JR東日本は、撤去工事を進めていたJR宇都宮駅西口北側の上りエスカレーターについて、撤去を取りやめ、2026年11月3日から運転を再開しました。
このエスカレーターは老朽化などを理由に撤去される予定でしたが、宇都宮市や栃木県が存続を求めてJR東日本に再検討を申し入れていました。
JR宇都宮駅エスカレーター 廃止撤回、きょう再稼働 要望相次ぎ /栃木
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老朽化を理由に撤去する方針だったエスカレーター
今回対象となったのは、JR宇都宮駅西口北側に設置されている上りエスカレーターです。
JR東日本は、設備の経年劣化が進んでいることや、エレベーターなど別の移動手段が確保されていることから、設備の更新を見送り、撤去する方針を決定。2026年10月22日には仮囲いが設置され、撤去工事が始まっていました。
しかし、北側のエスカレーターは駅ビルや駐輪場などに近く、駅利用者の利便性に関わる設備でもあります。
宇都宮市と栃木県が撤去の再考を申し入れ
撤去方針に対して、宇都宮市と栃木県は10月23日、JR東日本に対して撤去方針を再考するよう申し入れました。
宇都宮市の佐藤市長は、JR宇都宮駅の1日の乗降客数が約7万2000人に上ることなどを挙げ、市内で最も多くの人が集まる場所であるとして、エスカレーターの廃止に懸念を示していました。
また、10月27日には宇都宮市議会の自民会派も、エスカレーターの存続を求める要望書を提出していました。
こうした動きもある中、JR東日本は10月30日に宇都宮市と栃木県の幹部に存続の方針を伝えました。
撤去工事を中止し11月3日から運転再開
JR東日本は、宇都宮駅西口周辺地区の整備基本計画などへの影響を精査した結果、撤去は時期尚早と判断したと説明しています。
駅が交通結節点としての役割を担っていることや、駅の将来の可能性を残すという観点から、撤去工事を見送ることになりました。
撤去工事は中止され、対象のエスカレーターは11月3日の始発から運転を再開しています。
佐藤市長も、エスカレーターの存続について、駅利用者の利便性が引き続き確保されることを喜ばしいとするコメントを発表しました。
駅の設備を維持するかどうかは、老朽化や更新費用だけでなく、利用者の動線や駅周辺のまちづくりとの関係も考える必要があります。今回の宇都宮駅の事例は、駅設備の更新や撤去を検討する際に、地域や利用者の意見をどのように反映していくかという点でも注目されます。
