阿佐海岸鉄道は2026年10月15日、DMV(デュアル・モード・ビークル)について、車両の不具合により10月16日から当面の間、全便運休すると発表しました。
阿佐海岸鉄道のDMVは、2026年5月28日から全便運休となっていましたが、9月1日に運行を再開したばかりでした。運行再開後も一部の車両が点検・調整中で、土曜・休日を中心に一部便の運休が続いていましたが、再び全便運休となりました。
阿佐海岸鉄道ホームページ
9月1日に運行再開も再び全便運休に
阿佐海岸鉄道では、車両の故障により2026年5月28日からDMVの全便運休が続いていました。
その後、8月31日に運行再開を発表し、9月1日から営業運転を再開しました。あわせて、運休に伴って販売を休止していた「徳島・室戸・高知55フリーきっぷ」も販売を再開しています。
しかし、運行再開後も保有する3両のうち2両が不具合などによる点検・調整中となり、運行できる車両は1両のみという状況でした。このため、平日は通常ダイヤで運行する一方、土曜・休日は一部便の運休が続いていました。
今回、再び車両の不具合が発生したことで、10月16日から当面の間、全便運休となりました。
9月1日の運行再開から約1カ月半で再び運休となり、DMVの運行体制は厳しい状況が続いています。
10月20日・21日には定期検査による計画運休も予定
阿佐海岸鉄道では、当初から10月20日・21日に車両の定期検査に伴う全便運休を予定していました。
この2日間については、ジャンボタクシーによる代替輸送が案内されていました。
ただし、今回の全便運休は、10月20日・21日の計画運休とは別に、車両の不具合によって10月14日から始まったものです。今後の運行再開時期については、阿佐海岸鉄道からの発表を確認する必要があります。
DMVは大糸線の将来の形の一つとして検討されています
DMVは大糸線(糸魚川~南小谷間)の将来を考えるうえでも、交通モードの選択肢の一つとして検討されています。
ただ、実際にDMVを運行している阿佐海岸鉄道では、2026年9月1日に運行を再開したものの、車両の不具合により10月16日から再び全便運休となりました。
もちろん、阿佐海岸鉄道の事例だけでDMVという交通システムそのものの評価が決まるわけではありません。しかし、導入費用や道路と線路を直通できる利点だけでなく、車両の信頼性や整備体制、故障時の代替輸送まで含めて考える必要があることは確かです。
大糸線への導入を検討する場合も、こうした実際の運行事例を踏まえ、安定した運行をどのように確保するのかという点が重要になるのではないでしょうか。
DMVの安定した運行再開が待たれる
阿佐海岸鉄道のDMVは、道路と線路の両方を走行できる特徴的な乗り物です。2021年12月25日に本格的な営業運行を開始し、徳島県南部と高知県東部を結ぶ交通手段としてだけでなく、観光面でも注目を集めてきました。
一方で、2026年は5月から約3カ月にわたる全便運休があり、9月に運行を再開した後も一部便の運休が続き、10月には再び全便運休となりました。
DMVを利用した旅行を計画している場合は、運行再開の発表だけでなく、実際の運行状況や時刻表を事前に確認する必要があります。
阿佐海岸鉄道には、車両の点検・整備を進め、DMVの安定した運行が再び実現することを期待したいと思います。
※この記事は2026年10月16日時点の情報をもとに作成しています。運行状況は今後変更される可能性があります。



