JR西日本のキハ189系といえば、特急「はまかぜ」で活躍している車両です。
そんな「はまかぜ」が、2026年11月に普段は走らない湖西線を走ります。
阪急交通社が、キハ189系「はまかぜ」を貸切運行し、琵琶湖をぐるっと一周するツアーを設定しました。
キハ189系は現在、「らくラクびわこ」として琵琶湖線を走る機会がありますが、今回注目したいのは普段「はまかぜ」として運転されているキハ189系が湖西線を走ることです。
このツアーは、2026年10月から12月に開催される「滋賀デスティネーションキャンペーン プレキャンペーン(滋賀プレDC)」の企画の一つとして実施されるものです。
キハ189系の団体列車といえば「はなあかり」が思い浮かぶ人も多いのではないでしょうか。
2026年夏は、湖西線・琵琶湖線で「はなあかり」が運行されましたが、今回のツアーでは「はまかぜ」用の189系で琵琶湖を1周します。
★ここ滋賀旅行割適用★当社貸切運行 琵琶湖をぐるっと一周特別列車に乗車!秋彩の滋賀・京都に泊まる3日間
阪急交通社ホームページ
キハ189系「はまかぜ」を阪急交通社が貸切
阪急交通社が設定したのは、「ここ滋賀旅行割適用 当社貸切運行 琵琶湖をぐるっと一周特別列車に乗車!秋彩の滋賀・京都に泊まる3日間」というツアーです。
旅行期間は3日間で、2026年11月20日、27日、28日の出発が設定されています。
このツアーの大きな目玉となっているのが、2日目に乗車するJR西日本の特急「はまかぜ」キハ189系です。阪急交通社が貸切運行するため、通常の定期列車とは異なるルートを走ります。
阪急交通社によると、この列車は「通常は滋賀県内を走らない列車」とされており、滋賀県内の琵琶湖線・湖西線を全線走行します。
つまり、普段は山陰本線・播但線・山陽本線・東海道本線などで特急列車として活躍する「はまかぜ」が、琵琶湖をぐるっと一周するという、なかなか面白い運転となります。
大津駅から「はまかぜ」に乗車して琵琶湖一周
ツアー2日目は、ホテルを出発して大津駅へ向かいます。
大津駅では9時46分発の貸切「はまかぜ」に乗車。
列車は琵琶湖線を走り、京都方面へ向かった後、琵琶湖を大きく回るように走行します。
阪急交通社のツアーでは、この区間を約3時間26分かけて乗車する予定となっています。
特に注目したいのが、湖西線を走る「はまかぜ」です。
湖西線では、琵琶湖の西岸を走りながら、車窓から琵琶湖の景色を楽しむことができます。
阪急交通社のツアー案内でも、志賀駅~蓬莱駅間など湖西線の車窓が見どころとして紹介されています。
普段は湖西線を走る特急といえば「サンダーバード」などが中心ですが、今回はキハ189系の「はまかぜ」が走ることになります。
キハ189系と湖西線という組み合わせだけでも、鉄道ファンにとっては気になる運転ではないでしょうか。
長浜駅で途中下車 約3時間30分の自由時間も
今回のツアーは、列車に乗り続けるだけではありません。
「はまかぜ」は大津駅を9時46分に発車し、11時18分に長浜駅へ到着する予定です。
長浜駅では途中下車し、約210分の自由時間が設定されています。
この時間を利用して、長浜城跡や黒壁スクエアなどを各自で散策できます。
その後、長浜駅を14時50分に再び出発。
列車は近江塩津駅を経由して湖西線へ入り、京都駅には16時35分に到着する予定です。
なお、近江塩津駅では運転台を変更するため、進行方向が逆向きになります。停車時間は約6分間で、ドアは開かない予定となっています。
このあたりも、通常の旅客列車とは少し違った「貸切列車」ならではのポイントといえそうです。
「はなあかり」ではなく「はまかぜ」というのが面白い
キハ189系を使用した列車ということで、最近鉄道ファンから注目されている「はなあかり」を思い浮かべる方も多いかもしれません。
しかし、今回運転されるのは「はなあかり」ではありません。
通常の特急「はまかぜ」で使用されているキハ189系を阪急交通社が貸し切って運転します。
そのため、観光列車「はなあかり」とはまた違った、キハ189系本来の姿に近い列車で琵琶湖を一周できることになります。
「はまかぜ」が琵琶湖線や湖西線を走る姿は、普段の定期運転では見ることができません。
沿線から列車を眺めたい鉄道ファンにとっても、注目の団体列車になりそうです。
旅行代金は79,900円から 3日間のツアー
今回のツアーは、キハ189系「はまかぜ」への乗車だけではなく、滋賀・京都を観光する3日間の旅行となっています。
1泊目は「びわ湖大津プリンスホテル」に宿泊。2泊目はリーガロイヤルホテル京都または京都東急ホテルから選択できます。
旅行代金は4名1室利用の場合、1人79,900円から89,900円。
滋賀県内に宿泊する旅行者を対象とした「ここ滋賀旅行割」の5,000円分の助成が反映された料金となっています。
また、2026年12月31日出発までの対象者には、東京・日本橋にある滋賀県アンテナショップ「ここ滋賀」で利用できる1,000円分の商品券も用意されています。
もちろん、旅行商品なので誰でも駅で「はまかぜ」に乗車できるわけではありません。今回のキハ189系「はまかぜ」に乗車するには、阪急交通社のツアーへの申し込みが必要です。
「滋賀デスティネーションキャンペーン プレキャンペーン(滋賀プレDC)」についてはこちらの記事をご覧ください。
ツアー紹介写真は懐かしの117系!
alt="117系新快速色 草津線" class="wp-image-15287"/>今回のツアーで鉄道ファンとしてもう一つ気になったのが、阪急交通社の紹介ページに掲載されている写真です。
今回の主役はキハ189系「はまかぜ」なのですが、「湖西線 志賀駅~蓬莱駅間(はまかぜ車窓よりお楽しみください)」として掲載されている写真を見ると、そこに写っているのは117系です。
掲載されているのは、117系の新快速色。クリーム色の車体に茶色の帯を巻いた、117系が新快速として活躍していた時代の塗装です。
その後、京都地区に転属した117系は緑一色の「京都地域色」となり、湖西線や草津線などで活躍しました。
しかし、その117系も現在は通常の営業列車としては走っていません。117系として残っているのは「WEST EXPRESS 銀河」用の車両です。
つまり、この写真は現在の湖西線では見ることのできない、引退した117系が走っていた時代の写真ということになります。
もちろん、阪急交通社のツアー紹介ページの写真なので、実際に今回運転される「はまかぜ」を撮影したものではなく、イメージ写真です。
とはいえ、今回の主役はキハ189系。
「はまかぜ」の車窓を紹介する写真に、現在は走っていない117系が写っているというのは、鉄道ファンとしてはちょっと気になるところです。
むしろ現在のキハ189系「はまかぜ」と、この懐かしい117系を見比べると、湖西線を走る車両の変化を感じられる一枚ともいえそうです。
alt="117系快速「サンライナー」" class="wp-image-15288"/>普段とは違う場所を走るキハ189系に注目
キハ189系といえば、特急「はまかぜ」として大阪・神戸方面と山陰方面を結ぶ列車というイメージが強い車両です。
一方で、近年は「はなあかり」のような観光列車としても活用され、通常の運用とは違った姿を見せる機会が増えています。
今回の阪急交通社の貸切列車も、その一つといえるでしょう。
「はまかぜ」が琵琶湖を一周する――。
普段は見ることができないキハ189系の走行ルートだけに、沿線での撮影を考えている鉄道ファンにとっても気になる列車です。
11月下旬ということで、琵琶湖周辺や京都では紅葉シーズンとも重なります。
車内から秋の琵琶湖を眺めながら、普段は走らないルートを進むキハ189系「はまかぜ」。
「はなあかり」だけではない、キハ189系の意外な活用方法としても注目したい団体列車です。


