岡山では最後の1両が活躍中 兵庫県多可町が鍛冶屋線で活躍したキハ30形塗装費用をクラウドファンディングで募集

キハ30形 鍛冶屋駅 未分類

兵庫県多可町は、かつて鍛冶屋線を走っていたキハ30形の修繕・塗装費用を確保するため、クラウドファンディングを開始しました。

対象となるのは、旧鍛冶屋駅の駅舎を活用した鍛冶屋線記念館で保存されているキハ30形です。当時の加古川線カラーをまとった貴重な車両ですが、長年の風雨によって車体の腐食や雨漏りなどが進んでいます。

一方、岡山県では水島臨海鉄道のキハ30形が現在も現役で活躍しています。かつて各地の通勤・通学輸送を支えた車両を、保存車両と現役車両の両方から考えてみます。

鍛冶屋線車両・記念館補修プロジェクト!!

多可町ホームページ

鍛冶屋線で活躍したキハ30形 当時の加古川線カラーで保存

鍛冶屋線は、兵庫県の野村駅(現在の西脇市駅)から鍛冶屋駅までを結んでいた、全長13.2kmの路線です。1990年3月31日に廃線となりました。

沿線の暮らしや産業を支えてきた路線で、晩年にはエメラルドグリーンに白帯を配した「加古川線カラー」の車両も活躍しました。

「加古川線カラー」は、キハ40形でも使用されていました。加古川線が電化された2004年以降は、他の非電化区間で運行されましたが塗装が変更されるまでの間は、岡山でも津山線・吉備線で見ることが出来ました。

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キハ40形加古川線色

キハ30形の特徴のひとつが、車体の外側にドアを吊り下げてスライドさせる「外吊りドア」です。通勤・通学輸送を想定した車両らしい構造で、車体側面を見ただけでもキハ30形と分かる特徴のひとつになっています。

多可町の鍛冶屋線記念館では、キハ30形キハ30-69号が保存されています。クラウドファンディングの実施団体によると、当時の加古川線カラーを残す唯一の車両とされています。

しかし、長年にわたって屋外で保存されてきたことで、車体のさびや雨漏りなどの傷みが深刻になっています。これからも車両を残していくため、本格的な修繕と塗装が計画されました。

加古川線で使用される「加古川線カラー」ですが、

塗装費用400万円を目標にクラウドファンディング

今回のクラウドファンディングは、鍛冶屋線車両・記念館保存会が取り組むものです。集まった資金は多可町に寄付され、町が工事を発注する仕組みとなっています。

第1目標は400万円で、車両の修繕・塗装費用などに充てられます。さらに第2目標として800万円を設定し、駅名標の修復や鍛冶屋線記念館内の展示整備も目指しています。

単に車体の上から塗料を塗るのではなく、腐食が進んだ部分を修繕したうえで、専門企業に依頼して当時の色合いや塗り分けを再現する計画です。

募集期間は2026年12月23日まで。支援への返礼品には記念切符や缶バッジ、記録冊子、多可町の特産品などが用意されています。

詳しい内容や支援方法は、以下の公式プロジェクトページで確認できます。

リンク:加古川線カラーのキハ30を守りたい!鍛冶屋線車両修復にご乗車を(鍛冶屋線車両・記念館保存会 2026/10/05 公開) – クラウドファンディング READYFOR

岡山では水島臨海鉄道のキハ30形が現役で活躍

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水島臨海鉄道キハ30-100

岡山県倉敷市を走る水島臨海鉄道では、キハ30形が現在も営業運転に使用されています。

2026年10月5日には、平日の朝夕の通勤時間帯に、キハ30形が今シーズンの運用を開始しました。キハ37形と組んだ2両編成で運転されています。

水島臨海鉄道のキハ30形には冷房設備がありませんので夏場は運行から外れていますが、涼しくなってきたため朝晩の通勤通学時間帯での運行が再開されました。

リンク:鉄道ホビダス:水島臨海鉄道「涼しくなって…キハ30始動!」

キハ30形は、通勤・通学輸送を支えるために設計された車両です。幅の広い両開きドアを片側3か所に設けた構造も特徴のひとつです。

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水島臨海鉄道キハ30-100ドア

朝夕に5往復ある2両編成で運転される列車(時刻表で青い色が塗ってある列車)で使用されますが、毎日運行ではないため乗車したい場合・撮影したい場合は注意が必要です。

10月25日(日)に開催される「鉄道の日記念フェスタ」では、混雑が予想される列車については2両・3両編成での運転されることになっていますのでもしかしたら乗車できるかもしれません。

同じキハ30形でも、多可町ではかつての加古川線カラーを伝える保存車両として、倉敷市では通勤通学輸送を担う現役車両として、それぞれ異なる形でその姿を見ることができます。

貴重な車両を次の世代へ

鉄道車両は、引退したあとも保存することで、地域の鉄道の歴史を伝える存在になります。一方で、屋外で長期間保存するには、車体の腐食を防ぐための修繕や塗装など、継続的な維持管理が必要です。

多可町のキハ30形は、鍛冶屋線が走っていた時代を今に伝える車両です。今回のクラウドファンディングが、車両の保存と地域の鉄道の歴史を知るきっかけになることを期待したいと思います。

岡山で現役のキハ30形に乗車したり、沿線でその姿を見たりする機会があれば、こうした保存車両にも目を向けてみてはいかがでしょうか。

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