富山口の高山本線利用者数確保のためパターンダイヤ化して利便性を向上させてはどうだろうか?

高山本線(キハ120形) マスカット鉄道の意見

 富山口の高山本線(富山駅~猪谷駅)は、現在日常に使う上の本数が確保されていますがダイヤが不均一となっているため今一つ使いにくいところがあります。そこで、今回はこの区間にパターンダイヤを導入することで利便性を向上することを検討したいと思います。

高山本線(富山駅~猪谷駅)の現状の課題

ダイヤが“覚えられない”

 この区間は、時刻表を見てみると次の課題が浮かび上がってきます。

  • 発車時刻が毎時バラバラ
  • 30分以上空く時間帯も多い
  • 「次はいつ来るのか分からない」路線

 これらの点は、生活路線として致命的な点ではないでしょうか。

接続が安定しない

 結果として富山駅で次の路線との接続が一定していないという問題が発生しています。

  • あいの風とやま鉄道
  • 北陸新幹線

 これにより、利用者にとっては乗り換えの旅に時刻表での確認が必要です。

猪谷止まりの心理的分断

 特急「ひだ」の利用者以外にとっては猪谷駅での分断により、「途中で終わる路線」という印象を与えているのが現状です。ここについては改善の余地があるように思えます。

パターンダイヤ化の具体像(現実的な案として)

富山駅

  • 通勤通学時間帯(00分 越中八尾行き 30分 猪谷行き)
  • データイム(00分 1時間交代で 越中八尾行き・猪谷行き)

越中八尾駅

  • 通勤通学時間帯(00分 猪谷発富山行き 30分当駅発富山行き)
  • データイム(30分 1時間間隔で 猪谷発と当駅発の交代) 

猪谷駅

  • 通勤通学時間帯(30分 富山行き)
  • データイム(2時間間隔で富山行き)

 

接続の改善を図る

 富山駅では、「あいの風とやま鉄道」「北陸新幹線」との接続を図り、猪谷駅ではJR東海と調整を行い高山方面の列車との接続を取れるように調整します。猪谷駅は結構寒いのでこの季節で長時間待つのは結構つらいです(私が乗った時は、折り返しの高山行の運転手さんが寒いからと言ってJR東海の車両に乗せてくれました。)。これにより利便性の向上が期待できるのではないでしょうか。

増便よりパターンダイヤを選んだ理由

 それぞれのメリットは次の通りになると思います。

項目増便パターンダイヤ
コスト高い低い
利用者の理解難しい簡単
初見利用分かりにくい分かりやすい
継続利用

 高山本線が赤字ローカル線であることを考えればコストはかけにくいのでパターンダイヤの方が優れていると思われます。

利用者数確保につながる理由

生活利用

  • 「○時に行けば必ず列車がある」
  • 高齢者にも説明しやすい

 この二つが一番の理由です。生活利用では時刻表がなくても利用できるのが一番重要です。

観光利用

  • 立山黒部・飛騨観光との組み合わせが容易
  • 富山観光の“ついで利用”が可能に

 私たち鉄道ファン以外にはとても大事な視点だと思います。

鉄道ファン以外を取り込める

  • 時刻表を見ない層が乗れる
  • 「なんとなく使える路線」になる

 利用者を増やすためには大事なポイントです。

想定される反論と整理

利用者が少ないのにパターン化して意味がある?

 利用者が少ないからこそ意味があると思います。利用者が少ない路線ほど「分かりやすさ」が武器になるでしょう。

車両・人員が厳しいのでは?

 現行本数を改善するだけでも十分意味があると思います。新規投資があまりなくても利用者を増やす方法になるのではないでしょうか。

まとめ

 現在経営の苦しい赤字ローカル線である高山本線へのパターンダイヤ化を提案してみました。増便するだけでなくダイヤの調整でも利用者を増やすことが可能ではないかと考えています。また、将来「あいの風とやま鉄道」に経営移管したとしても強力な武器として使うことが出来るのではないでしょうか。

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