繁忙期には、全車指定席となる東海道山陽新幹線の「のぞみ」ですが、2026年度のダイヤ改正から1時間最大12本から13本へと1時間あたり1本増発されることになっています。一方で、どうしても自由席を使いたいという需要もあります。そこで、今回増発される1本を普通車全席自由席として運行してみるというアイデアはどうでしょうか。
1時間1本増発なら繁忙期は「普通車全席自由席」運行もアリでは?
東海道・山陽新幹線は、全国でも屈指の利用者数を誇る大動脈として機能しています。
その中でも最速達列車である「のぞみ」号は、平日・休日を問わず高い需要を維持しており多くの利用客がいます。
2026年度のダイヤ改正により、「のぞみ」号が1時間あたり12本→13本と1時間あたり1本増発されることが決まっていますが、
繁忙期に限ってそのうち1本を普通車全席自由席で運行するという選択肢はどうでしょうか。
今回は、鉄道ファンの視点からこの案の可能性を考えてみたいと思います。
繁忙期に顕在化する「自由席需要」
年末年始・ゴールデンウィーク・お盆といった繁忙期には、指定席が発売開始直後に満席となるケースも珍しくありません。
一方で、
- 出発時刻が確定しない
- 家族・グループで柔軟に移動したい
- 少しでも安く利用したい
といった理由から、自由席を選ばざるを得ない利用者も多いと思われます。
結果として、特に「ひかり」号で
- 自由席待ちの長い行列
- 発車直前まで続く座席争奪戦
といった光景が、東海道新幹線では毎年のように見られる。
「全席自由席ののぞみ」がもたらす効果
もし増発される「のぞみ」号のうち1本が、
普通車全席自由席として設定されれば、次のような効果が期待できます。
乗車機会の確実な確保
指定席が取れなかった利用者でも、
「この列車に並べば必ず乗れる」という安心感が生まれるのではないでしょうか。
自由席混雑の分散
既存列車の自由席利用者が一部移行することで、
他の「ひかり」号や「こだま」号の混雑緩和にもつながる可能性があると思われます。
発車直前需要への対応
予定が流動的なビジネス客や観光客にとって、
増発+全席自由席という組み合わせは使い勝手が良いと思うのですがどうでしょうか。
一方で無視できない課題も
もちろん、この案には課題もある。
「のぞみ」=指定席という位置づけ
「のぞみ」は本来、スピードと快適性を重視した指定席中心の列車であり、繁忙期は「のぞみ」=「指定席」という図式が定借しつつあります。。
全席自由席にすることで、ブランドイメージとのズレが生じる可能性が考えられます。
収益面の懸念
指定席料金が取れない分、
鉄道会社にとっては収益性が下がるリスクも考えないといけないでしょう。
ダイヤ・運用上の制約
高密度ダイヤで運行されている東海道新幹線では、
車両運用や清掃時間など、現場レベルの調整も簡単には行かないでしょう。
「繁忙期限定・増発列車だからこそ」検討の余地あり
とはいえ、今回の前提はあくまで**「増発される1本」**についてです。
既存の列車を全席自由席に置き換えるのではなく、
- 繁忙期限定
- 臨時・増発扱い
- 普通車のみ全席自由席
といった条件付きであれば、
利用者の不満を和らげる施策として十分に検討価値はあるのではないだろうか。
鉄道サービスの柔軟性が問われる時代
近年、鉄道各社には「速さ」だけでなく、
使いやすさ・選択肢の多さも求められるようになってきています。
「のぞみ」号1時間1本増発という大きな変化があるなら、
その一部を利用者目線に振り切った列車にしてみる――
そんな挑戦があっても面白いと感じることができるのではないでしょうか。
今後の新幹線サービスの進化に、引き続き注目していきたいと思います。

