度に向けて行う予定です。この工事は、最終列車の繰り上げおよび日中時間帯の列車の運休を伴うもので利用者にとって大きな影響を与えます。今日は、JR西日本の作成した資料を基にその内容を見ていきたいと思います。
再構築実施計画の地上設備工事の実施に伴うダイヤへの影響について
富山県ホームページ
氷見線・城端線の工事について
工事の内容
- レール交換(約27km)
- 枕木交換(約11,000本)
- ホーム嵩上げ(17駅22ホーム)
以上の内容が予定されています。本来は、最終列車運行後に行われている作業ですが、昨今の情勢により労働力の確保が困難な状況であるため最終列車の繰り上げおよび日中時間帯に作業を行うことで対応するものです。
夜間時間帯の変更
- 夜時間帯の列車本数・運転時刻を見直し工事時間確保(約1時間・毎日)
レール、枕木交換、ホーム嵩上げなどで夜間の作業時間が15%程度増加すると見積もられています。この作業は、氷見線では2026年度・城端線では2027年度・2028年度で行う予定となっています。
例としてホームページでは、繰上無0:10~5:20→ 繰上有23:30~5:20と見積もっているようです。
- 参考1:高岡駅発最終列車の時刻 城端線23:05氷見線22:52
あいの風とやま鉄道からの接続は、城端線が富山駅発22:32・氷見線が22:11となっています。
- 参考2:北陸新幹線東京駅および大阪駅からの新高岡駅での接続
新高岡駅発の時刻は、高岡駅行23:18・城端駅行23:09となっています。この列車に乗り為には、東京駅発20:12・大阪駅発20:07の北陸新幹線(大阪発はサンダーバード+北陸新幹線)に乗車する必要があります。
昼間時間帯の運休
- 昼間時間帯の運休も行います。(約6時間・年4回程度・最大5日程度/回)
こちらの作業は、分岐器の置き換えなど大規模な工事を実施する予定となっています。なお、明るい時間帯での作業による安全性向上を図るようです。(例:9:00頃~15:00頃)
昼間の時間帯の運休は、氷見線・城端線ともに2026年度~2028年度の毎年作業を行う予定となっています。氷見線の輸送密度が2024年度で2,154、城端線が2024年度が2,572でありバス輸送が難しいため学生等の予定に併せて行うようです。
まとめ
第三セクター「あいの風とやま鉄道」に氷見線・城端線が移管されることとなりましたが。それに伴う工事を2026年度~2028年度の間にJR西日本が行います。これにより、最終列車の繰り上げ、日中時間帯の列車の運休が行われることとなります。

