JR西日本は、2026年12月1日から山陽新幹線の700系7000番台「ひかりレールスター」8号車に設けられているコンパートメント(個室)の発売を休止すると発表しました。
「ひかりレールスター」といえば、4人用の個室を備えた車両として知られています。今回の発表は、個室の利用を考えていた人にとって気になるニュースです。
一方、現在運転されている「ひかり680号」は、新下関駅を早朝に出発して岡山駅へ向かう列車です。この列車は、途中美祢線との接続駅である厚狭駅が唯一の通過駅となっています。2027年3月のダイヤ改正で、この列車が「こだま」に変更される可能性はあるのでしょうか。
停車駅の変更によっては、山口県内の移動や美祢線方面への接続にも影響する可能性があります。
JR西日本ホームページ
ひかりレールスターのコンパートメント発売を休止
今回発売休止の対象となるのは、8両編成の700系7000番台「ひかりレールスター」の8号車に設けられたコンパートメントです。
4人用の個室で、通常の普通車指定席とは異なる設備として親しまれてきました。インターネット予約には対応しておらず、駅の窓口などで購入する必要がある座席です。
700系7000番台のコンパートメントは、「ひかりレールスター」として運行されるときのみの設定となります(「こだま号」はコンパートメントもある8号車は自由席)。
今回の発表では、2026年12月1日から発売を休止するとされています。
700系7000番台は、現在16編成(そのうち3編成は「ONE PIECE新幹線」)あります。500系引退後にはN700系を8両編成に短縮した編成による置き換えが予定されていますが、しばらくの間は使用されます。
「ONE PIECE新幹線」については、プレスリリースで明記されてはいませんが、コンパートメント部分はイベントスペースになりそうです。
ひかり680号は新下関発・岡山行き
現在の「ひかり680号」は、新下関駅を午前6時11分に出発し、岡山駅に午前8時23分に到着する列車です。
この列車は700系7000番台「ひかりレールスター」車両で運転されており、山陽新幹線の早朝時間帯を支える列車の一つです。
「ひかり680号」は厚狭駅のみ通過します。なお、厚狭駅を通過するのは始発の「こだま938号(厚狭駅6時44分発)」より早い6時19分頃と思われます。
厚狭駅で接続する美祢線(現在は代行バス)は、次のバスが始発です。
- 長門市行き:6時23分
- 湯ノ峠行き:6時26分
「ひかり680号」を「こだま」に変更し厚狭駅に停車し数分時刻を繰り上げることで代行バスへの接続が可能になります。
新幹線の運行時刻は、6時~24時ですので11分までであれば新下関駅の発車時刻の繰り上げは可能です。また、「のぞみ2号」の退避は新岩国駅で行っていますのでこちらについても時刻の繰り上げても問題はなさそうです。
また、厚狭駅に到着する美祢線代行バスの始発便は次の時間となっています。
- 長門市から:6時21分
- 湯ノ峠から:6時13分
こちらも、代行バスの時刻を繰り上げるか「こだま」に変更した「ひかり680号」を厚狭駅で停車時間を取ることで接続が可能になりそうです。ただし、厚狭駅で停車時間を取る場合「のぞみ2号」との退避駅を変える必要が発生しそうです。
「こだま」化は美祢線方面への接続改善につながる?
ここで気になるのが、厚狭駅と美祢線の関係です。
厚狭駅は山陽新幹線と山陽本線、美祢線が接続する駅です。美祢線方面へ向かう利用者にとって、新幹線からの乗り継ぎは重要なポイントになります。
仮に「ひかり680号」が「こだま」に変更され、厚狭駅に停車するようになれば、早朝の新幹線を利用して美祢線沿線から移動する際の選択肢が広がる可能性があります。特に、広島・大阪方面への乗り換えについては、30分程度改善されると思われます。
美祢線は、現在は代行バスでの運行となっており将来的にはBRTへの移管が予定されています。専用道なしのBRTへの移管ですので定時制の観点では問題があるため新幹線への接続という点では不安な点があるのも事実です。
一方で、三江線の代替バス「江津川本線」が利用者が少ないため2027年春に廃止される予定となっていることを考えた場合、バス転換後について地域交通を維持する上での懸念があるのも事実です。その点からも、利用者の数を一人でも増やすことを考えておくのも大事なことではないかと思います。
2027年3月のダイヤ改正で変化はあるのか
今回の発表で明らかになったのは、コンパートメントの発売休止です。「ひかり680号」の列車種別変更や停車駅の変更が発表されたわけではありません。
一方、700系7000番台「ひかりレールスター」の運用や、山陽新幹線の各駅停車型列車の設定を考えるうえでは、今後の動きが気になるところです。
2027年3月のダイヤ改正で「ひかり680号」が「こだま」に変更され、厚狭駅にも停車することになれば、美祢線方面へのアクセスという観点からも注目されそうです。
コンパートメントの発売休止が車両運用の見直しと関係しているのか、それとも別の事情によるものなのか。今後の公式発表を確認していきたいと思います。
2027年のダイヤ改正でも私の個人的な予想をまとめています。




