深夜の碓氷峠を歩いて越える!旧信越本線「夜間の廃線ウォーク」初開催(軽井沢駅→横川駅 約6時間)

189系あさま色(長野駅) イベント

1997年9月30日に北陸新幹線(当時は長野行き新幹線)の高崎駅~長野駅間の開業に伴って廃線となった旧信越本線の横川駅~軽井沢駅ですが、今回初めて夜間に廃線跡を徒歩で訪ねるイベントが開催されます。約6時間歩く必要があるため体力に自信のある人向けのイベントなっています。申し込みは3月6日14時からです。

史上初、真夜中の横軽。碓氷線下り線を歩く特別な一夜/ネット限定|日本の旅、鉄道の旅|JR東日本びゅうツーリズム&セールス

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日本有数の鉄道の難所「碓氷峠」

今回のイベントの舞台となる碓氷峠は、かつて信越本線の中でも最大の難所として知られていました。峠の区間は最大66.7‰という非常に急な勾配が続き、日本の鉄道史の中でも特に技術的な挑戦が行われた場所として有名です。

1893年にこの区間が開業した際には、急勾配を克服するためにアプト式鉄道が採用されました。これは線路の中央にラックレール(歯車状のレール)を設置し、専用機関車の歯車を噛み合わせて登る方式で、日本では碓氷峠が代表的な例として知られています。

その後、輸送力増強と高速化を目的に1963年にはアプト式を廃止し、粘着運転へと方式が変更されました。電気機関車による運転となり、峠越えの列車には補助機関車が連結されるなど、独特の運転方式が長年続きました。

しかし1997年、北陸新幹線(当時は長野新幹線)が開業したことにより、横川駅~軽井沢駅間の信越本線は役割を終え、この区間は廃止となりました。


廃線後も残る貴重な鉄道遺構

廃止から20年以上が経った現在でも、碓氷峠には多くの鉄道遺構が残されています。トンネルや橋梁、築堤など、当時の鉄道技術を今に伝える構造物が点在しており、鉄道史を語るうえで非常に貴重な存在となっています。

中でも有名なのが、レンガ造りのアーチ橋として知られる**めがね橋(碓氷第三橋梁)**です。これは碓氷峠の象徴とも言える構造物で、多くの観光客や鉄道ファンが訪れる人気スポットとなっています。

現在は旧線跡の一部が遊歩道として整備されており、ハイキングコースとしても利用されていますが、今回のイベントでは夜間にこのルートを歩くという特別な体験ができる点が大きな魅力です。


深夜の峠を歩く特別な体験

今回の「夜間廃線ウォーク」は、夜の軽井沢駅を出発し、深夜から早朝にかけて峠を越え、最終的に横川駅へ到着する予定となっています。

碓氷峠は自然豊かな山間部に位置しているため、夜間は昼間とは全く異なる雰囲気となります。静かな山の空気の中、かつて列車が走っていた線路跡を歩きながら、トンネルや橋梁を通過していく体験は、通常の観光ではなかなか味わえないものです。

イベントではスタッフが同行し、安全面に配慮した形で進行する予定となっています。夜間の山道を歩くことになるため、懐中電灯や歩きやすい装備などが必要になる場合もあり、本格的なナイトウォークとして楽しめる内容となりそうです。


鉄道ファンや廃線ファンにとって貴重なイベント

碓氷峠は、日本の鉄道史を語る上で欠かすことのできない場所であり、現在も多くの鉄道ファンが訪れています。横川側には鉄道テーマ施設の碓氷峠鉄道文化むらがあり、碓氷峠で活躍した機関車などが保存展示されています。

今回のイベントは、そうした歴史ある碓氷峠の旧線跡を夜間に歩いて体験できるという初の試みであり、鉄道ファンだけでなく、廃線跡歩きや歴史散策が好きな人にとっても注目の企画と言えるでしょう。

昼間とは違う幻想的な雰囲気の中で、かつて多くの列車が苦闘しながら越えていった碓氷峠の歴史を体感できる貴重な機会となりそうです。

鉄道の歴史に思いをはせながら、深夜の碓氷峠を歩いて越える特別な体験に参加してみてはいかがでしょうか。

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