富山地方鉄道 2026年度は存続決定もこれ以上の1年延長はなしと社長が発表!

富山地方鉄道10030系 路線の存廃

 富山地方鉄道は、自治体の支援がないと2025年度中に廃止届を出すと表明していましたが、2025年11月29日の本線分科会での決定を受けて取りあえずは、2026年度の廃止については免れることが出来ました。しかし、富山地方鉄道の社長は1年単位での延長は今後はしない旨の発表を行っており今後の推移から目が離せない状況が続いています。

富山地方鉄道の今後について

 富山地方鉄道のホームページにある路線図です。

alt="" class="wp-image-1595"/>
富山地方鉄道ホームページより引用

本線(電鉄富山駅~宇奈月温泉駅)

 不採算路線として、上市駅~宇奈月温泉駅間が発表されています。その中で、上市駅~滑川駅間については富山地方鉄道が引き続き運行を行うとされています。滑川駅~宇奈月温泉駅間について富山地方鉄道は自治体の支援次第で廃線にするとしています。

 ここの区間については、2025年11月29日の本線分科会で話し合いが行われました。その中で、新魚津駅~宇奈月温泉駅間については形体はともかく存続が決定しました。対して、上市駅~新魚津駅間については今後の話し合いにおいてどうするか決めることとなりました。

 特に、滑川駅~新魚津駅間については「あいの風とやま鉄道」と並走している区間であり今後の存廃のあり方について注目される区間です。

立山線(電鉄富山駅~立山駅)

 立山線は、11月22日の立山分科会において不採算路線である岩峅寺駅~立山駅間を富山県・富山市・立山町が2027年を目途に支援し、再構築事業を行うことが決まりました。なお、五百石駅~岩峅寺駅間は富山地方鉄道が引き続き運行を行います。

 この区間については、沿線自治体が路線維持について積極的であり比較的簡単に支援が決定したように思います。

不二越・上滝線

 不二越・上滝線では、月岡駅~岩峅寺駅間が不採算路線として挙げられています。しかし、不二越・上滝線は、「みなし上下分離方式」による再構築事業を実施する方針が固まっています。そして12月1日に開かれる不二越・上滝線の分科会で再構築事業の形が示される予定となっています。

富山地方鉄道の存在意義

 富山地方鉄道は本線が宇奈月温泉、立山線がアルペンルートといった観光地に繋がっておりインバウンドを含めた観光需要が期待されます。それを取り込めるかどうかが今後の存続に大きく易経するのではないかと私は思っています。

まとめ

 一部路線の存続が取りざたされている富山地方鉄道ですが、2025年11月29日の本線分科会の結果により2026年度の廃線は免れました。しかしながら社長が言っているように1年に限っての存続であり1年づつの再延長はありません。今後の話し合いに注目されるところです。

タイトルとURLをコピーしました