のと鉄道能登線の廃駅「甲駅」駅舎を食堂とミニスーパーに活用 11月8日オープン、能登半島地震からの復興を支える地域拠点に

のと鉄道能登線甲駅 鉄道遺産

石川県穴水町にある廃線となったのと鉄道能登線の甲駅(かぶとえき)の駅舎が、食堂やミニスーパーとして活用されます。

2026年11月8日に「甲駅食堂」がオープンする予定で、地域住民が食事や買い物をしたり、人々が交流したりする新たな地域の拠点を目指します。

今回の取り組みは、能登半島地震からの復興に向けて活動する「穴水町甲復興団」などが進めているものです。

旧のと鉄道甲駅が食堂に 穴水の復興団 「希望の場」今秋に開業へ ミニスーパーを併設

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のと鉄道能登線の甲駅とは

甲駅は石川県鳳珠郡穴水町にあった駅で、1959年6月15日に国鉄能登線の駅として開業しました。

1988年には第三セクターののと鉄道に転換され、同社の能登線の駅となりましたが、2005年4月1日に能登線が廃線となったことで廃駅となりました。

廃線から20年以上が経過していますが、駅舎は地域に残されてきました。

甲駅は急行「能登路号」「のと恋路号」の停車駅

甲駅は、急行列車が停車する駅でした。2000年のダイヤではNT100形気動車で運転された急行「能登路」とNT800形気動車で運転された「のと恋路号」が停車していました。2002年3月のダイヤ改正で「能登路」、10月のダイヤ改正で「のと恋路号」は廃止となり能登線自体も2005年4月1日に廃止となりました。

なお、能登線で使用されたNT100形気動車・NT800形気動車はのと鉄道七尾線「穴水駅」の0番のりばで見ることが出来ます。

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のと鉄道800形「能登恋路号」穴水駅

また、のと鉄道七尾線の能登中島駅には鉄道郵便車「オユ10 2565」が展示されており、のと鉄道の「震災語り部観光列車」に乗車すると車内の見学が可能です。この車両はかつては甲駅に置かれていました。車内には、甲駅の駅名標なども展示されています。

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のと鉄道七尾線能登中島駅、郵便車(オユ10 2565)

旧甲駅の駅舎を食堂とミニスーパーに再生

今回、穴水町甲復興団などが中心となり、旧甲駅の駅舎を修繕して「甲駅食堂」として活用します。

2026年11月8日のオープンを予定しており、食堂・カフェのほか、日用品の販売なども行う計画です。

また、地域の特産品の開発や発送などにも取り組み、単なる飲食店にとどまらない地域の拠点を目指しています。

運営に携わる「穴水町甲復興団」は、2024年4月に設立された団体です。

能登半島地震の発生後、地域の復興に向けて活動を続けており、毎月「甲復興カフェ」を開催するなど、住民同士が交流する機会をつくってきました。

今回の甲駅食堂も、こうした活動の延長線上にある取り組みです。

公式サイトでは、食堂の整備を通じて地域に小さな仕事を生み出し、人々が暮らし続けられる地域づくりを目指すとしています。

廃線となった駅舎が地域の暮らしを支える場所に

鉄道の廃線によって駅としての役割を終えた甲駅ですが、今度は食堂や買い物ができる場所として、地域住民の暮らしを支える役割を担うことになります。

地方では人口減少や高齢化などによって、商店がなくなり、日常の買い物にも不便を感じる地域が増えています。

甲地区でも、震災前から地域の商店などが失われてきました。それに震災が追い打ちをかけ4件あった雑貨店がすべて閉店となってしまいました。また、郵便局も現在休業中です。

そのような地域において、食事や買い物ができ、住民同士が顔を合わせる場所ができることには大きな意味があると思います。

鉄道駅としての役割は終わりましたが、駅舎という地域に残された建物を活用し、新しい形で地域に必要とされる場所に再生する取り組みです。

能登半島地震からの復興は、道路や住宅などのインフラを復旧させるだけではなく、地域で暮らし続けるための環境を取り戻すことも重要です。

甲駅食堂が、地域住民に親しまれる新たな拠点となることを期待したいですね。

公式サイト

リンク:穴水町甲復興団 公式サイト

リンク:甲駅食堂のクラウドファンディング・プロジェクト

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