JR東日本は2026年8月18日、秋の落ち葉による列車の空転・滑走対策として、JR山田線の一部区間で計画的な運休を実施すると発表しました。
対象となるのは、山田線の上米内駅~宮古駅間です。
2025年にも同様の落ち葉対策による運休が実施されましたが、2026年は運休期間が拡大され、10月5日(月)から12月4日(金)までの61日間が対象となります。
ただし、上米内駅~宮古駅間のすべての列車が運休するわけではありません。区間によって運転される列車が異なるため、利用する際には注意が必要です。
JR東日本ホームページ
JR山田線で落ち葉対策のため計画運休
山田線は盛岡駅から宮古駅までを結ぶローカル線です。
山間部を走る区間が多く、秋になると線路上に落ち葉が積もります。
列車の車輪とレールの間に落ち葉が入り込むと摩擦力が低下し、列車が発車・加速する際に車輪が空転したり、ブレーキをかけた際に滑走したりすることがあります。
その結果、列車の遅延や運転見合わせにつながる可能性があります。
JR東日本ではこうした影響を抑えるため、山田線の上米内駅~宮古駅間で秋の落ち葉対策を実施しています。
今回も通常通り列車を運転するのではなく、あらかじめ運休を設定することで、利用者への影響を抑えながら安定した輸送を確保することを目指します。
2026年は10月5日~12月4日の61日間
今回の計画運休は、2026年10月5日(月)から12月4日(金)まで実施されます。
期間は61日間です。
山田線時刻表
下り(盛岡→茂市→宮古)
| 盛岡 | 上米内 | 区界 | 川内 | 茂市 | 宮古 | |
| 普通 | 6:32 | 7:12 | 7:36 | |||
| 普通 | 6:32 | 6:46 | 7:22 | 7:57 | 8:37 | 9:01 |
| 普通 | 7:29 | 7:43 | 休日運休 | |||
| 普通 | 8:09 | 8:23 | ||||
| 快速 | 11:09 | 11:23 | → | → | 13:09 | 13:30 |
| 快速 | 13:12 | 13:26 | → | → | 15:10 | 15:31 |
| 普通 | 17:46 | 18:01 | ||||
| 普通 | 18:37 | 19:00 | ||||
| 普通 | 20:05 | 20:19 |
上り(宮古→茂市→盛岡)
上米内駅11:28発の列車は、時刻変更が行われます。これにより盛岡駅で「はやぶさ11号」との接続が無くなります。
| 宮古 | 茂市 | 川内 | 区界 | 上米内 | 盛岡 | |
| 普通 | 7:05 | 7:20 | ||||
| 普通 | 休日運休 | 7:49 | 8:03 | |||
| 普通 | 5:23 | 5:46 | 6:26 | |||
| 普通 | 8:31 | 8:46 | ||||
| 普通 | 9:22 | 9:37 | ||||
| 快速 | 9:19 | 9:41 | → | → | 11:28 | 11:43 |
| 普通 | 15:54 | 16:17 | 16:58 | 17:33 | 18:06 | 18:21 |
| 普通 | 17:14 | 17:37 | 18:19 | 18:57 | 19:33 | 19:48 |
| 普通 | 18:08 | 18:31 | ||||
| 普通 | 19:36 | 20:00 | 20:39 |
昨年2025年にも山田線では落ち葉対策による運休が実施されました。
2025年は10月6日から11月21日までが対象だったため、2026年は昨年よりも運休期間が長くなっています。
秋の落ち葉が多くなる時期だけでなく、11月下旬から12月上旬まで含まれることから、利用予定の方は期間に注意が必要です。
昨年のJR山田線の落ち葉対策による運休についてはこちらの記事でも紹介しています。
上米内~川内間は終日運転取りやめ
今回の運休で特に大きな影響を受けるのが、上米内駅~川内駅間です。
この区間では、対象期間中、終日列車の運転が取りやめとなります。
一方、盛岡駅~上米内駅間については、盛岡駅を発着する列車が上米内駅で折り返す形で運転されます。
そのため、盛岡駅から上米内駅まで利用する場合と、上米内駅を越えて山田線を利用する場合では状況が大きく異なります。
山田線を利用して宮古方面へ向かう場合には、運休区間をまたいで列車を利用することができないため、代替交通機関を利用する必要があります。
川内~宮古間も一部列車が運休
上米内駅~川内駅間が終日運休となる一方、川内駅~宮古駅間では一部列車が運休・折り返し運転となります。
利用する列車によって運転状況が異なるため、実際に乗車する際にはJR東日本の最新の時刻表や運行情報を確認することをおすすめします。
特に山田線は運転本数が多い路線ではないため、1本の列車が運休すると予定に大きな影響が出る可能性があります。
代替交通として106特急・急行バスを利用可能
運休期間中、山田線の代替交通として利用できるのが、岩手県北バスの106特急・急行バスです。
盛岡駅と宮古駅を結ぶ交通手段として、山田線が運休する区間を移動する際の選択肢になります。また、2030年3月までは共同経営によりJR山田線の乗車券で106特急・急行バスが乗車できます。
JR東日本は今回の運休に伴い、対象となる乗車券について106特急・急行バスによる振替輸送を実施します。
運休区間では106特急・急行バスによる振替輸送が実施されます。JR東日本の発表では、対象となるきっぷについても案内されています。利用するきっぷによって取り扱いが異なる場合があるため、乗車前に最新の情報を確認しておきましょう。普段は振替輸送の対象外となる企画乗車券も利用できるためJR東日本の今後の発表には注意が必要です。
なお、共同経営および振替輸送については、盛岡駅~上米内駅の区間は対象外となっています。
山田線では落ち葉対策が毎年の課題に
山田線の盛岡~宮古間は、山間部を走る区間が多いことから、秋の落ち葉による空転・滑走への対策が重要になります。
特に上米内駅から宮古駅方面は、山間部を走るローカル線ならではの自然豊かな区間です。
秋の紅葉シーズンに山田線を利用したいと考えている方にとっては、運休期間と重なることにも注意が必要です。
一方で、今回のように事前に運休期間が発表されていることで、利用者はあらかじめ代替交通を含めた旅行計画を立てることができます。
山田線を利用して盛岡から宮古方面へ向かう場合には、列車だけでなくバスを組み合わせた移動を検討する必要があります。
2026年は運転再開後に再び長期間の運休
2026年の山田線は、落ち葉対策とは別に、2026年には、3月と7月にも運転見合わせが発生していました。
落石の影響により一部区間で運転を見合わせていましたが、7月24日の始発列車から全線で運転を再開しています。
そのため、全線運転再開からしばらくして、今度は秋の落ち葉対策による計画運休が始まることになります。
今回の運休は事故や災害による突然の運転見合わせではなく、落ち葉による空転・滑走を防ぐための計画的なものです。
そのため、山田線を利用する予定がある方は、運休期間をあらかじめ把握しておくことが大切です。
まとめ
JR東日本は、秋の落ち葉による列車の空転・滑走対策として、JR山田線の上米内駅~宮古駅間で計画的な運休を実施します。
期間は2026年10月5日(月)から12月4日(金)までです。
このうち、上米内駅~川内駅間は終日運転取りやめとなり、川内駅~宮古駅間でも一部列車が運休・折り返し運転となります。
盛岡駅~上米内駅間は折り返し運転となるため、山田線全線が運休するわけではありません。
運休区間を移動する場合は、106特急・急行バスなどの代替交通を利用することになります。
2025年にも実施された落ち葉対策ですが、2026年は対象期間が12月4日まで拡大されています。
秋の紅葉シーズンに山田線を利用する予定の方は、列車の運転状況だけでなく、振替輸送や代替交通についても事前に確認しておくと安心です。


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