岡山から小豆島へ向かう身近な交通手段の一つ、フェリーの運賃に新たな負担が加わります。
岡山と小豆島を結ぶ「岡山~土庄航路」で、2026年10月1日から燃油サーチャージが導入されます。
この航路を共同運航する国際両備フェリーと四国フェリーがそれぞれ発表したもので、2026年10月~12月は大人片道100円が加算されます。
燃料価格の高騰などを背景としたもので、まず2026年10月から12月までの3カ月間は「第8段階」が適用されます。
今回は、10月から変わる岡山~小豆島航路の運賃について詳しく見ていきます。
【お知らせ】2026年10月~12月期の燃料油価格調整金(燃油サーチャージ)について
国際両備フェリーホームページ
2026年10月~12月期の燃料油価格調整金決定について(岡山~土庄航路)
小豆島フェリー(四国フェリーグループ)ホームページ
10月から岡山~土庄航路で燃油サーチャージを導入
国際両備フェリーと四国フェリーによると、燃油サーチャージの対象となるのは「新岡山港~小豆島土庄港」を結ぶ岡山航路です。
2026年10月1日から導入され、今後は3カ月ごとに燃料価格をもとに適用段階が見直されます。
両者によると、近年の中東情勢の緊迫化や為替変動などにより、船舶燃料油の価格が大きく上昇していることを導入の理由として説明しています。
これまで業務効率化や省エネルギー運航などによるコスト削減を進めてきましたが、燃料価格の高騰を自社努力だけで吸収することが難しくなったことから、安定した航路の維持と安全運航を続けるために導入することになりました。
大人は片道100円の加算
2026年10月1日から12月31日までの適用段階は「第8段階」です。
現在の岡山~土庄航路の旅客運賃は、大人片道1,200円、小人片道600円となっています。
これに10月から燃油サーチャージが加算されます。
2026年10月~12月の運賃
| 区分 | 通常運賃 | 燃油サーチャージ | 合計・片道 |
|---|---|---|---|
| 大人 | 1,200円 | 100円 | 1,300円 |
| 小人 | 600円 | 50円 | 650円 |
| 4m未満の乗用車 | 6,490円 | 540円 | 7,030円 |
| 5m未満の乗用車 | 8,250円 | 680円 | 8,930円 |
| 6m未満の乗用車 | 9,460円 | 790円 | 10,250円 |
つまり、大人の場合は片道100円の負担増となります。
例えば大人1人が岡山から小豆島へ往復する場合、これまでは2,400円でしたが、10月以降は燃油サーチャージを含めて2,600円となります。
自動車については、車両の大きさによって加算額が異なります。
5m未満の乗用車の場合、現在の片道運賃8,250円に680円が加算され、合計8,930円となります。
燃料価格によってサーチャージは変わります
今回の燃油サーチャージは、単純に「毎年100円値上げする」というものではありません。
燃料価格の変動に応じて加算額が変わる仕組みになっています。
算出の根拠となるのは、一般財団法人日本エネルギー経済研究所石油情報センターが公表する「A重油価格(大型ローリー)中国」です。
燃料価格が一定水準を超えた場合、価格の上昇に応じて燃油サーチャージの適用段階が変わります。
また、適用段階は四半期ごとに見直されます。
10月~12月期については8月下旬、1月~3月期については11月下旬というように、次の期間に適用されるサーチャージが事前に公表される仕組みです。
そのため、2027年1月以降も同じ金額になるとは限りません。
燃料価格が下がれば加算額が下がる可能性がある一方、燃料価格がさらに上昇すれば負担が大きくなる可能性もあります。
高松~小豆島航路は対象外
今回の発表で注意したいのが、国際両備フェリー・四国フェリーのすべての航路が対象になるわけではないという点です。
燃油サーチャージが導入されるのは、あくまで岡山航路(新岡山港~小豆島土庄港)です。
国際両備フェリーの高松港~小豆島池田港を結ぶ高松航路・四国フェリーの高松~小豆島(土庄)航路・姫路~小豆島(福田)航路は今回の燃油サーチャージ導入の対象外となっています。
そのため、「国際両備フェリーのフェリー・四国フェリーが10月から一律値上げ」と考えないよう注意が必要です。
「かもめバスきっぷ」も10月から値上げ
今回の燃油サーチャージ導入に関連して、岡山駅から小豆島へ向かう人が利用できる「かもめバスきっぷ」も2026年10月1日から価格が改定されます。
「かもめバスきっぷ」は、JR岡山駅から新岡山港までのバスと、新岡山港から小豆島・土庄港までのフェリーをセットにした割引きっぷです。
これまで大人1,500円、小人750円でしたが、10月1日からは大人1,600円、小人800円となります。
ここで注意したいのは、「燃油サーチャージがかからないので、かもめバスきっぷのほうがお得」と単純には言えないことです。
国際両備フェリーは、燃油サーチャージを3カ月ごとに見直す仕組みを導入します。一方、かもめバスきっぷは燃油サーチャージを別途加算しないものの、10月1日から販売価格そのものが100円(小人は50円)値上げされ、その価格は「通年」とされています。
つまり、燃料価格が今後下がって燃油サーチャージの加算額が小さくなったとしても、かもめバスきっぷの1,600円という販売価格が自動的に1,500円へ戻るわけではありません。
岡山駅から小豆島へ向かう際には、利用する人数や行程に応じて、通常のバス・フェリー利用と「かもめバスきっぷ」のどちらが便利なのかを確認したほうがよさそうです。
なお、かもめバスきっぷには2026年10月から導入される燃料油価格調整金そのものは適用されません。
小豆島へのアクセスにも影響
岡山から小豆島へ向かう場合、新岡山港~土庄港のフェリーは重要な交通手段です。
現在の岡山航路では、新岡山港から土庄港まで約70分で結ばれています。
観光で小豆島を訪れる人だけでなく、島に住む人や仕事などで利用する人にとっても欠かせない航路です。
今回の燃油サーチャージは、大人の場合片道100円です。
大幅な運賃値上げというほどではありませんが、家族で利用したり、自動車をフェリーに載せたりする場合には、往復で考えると負担額も大きくなります。
特にマイカーで小豆島へ渡る場合は、車両の長さによって加算額が異なるため、10月以降に利用する際には事前に確認しておいたほうがよさそうです。
一方で、燃料価格に応じて3カ月ごとに見直される仕組みであるため、今後の燃料価格がどうなるかによって負担額が変わることになります。
まとめ
国際両備フェリー・四国フェリーは、2026年10月1日から新岡山港~小豆島土庄港を結ぶ岡山航路に燃油サーチャージを導入します。
2026年10月~12月は第8段階となり、大人は片道100円、小人は50円が加算されます。
5m未満の乗用車の場合は680円の加算となり、現在の8,250円から8,930円になります。
一方、高松~小豆島池田港の高松航路は今回の対象外です。
燃料価格の変動によって今後の加算額も変わるため、小豆島へ出かける際には、その時点の運賃を確認してから利用したいところです。
特に秋の小豆島観光を計画している人は、10月から運賃の仕組みが変わることを覚えておくとよさそうです。

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