2026年7月、札幌市が驚きをもって発表したニュース――
札幌市内の路線バス(均一運賃区間)が、2027年4月から一律で30円値上げされる見通しになりました。
現在240円・270円だった均一運賃は、
➡ 270円・300円へと改定される予定です。
札幌に暮らす人、通勤通学でバスを使っている人、旅行で来る人――
誰にとっても身近な公共交通だけに、SNS やニュースで「また値上げ…」という反応が広がっているようです。
なぜ、こんなに短い間隔で値上げするのか?
実はこの値上げ、2024年12月にも30円引き上げがあったばかり。
わずか 2年ちょっと という短い期間での再改定となるため、利用者としては素直に受け止めにくい面もあります。
値上げの主な背景
- 深刻な運転手不足
札幌市内のバス会社では、現在多くの運転手が50代・60代である一方で、若い人材確保が難しくなっています。退職が進めば、路線バスの本数や運行エリアにも影響が出かねない状況です。
- 待遇改善のための原資確保
人手不足の改善には待遇改善が不可欠ですが、現状では給与水準が他の仕事と比べて魅力的とは言いにくく、運賃収入を賃金改善に充てたいという会社側の要望が強まっています。
- 路線の維持・減便抑制
札幌市としても、安易な路線廃止や減便は市民生活や観光に大きな影響を与えるため、値上げによる収入増で「サービスの維持につなげたい」という狙いがあります。
詳しくは、札幌市がホームページに公表している資料(路線バスの協議運賃改定の必要性について 2024年2月27日作成)にあります。
値上げを求めているのは「5社」
今回の値上げ検討に名を連ねているのは、札幌市内を走る主なバス会社5社です。
- 中央バス
- ジェイ・アール北海道バス
- じょうてつバス
- ばんけいバス
- 夕鉄バス
どの社も共通して訴えているのは、「運転手の確保・待遇改善なくして健全な運行は困難」という点。観光客が利用する主要路線だけでなく、郊外の生活路線にとっても死活問題と言えます。
旅行者・通勤者から見た“実感”
札幌の街中を歩くと、日常的にバス停で待つ人の姿を見かけます。
「短距離の通勤でもバスを使う」「雪が深い日はバスが頼り」という声は多く、公共交通は市民生活の基盤です。
一方で、観光客向けの記事では…
→ 大通・すすきの間の移動で「今は240円」という短距離運賃を紹介していたものが、値上げ後は270円になることに触れられており、旅行中の交通費のちょっとした負担増を指摘する声も出始めています。
他都市と比べてどうなの?
札幌市は、地下鉄・市電と組み合わせると公共交通全体の利便性は高いものの、値上げが続くと「地下鉄と比べてバスが割高になる」との指摘もあります。実際、地下鉄初乗り運賃は210円〜で、距離に応じて変わる仕組みです。
値上げ後はバスと地下鉄の費用差が縮まり、利用者の行動選択にも影響が出る可能性があります。
まとめ:札幌の“交通の今”を考える
- 2027年4月から30円値上げ予定──均一運賃は270円・300円に。
- バス会社5社が「運転手確保と待遇改善のため」として値上げを要望。
- 2024年の値上げから短期間で再改定──市民・旅行者双方の負担感が課題に。
- 公共交通全体のバランスや利用の選択肢にも影響する可能性あり。

