京王電鉄は2026年8月20日、「京王ライナー」の座席指定料金を10月1日から見直すと発表しました。
今回の変更では、座席指定料金の見直しに加えて、平日の一部列車を対象に「立席」の販売を開始します。
京王ライナーが満席の場合でも利用できる選択肢が増えることになり、通勤・通学などで京王線を利用する人にとっても注目される変更となりそうです。
10月1日以降、座席指定列車「京王ライナー」に「立席」を新規導入しますあわせて座席指定料金の見直しを行います
京王電鉄ホームページ
10月1日から「立席」を販売
今回の変更で特徴的なのが、「京王ライナー」に立席を導入することです。
対象となるのは、平日の一部列車です。
「立席サービス」の設定される列車
京王線
- 上り(京王八王子→新宿)
- 京王ライナー4号:京王八王子(6:03発)→新宿(6:48着)
- 京王ライナー6号:京王八王子(6:27発)→新宿(7:13着)
- 京王ライナー8号:京王八王子(7:48発)→新宿(8:39着)
- 京王ライナー10号:京王八王子(8:31発)→新宿(9:19着)
- 下り(新宿→京王八王子)
- 京王ライナー3号:新宿(18:00発)→京王八王子(18:42着)
- 京王ライナー5号:新宿(19:00発)→京王八王子(19:41着)
- 京王ライナー7号:新宿(20:00発)→京王八王子(20:41着)
高尾線
- 上り(高尾山口→新宿)
- 京王ライナー62号:高尾山口(6:30発)→新宿(7:25着)
- 下り(新宿→高尾山口)
- 設定なし
相模原線
- 上り(橋本→新宿)
- 京王ライナー34号:橋本(6:18発)→新宿(7:00着)
- 京王ライナー36号:橋本(7:10発)→新宿(8:00着)
- 京王ライナー38号:橋本(8:14発)→新宿(9:03着)
- 京王ライナー40号:橋本(8:26発)→新宿(9:11着)
- 京王ライナー42号:橋本(8:50発)→新宿(9:30着)
- 下り(新宿→橋本)
- 京王ライナー37号:新宿(18:20発)→橋本(18:58着)
- 京王ライナー39号:新宿(18:40発)→橋本(19:19着)
- 京王ライナー41号:新宿(19:20発)→橋本(19:59着)
- 京王ライナー43号:新宿(19:40発)→橋本(20:19着)
- 京王ライナー45号:新宿(20:20発)→橋本(20:56着)
車内に設置されている「簡易腰掛けスペース」を活用し、このスペースを3分割して、それぞれに番号を設定。立席の指定券を発売します。
立席の座席指定料金は400円です。
「立席」とはいっても、通常の車内で自由に立って乗車するという意味ではありません。簡易腰掛けスペースを利用する形で、利用するスペースを指定して乗車する仕組みとなります。
京王電鉄では、京王ライナーが満席となった場合でも利用できる選択肢を設けることで、より多くの利用者が京王ライナーを利用できるようにします。
なお、立席の発売は京王チケットレスサービスのみとなり、駅の券売機では購入できません。
立席の発売は9月24日から
立席の前売りは、2026年9月24日から開始されます。
発売開始時刻は乗車日の7日前の7時からで、優先予約サービスの登録会員は6時から購入できます。
発売は各列車の発車時刻の5分前までです。
京王ライナーを利用したいものの、座席指定券が売り切れてしまった場合でも、対象列車であれば立席を選択できるようになります。
ただし、立席を販売する列車は「平日の一部列車」とされているため、すべての京王ライナーが対象になるわけではありません。
利用する際には、京王電鉄の公式サイトなどで対象列車を確認する必要があります。
座席指定料金も10月1日から変更
立席の導入とあわせて、京王ライナーの座席指定料金も見直されます。
10月1日以降の料金は次のようになります。( )内は現在との差額です。
| 京王チケットレスサービス | 券売機 | ||
| 平日 | 座席 | 500円(+90円) | 600円(+190円) |
| 立席 | 400円(設定なし) | 設定なし | |
| 土・休日 | 座席 | 400円(-10円) | 500円(+90円) |
現在の座席指定料金は曜日や購入方法にかかわらず410円です。
今回の変更では、平日に京王チケットレスサービスで座席を指定する場合は500円となり、現在より90円高くなります。
券売機で購入する場合は600円となるため、現在より190円の値上げです。
一方、土・休日に京王チケットレスサービスを利用する場合は400円となり、現在より10円安くなります。
このため、今回の料金改定は一律の値上げではなく、平日の座席指定料金を引き上げる一方、土・休日はチケットレスサービスを利用すれば料金を引き下げる内容となっています。
平日はチケットレスの利用がお得に
料金だけを見ると、平日の京王ライナーは値上げとなります。
特に券売機で購入する場合は600円となるため、チケットレスサービスとの差額は100円です。
一方、平日の立席は400円に設定されるため、「座席に座れなくても京王ライナーを利用したい」という人にとっては、座席指定より100円安く利用できます。
また、京王チケットレスサービスを利用すれば、駅の券売機より100円安く座席指定ができます。
今回の改定によって、平日の京王ライナーではチケットレスサービスを利用するメリットがこれまで以上に大きくなるといえそうです。
京王パスポートカード利用時のポイント還元も拡大
京王チケットレスサービスでは、優先予約サービスの登録会員が京王パスポートカードを利用した場合の京王ポイント還元率も変更されます。
現在は1%ですが、10月1日からは2%に引き上げられます。
平日の座席指定料金は値上げとなるものの、チケットレスサービスを利用し、さらに対象の京王パスポートカードを利用することで、ポイント還元のメリットを受けられるようになります。
京王ライナーを日常的に利用する人にとっては、料金だけでなく購入方法やカード利用を含めて考える必要がありそうです。
2027年春頃には一部車両で座席指定サービスも
今回の発表でもう一つ注目したいのが、今後のサービス拡充です。
京王電鉄では、2027年春頃を目途に、一部車両への座席指定サービスの導入を検討しています。
今回の立席導入と合わせると、京王ライナーについて「座席が満席なら利用できない」という状況を少しずつ変えていく方向にあるようです。
座席指定で確実に座って移動したい人だけでなく、立席でも構わないので京王ライナーを利用したい人にも選択肢を広げることで、列車の利用率を高める狙いもありそうです。
特に平日の通勤時間帯など、京王ライナーの利用が集中する列車では、座席が満席になった後の需要をどのように取り込むのかが課題になります。
今回の立席販売は、その需要に対応するための新しい取り組みといえそうです。
京王電鉄では、2026年5月に一部の平日の「京王ライナー」で座席指定料金を200円にするキャンペーンを行いました。ラッシュ時の座席指定サービスについて利用の実態に合った体系に変えていく様々な試みを行っているようです。
まとめ 10月から京王ライナーの利用方法が変わる
2026年10月1日からの京王ライナーは、これまでの「座席指定券を購入して座って移動する」という利用方法に加えて、対象列車では「立席」という新しい選択肢が加わります。
平日の座席指定料金は値上げされますが、立席は400円に設定されるため、少しでも安く京王ライナーを利用したい場合には選択肢となります。
一方、土・休日は京王チケットレスサービスなら400円となり、現在より10円安くなります。
また、京王チケットレスサービスでは優先予約サービスやポイント還元もあるため、今後は京王ライナーを利用するなら、チケットレスサービスを上手に活用することがより重要になりそうです。
京王ライナーを利用する機会がある方は、10月1日からの料金だけでなく、立席の対象列車や発売方法についても確認しておくとよさそうです。
京王電鉄では、2026年8月16日(日)にホームドア設置によるダイヤ改正を行っています。ホームドア設定による駅の停車時間の変更によるものですので時刻が1分程度変更になる小規模な改正です。

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