京都の“緑のトンネル”を列車で通過 叡山電鉄「青もみじ徐行運転」今年も実施

叡電鉄道-電車と新緑のもみじ 叡山電鉄

春から初夏へと季節が移り変わるこの時期、京都・叡山電鉄では恒例となっている「青もみじ新緑の徐行運転」が今年も実施されます。

実施期間は2026年4月17日(金)から5月31日(日)まで。ちょうど新緑が最も美しくなるタイミングに合わせて設定されており、観光客だけでなく鉄道ファンからも毎年注目されている取り組みです。

このイベントの舞台となるのは、鞍馬線の市原駅〜二ノ瀬駅間にある通称「もみじのトンネル」です。

~ もみじのトンネルを抜けて清涼感たっぷりの貴船・鞍馬へ ~
「青もみじ新緑の徐行運転」を実施します

叡山電鉄ホームページ

“緑の回廊”を走る特別な区間

この区間は、線路の両側からモミジの枝が覆いかぶさるように伸びており、まるで列車が緑のトンネルの中に吸い込まれていくような独特の景観が広がります。

春の新緑シーズンは紅葉の季節とはまた違い、柔らかく透き通るような若葉の緑が特徴です。太陽の光を受けると葉がきらめき、車窓いっぱいに“生きている緑”が広がるような感覚になります。

この区間では列車が通常よりも速度を落として運転されるため、短い約250mのトンネル区間でも、その美しさをじっくりと味わうことができます。


徐行運転ならではの“車窓体験”

徐行運転は、2026年4月17日(金)~5月31日(日)の期間に行われます。対象となるのは次の列車です。

  • 出町柳駅→鞍馬駅
  • 鞍馬駅→出町柳駅
出町柳駅
900 15 30 45
1000 15 30 45
1100 15 30 45
1200 15 30 45
1300 15 30 45
1400 15 30 45
1500 15 30 45
1600 15 30 45
17
鞍馬駅
9 34 49
1004 19 34 49
1104 19 34 49
1204 19 34 49
1304 19 34 49
1404 19 34 49
1504 19 34 49
1604 19 34 49
1704 19(平日は20)

通常であれば一瞬で通過してしまう区間ですが、この期間はゆっくりと走ることで、車内からの視界がまったく違って見えてきます。

窓の外を流れる景色ではなく、まるで“止まっている風景の中を進んでいく”ような感覚になり、葉の揺れや光の変化まで感じ取れるのが魅力です。

特に晴れた日は、葉の隙間から差し込む光が線路に落ち、緑のグラデーションが車内にまで反射してくることもあります。

鉄道という移動手段でありながら、ここでは「移動そのものを楽しむ時間」に変わるのが大きな特徴です。


夜には幻想的なライトアップも実施

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叡山電鉄900系 きらら号

さらに今年は、2026年5月2日(土)~5日(火・祝)にかけて夜間ライトアップも実施される予定です。対象となる列車は次の通りです。赤字は、展望列車「きらら」で運転されます。

  • 出町柳駅→鞍馬駅
  • 鞍馬駅→出町柳駅
出町柳駅
1700 15 30 45
1802 26 44
1902 26 44
2002
鞍馬駅
1719 34 49
1804 21 45
1903 21 45
2003 21 45

この時間帯は昼間とはまったく異なり、周囲の暗さの中で青もみじが浮かび上がるような幻想的な風景が広がります。

一部列車では車内灯を消して運転されることもあり、外の光と自然のシルエットだけが浮かび上がる特別な時間になります。

静寂の中を進む列車と、ライトアップされた青もみじの組み合わせは、この季節ならではの特別な体験です。


まとめ

「青もみじ新緑の徐行運転」は、単なる観光列車ではなく、自然と鉄道が一体となった“季節を味わうための時間”とも言えます。

わずか数百メートルの区間でありながら、そこには京都の初夏を象徴するような濃密な風景が詰まっています。

春から初夏にかけて京都を訪れる際には、ぜひ一度体験しておきたい特別な時間です。

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