JR北海道は、2026年9月の富良野線で臨時快速列車を運転します。
今回の臨時列車では、普段の富良野線で使用されているH100形ではなく、キハ54形を使用する予定です。
富良野線は、美瑛や富良野など北海道を代表する観光地を結ぶ路線です。夏から秋にかけては観光客の利用も多く、列車の「座りやすさ」は旅行者にとって重要なポイントになります。
今回注目したいのが、2両編成で比較した場合の着席定員の違いです。
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9月に富良野線で臨時快速を運転
JR北海道は、2026年9月1日から16日までの間、富良野線で臨時快速列車を運転します。
富良野線臨時列車概要
- 運転日:9月1日(火)・2日(水)・3日(木)・8日(火)・9日(水)・10日(木)・15日(火)・16日(水)
- 車両:キハ54形(2両編成 全車自由席)
| 旭川 | 美瑛 | 美馬牛 | 上富良野 | ラベンダー畑 | 中富良野 | 富良野 |
| 10:30発 | 10:54着 10:56発 | 11:03着 11:03発 | 11:12着 11:13発 | 11:18着 11:20発 | 11:22着 11:24発 | 11:31着 |
| 富良野 | 中富良野 | ラベンダー畑 | 上富良野 | 美馬牛 | 美瑛 | 旭川 |
| 14:22発 | 14:28着 14:29発 | 14:32着 14:33発 | 14:38着 14:39発 | 14:48着 14:49発 | 14:57着 15:09発 | 15:31着 |
なぜキハ54形を使用するのか?
今回の臨時列車で興味深いのが、車両にキハ54形を使用することです。
富良野線では現在、H100形電気式気動車が使用されています。
H100形は近年のJR北海道を代表する一般型気動車で、北海道各地のローカル線で活躍しています。
一方、キハ54形は国鉄分割民営化後の1980年代後半に登場した車両です。
北海道では今なお現役で、道北や道東方面などを中心に活躍しています。
今回の富良野線臨時列車では、このキハ54形を2両編成で使用します。
キハ54形といえば、北海道のローカル線を旅した経験がある人にとっては、いかにも「北海道らしい」車両です。
観光客にとっても、普段とは違う車両に乗車できるという楽しみがあります。
2両編成で見ると「56席」の差
今回、注目したいのが着席定員です。
列車の輸送力を考える場合、「1両あたり何人座れるか」だけを見るより、実際に乗客が利用する編成全体で何人座れるのかを見る方が分かりやすいでしょう。
今回のキハ54形2両編成と、通常使用される車両であるH100形2両編成を比較すると、編成全体で56席分の差があります。
- 2両編成の着席定員
- H100形(リニューアル車:84名・非リニューアル車:72名)
- キハ54形500番代(70名×2=140名)
JR北海道では、石北本線の特別快速「大雪」でも、長距離利用を考慮してH100形の座席数を増やすなど、着席性や快適性を意識した車両改良を行っています。今回のキハ54形との着席定員の比較は、H100形リニューアル車と行っています。
56人という数字は、単なる数字に見えるかもしれません。
しかし、観光列車や観光路線では意外に大きな差です。
例えば34人分の座席が増えれば、グループ旅行や家族連れだけでなく、一人で旅行する人にとっても座席を確保できる可能性が高くなります。
特に富良野線は、旭川から美瑛、富良野方面へ向かう観光客の利用があります。
夏の観光シーズンなどには混雑することもあり、「座れるかどうか」は旅行中の快適さを左右する要素です。
もちろん、全員が着席できることを保証するものではありません。
今回の列車は自由席なので、混雑状況によっては立って利用することになる可能性もあります。
それでも、編成全体で56席分の違いがあるのであれば、観光路線においては決して小さな差とは言えないでしょう。
富良野線は「観光」と「日常利用」が重なる路線
alt="秋の富良野" class="wp-image-14272"/>富良野線の特徴は、単純なローカル線ではないことです。
旭川と富良野を結ぶ一方、美瑛や富良野、ラベンダー畑など、全国的に知られた観光地を沿線に抱えています。
そのため、観光客が多い時期には、地元の利用者と観光客が同じ列車を利用することになります。
観光客にとっては、大きな荷物を持って乗車するケースもあります。
また、美瑛や富良野を訪れる旅行では、駅から駅まで比較的長い時間列車に乗ることもあります。
こうした路線では、単純に「何人乗れるか」だけでなく、「何人が座れるか」も重要な輸送力の一つと言えそうです。
富良野線では、今回のキハ54形臨時快速だけでなく、2026年9月23日まで「富良野・美瑛ノロッコ号」も運転されます。ただし、ノロッコ号は2026年シーズンをもって運転を終了することが発表されており、今年はラストシーズンとなります。
臨時快速は富良野・美瑛観光にも便利
alt="JR北海道富良野線「ラベンダー畑駅」" class="wp-image-14273"/>今回の臨時快速は、旭川を10時30分に出発し、富良野には11時31分に到着します。
観光客にとっては、朝早すぎない時間帯なのも利用しやすいポイントです。
途中では美瑛、美馬牛、上富良野、ラベンダー畑、中富良野に停車します。
特にラベンダー畑駅は季節営業の駅として知られており、富良野線ならではの観光スポットです。
復路は富良野を14時22分に出発するため、富良野周辺を観光した後、旭川方面へ戻る際にも利用できます。
ただし、観光地での滞在時間を考えると、今回の列車だけで沿線をすべて回るというより、ほかの列車やバスなどと組み合わせて利用する旅行者向けの列車と考えた方がよさそうです。
今回の臨時快速は乗車券(運賃)のみで利用でき、「北海道まんなか のんびり列車パス」も利用できます。富良野・美瑛を列車で周遊する旅行を考えている方には、フリーパスと組み合わせるのもおすすめです。
キハ54形に乗れることも魅力
今回の臨時列車は、単純な増発列車というだけではありません。
キハ54形に乗車できるという点も、鉄道ファンにとっては大きな魅力です。
北海道のローカル線で長く活躍してきたキハ54形に、観光地として人気の高い富良野線で乗車できる機会は貴重です。
「富良野・美瑛を観光するついでに、普段とは違う車両にも乗ってみる」という楽しみ方もできそうです。
また、鉄道ファンだけでなく、北海道旅行の思い出としてキハ54形に乗ってみるのも面白いでしょう。
56席の差は観光客にとって大きい?
今回の富良野線臨時列車で注目したいのは、キハ54形そのものだけではありません。
2両編成で56席分の着席定員に差があることは、観光路線の輸送を考えるうえで興味深いポイントです。
56人という人数を考えると、観光バス1台に近い規模になります。
もちろん、座席数が56席増えたからといって、必ずしも56人全員が快適に着席できるわけではありません。
しかし、観光客の利用が多い路線では、「立って乗る人をどれだけ減らせるか」という視点も重要です。
富良野線のように観光利用が大きな役割を持つ路線では、車両の着席定員も重要なサービスの一つと言えるのではないでしょうか。
2026年9月に富良野・美瑛方面へ旅行する方は、運転日と時刻を確認したうえで、キハ54形で運転される今回の臨時快速を利用してみてはいかがでしょうか。
普段とは違う車両に乗りながら、北海道を代表する観光地を訪れることができる、今回ならではの列車になりそうです。




