JR西日本は、2026年10月10日(土)から津山線・姫新線(津山~中国勝山)で「プロトピア行き列車」の運行を開始します。
「プロトピア行き列車」は、「おかやまハレいろキャンペーン2026」のアート企画であるとともに、2027年秋に開催される「森の芸術祭 晴れの国・岡山2027」に先駆けて発表される作品です。
岡山地区を走るキハ40系に新たなデザインが加わることになり、津山線や姫新線を利用する際に車両を見つける楽しみも増えそうです。
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「プロトピア行き列車」は蜷川実花 with EiMがデザイン
「プロトピア行き列車」は、写真家・映画監督・現代美術家の蜷川実花さんとクリエイティブチーム「EiM」による作品です。
緑豊かな風景の中を走る津山線を舞台に、鮮やかな花々に彩られたデザインの列車が走ります。
車体に使用されるコラージュ写真には、岡山県北で撮影されたものも取り入れられています。
単に車両をラッピングするだけではなく、列車が沿線を走ることで周囲の風景と響き合い、走る場所によって異なる表情を見せることも作品のコンセプトとなっています。
「プロトピア行き列車」は2027年の「森の芸術祭」で完成形に
なお、「プロトピア行き列車」は2026年時点で完成形ではありません。
2027年秋に開催される「森の芸術祭 晴れの国・岡山2027」に向けて、新たな展開を経て完成する予定となっています。
2024年に開催された「森の芸術祭 晴れの国・岡山」では、蜷川実花 with EiMが新見市の満奇洞で作品を発表しており、今回の列車も岡山県北とアートを結びつける取り組みの一つといえそうです。
私は現代美術について詳しいわけではありません。
金沢21世紀美術館を訪れたり、加古川線を走っていた「目」の描かれた103系を見たことはありますが、それでも今回の「プロトピア行き列車」は、鉄道車両として見るだけでは少し理解の難しい作品です。
ただ、普段は鉄道ファンが「キハ40系」として見ている車両が、現代美術の作品として津山線や姫新線を走る。そう考えると、列車を見る楽しみ方が一つ増えるのかもしれません。
津山線だけでなく姫新線・中国勝山まで運行
「プロトピア行き列車」の運行区間は次の通りです。
姫新線は、唯一のキハ40系・キハ47系で運行される津山~中国勝山間の1往復の運用に入ります。
- 3853D快速 津山(5:38発)→中国勝山(6:29着)
- 1852D普通 中国勝山(6:52発)→津山(7:43着)
| 路線 | 運行区間 |
|---|---|
| 津山線 | 岡山~津山 |
| 姫新線 | 津山~中国勝山 |
運行開始日は2026年10月10日(土)。
運賃は通常の列車と同額で、特別な料金は必要ありません。
車両運用上の都合によって、急きょ運行が変更される場合があります。
つまり、「プロトピア行き」という名前ではありますが、観光列車のように専用の料金が設定された列車ではなく、通常の列車として津山線・姫新線を走ることになります。
12月までの運行スケジュールも発表
今回、10月10日から12月までの運行計画も発表されています。
リンク:「プロトピア行き列車」 蜷川実花 with EiM運行計画(2026.10.10~2026.12.31 運行分)
そのため、乗車したい人だけでなく、沿線で撮影したい人にとっても運行日を確認しておくと便利です。
ただし、キハ40系・キハ47系の運用は車両の都合などで変更される可能性があります。
運行日であっても必ずしも予定通り走るとは限らないため、出かける前には最新の運行情報を確認した方がよさそうです。
10月10日は岡山駅で出発式
運行開始日の10月10日には、岡山駅9番のりばで出発式も開催されます。
一番列車は、岡山駅9時51分発の快速ことぶき津山行きの列車です。
出発式は9時35分から9時52分までの予定で、9時41分に列車が入線し、9時45分にテープカット、9時51分に出発合図が行われる予定です。
また、運行開始に合わせて、蜷川実花さんのオリジナルデザインによる「重ね押しスタンプラリー」も実施されます。
列車を見るだけではなく、沿線を巡る楽しみも用意されているようです。
岡山のキハ40系・キハ47系といえば「SAKU美SAKU楽」・「ノスタルジー車両」もあります
岡山~津山間の津山線では、観光列車「SAKU美SAKU楽」も運行されています。こちらもキハ40系を改造した車両ですが、「プロトピア行き列車」とは性格が大きく異なります。
「SAKU美SAKU楽」は岡山県北への観光を楽しむための観光列車。一方、「プロトピア行き列車」は現代美術の作品としてキハ40系を活用した列車です。同じ津山線を走るキハ40系でも、こうして見るとずいぶん違った楽しみ方があります。
残念ながら「SAKU美SAKU楽」は、10月10日は運転がありませんので「プロトピア行き列車」とセットで撮影・乗車することはできないようです。
また、国鉄一般色編成・国鉄急行色編成となっているキハ40系・キハ47系も定期列車として津山線・姫新線で運行されています。
alt="キハ47系国鉄急行色" class="wp-image-17157"/>11月7日(土)・8日(日)には、臨時列車として因美線津山駅~智頭駅間で「みまさかスローライフ列車」として運行されます。
岡山のキハ40系にまた一つ楽しみが増える
岡山地区では、キハ40系・キハ47系を使用したラッピング車両や観光キャンペーン関連の車両がこれまでも運行されてきました。
今回の「プロトピア行き列車」は、2027年の「森の芸術祭 晴れの国・岡山2027」に向けた先行発表作品という位置づけです。
しかも運行区間は岡山~津山だけではなく、姫新線の津山~中国勝山にも及びます。
津山線の沿線風景だけでなく、姫新線の山あいを走る姿も、この列車ならではの風景になりそうです。
キハ40系そのものに注目する鉄道ファンにとっても、沿線のアートや観光を楽しみたい人にとっても、2026年秋から2027年にかけて注目しておきたい列車の一つになりそうです。



