岡山空港(岡山桃太郎空港)と東京・羽田空港を結ぶ航空便で、2026年冬ダイヤから大きな変化があります。
全日本空輸(ANA)と日本航空(JAL)が、岡山~羽田線において出発時刻を調整して運航します。
航空会社同士が競合する国内線で、このようなダイヤ調整を行うのは全国で初めてです。
今回の変更は2026年10月25日(日)から2027年3月27日(土)までの冬ダイヤが対象となります。
岡山県ホームページ
ANAとJALが岡山~羽田線で全国初のダイヤ調整
岡山県が2026年8月18日に発表した内容によると、今回のダイヤ調整は、国の「国内航空のあり方に関する有識者会議」で示された報告書に基づく取り組みです。
これまで岡山~羽田線では、ANAとJALがそれぞれ便を運航していますが、両社の便が近い時間帯に設定されているケースがありました。
このため、岡山~羽田便では10往復あっても利用者にとって便数ほどの利便性は感じられませんでした。
岡山発羽田行きも便の間隔を調整
- 2026年冬ダイヤ(2026年10月25日~2027年3月27日 岡山桃太郎空港→羽田空港)
| 航空会社 | 岡山空港 時刻 | 2025年冬ダイヤ |
| ANA | 7:05 | 7:05(ANA) |
| JAL | 7:15 | 7:15(JAL) |
| ANA | 9:30 | 9:50(ANA) |
| JAL | 10:35 | 10:15(JAL) |
| JAL | 12:40 | 12:40(JAL) |
| ANA | 14:05 | 14:00(ANA) |
| JAL | 17:15 | 17:30(ANA) |
| ANA | 17:50 | 17:50(JAL) |
| JAL | 19:00 | 19:40(JAL) |
| ANA | 20:00 | 19:45(ANA) |
岡山空港から羽田空港へ向かう便についても、一部の出発時間が変更されます。
2025年冬ダイヤでは、午前中にANAが9時50分、JALが10時15分に出発していました。
2026年冬ダイヤでは、ANAが9時30分、JALが10時35分となります。
これまで25分だった出発間隔が65分となり、両社の便が大きく離れることになります。
また、夕方から夜にかけても変更があります。
2025年冬ダイヤでは、ANAが17時30分、JALが17時50分に出発するなど、両社の便が近い時間帯に設定されていました。
2026年冬ダイヤでは、JALが17時15分、ANAが17時50分となり、出発時間の間隔が広がります。
さらに夜の便でも、JALが19時00分、ANAが20時00分となるなど、利用者が時間帯を選びやすいダイヤになります。
羽田発岡山行きも朝と夕方の便を調整
- 2026年冬ダイヤ(2026年10月25日~2027年3月27日 羽田空港→岡山桃太郎空港)
| 航空会社 | 羽田空港 時刻 | 2025年冬ダイヤ |
| ANA | 7:25 | 7:45(ANA) |
| JAL | 8:20 | 8:05(JAL) |
| ANA | 10:00 | 10:05(ANA) |
| JAL | 10:35 | 10:35(JAL) |
| ANA | 12:05 | 11:55(ANA) |
| JAL | 14:35 | 14:30(JAL) |
| JAL | 17:00 | 17:30(JAL) |
| ANA | 18:00 | 17:40(ANA) |
| JAL | 20:00 | 19:55(JAL) |
| ANA | 20:15 | 20:15(ANA) |
羽田空港から岡山空港へ向かう便でも大きく変わります。
朝の便は、ANAが7時25分、JALが8時20分となります。
2025年冬ダイヤではANAが7時45分、JALが8時05分だったため、両社の便の間隔は20分から55分へ広がります。
また、夕方の便ではJALが17時00分、ANAが18時00分となり、1時間の間隔が設定されます。
2025年冬ダイヤでは17時30分のJAL便と17時40分のANA便があり、わずか10分間隔でした。
今回の変更によって、30分差となり出張帰りの際の帰宅が便利になります。
このほか、午前中や夜の便についても時刻が一部変更されます。
なお、岡山~羽田線についてはANA、JALともに引き続き1日5往復、合計10往復が運航される予定で、今回の変更で便数そのものが減るわけではありません。
岡山空港利用者にとっては選択肢が増える
今回のダイヤ変更で注目したいのは、単純に便の時刻が変わるだけではない点です。
これまではANAとJALの便が近い時間に続けて出発するケースがありました。
利用者からすると、例えば「7時台に飛行機に乗りたい」という場合には複数の選択肢がある一方、その後の時間帯には次の便まで長く待つケースもありました。
そこで両社の便を意図的にずらすことで、1日の中でより幅広い時間帯に航空便を利用できるようにします。
岡山空港から東京方面へ出張する人だけでなく、東京方面への旅行や観光、帰省などで飛行機を利用する人にとっても、予定に合わせて便を選びやすくなることが期待されます。
全国初の取り組みが岡山~羽田線からスタート
今回のダイヤ調整は、競合するANAとJALが国内線で初めて実施する取り組みとなります。
国土交通省は、国内航空ネットワークを維持していくため、航空会社同士が一定の条件のもとでダイヤを調整することについて検討してきました。
2026年5月にまとめられた有識者会議の報告書では、複数の航空会社の便が同じ時間帯に集中する路線について、利用者の利便性向上や新たな需要の掘り起こしにつながるダイヤ調整について、一定の条件下では独占禁止法上問題とならないとの整理が示されています。
その全国初のケースとして選ばれたのが、岡山~羽田線です。
岡山県にとっても、東京との重要な航空路線である岡山~羽田線の利便性向上につながる取り組みとなりそうです。
2026年10月25日から始まる冬ダイヤでは、ANAとJALの便数は維持されながら、これまで近接していた出発時刻が大きく見直されます。
岡山空港を利用して東京へ向かう際には、これまで利用していた便だけでなく、ANA・JAL両社の新しい時刻を比較してみると、より自分の予定に合った便を見つけられるかもしれません。

