阪堺電車10月10日にダイヤ改正 朝ラッシュ時に浜寺駅前発を増発 一方で減便も 船尾~浜寺駅前間は単線化で所要時間変更

浜寺駅前駅ホーム 阪堺電気軌道

阪堺電気軌道2026年10月10日(土)から、阪堺線・上町線でダイヤ変更を実施します。

今回のダイヤ変更では、平日朝ラッシュ時間帯浜寺駅前発天王寺駅前行きを1本増発する一方、利用状況に合わせて一部時間帯の運転本数や行先、時刻を見直します

さらに、阪堺線の船尾駅から浜寺駅前駅までの区間が一部単線運行となることから、浜寺駅前方面の所要時間も変更されます。

2026年10月10日(土)のダイヤ変更について

阪堺電車ホームページ

平日朝の浜寺駅前発を1本増発

今回のダイヤ変更で注目したいのが、平日朝ラッシュ時間帯の増発です。

始発から午前8時までの浜寺駅前発天王寺駅前行きは、現在の10本から11本に増発されます。

浜寺駅前から天王寺駅前方面へ向かう利用者の多い時間帯に列車を1本増やすことで、朝の利便性を高めます。

阪堺線は堺市内から大阪市内へ向かう通勤・通学輸送を担っているため、朝の時間帯については需要を考慮したダイヤとなっています。

一方、今回の改正は全体的な増発ではありません。

阪堺電気軌道によると、交通量調査などの結果をもとに、現在の利用状況に応じた運行本数・時刻への変更を実施します。

特に阪堺線の大阪市内区間である恵美須町~住吉間を中心に、朝・夕時間帯などで運転本数や行先、時刻が変更されます。

そのため、「朝は1本増発されるものの、利用状況に合わせて減便や時刻調整も行われるダイヤ改正」と考えたほうがよさそうです。

我孫子道~浜寺駅前間の所要時間が2分増加

南海本線の高架化工事に伴い移設される阪堺線浜寺駅前 駅舎 alt="南海本線の高架化工事に伴い移設される阪堺線浜寺駅前 駅舎" class="wp-image-15155"/>
南海本線の高架化工事に伴い移設される阪堺線浜寺駅前 駅舎

今回のダイヤ変更でもう一つ大きなポイントとなるのが、浜寺駅前方面の所要時間変更です。

我孫子道から浜寺駅前までの所要時間は、現在の28分から30分に変更されます。

これは、船尾駅から浜寺駅前駅までの区間が一部単線運行となることによるものです。

一方、浜寺駅前から我孫子道方面へ向かう列車の所要時間は、現在の28分から変更されません。

つまり、今回のダイヤ改正では特に我孫子道から浜寺駅前へ向かう列車の運転時間が2分長くなることになります。

阪堺電車を利用して浜寺公園方面などへ向かう場合には、これまでより少し時間がかかることになりますので注意が必要です。

始発・終発も一部繰り下げ

所要時間の変更に伴い、始発・終発時刻にも一部変更があります。

例えば浜寺駅前発の始発列車では、天王寺駅前行きが現在の5時55分発から5時56分発に1分繰り下げられます。

また、天王寺駅前発では、我孫子道で恵美須町方面の列車に接続する列車が5時15分発から5時15分のままなど、変更されない列車もあります。

終電についても一部時刻が変更され、天王寺駅前発の浜寺駅前行きは21時32分発から21時33分発へ、我孫子道発の浜寺駅前行きは23時25分発から23時27分発へ変更されます。

なお、浜寺駅前発天王寺駅前行きの最終列車は22時42分発で変更ありません。

このように、今回のダイヤ改正ではすべての始発・終発が変更されるわけではなく、単線化による所要時間変更に合わせて一部の列車の時刻が調整されます。

10月10日から新しいダイヤに

今回のダイヤ変更は2026年10月10日(土)の初発から実施されます。

平日の朝ラッシュ時間帯には浜寺駅前発天王寺駅前行きが1本増発されるため、朝に浜寺駅前から大阪市内方面へ向かう利用者にとっては利便性が向上します。

その一方で、利用状況に合わせた運転本数の見直しも行われるため、普段利用している時間帯によっては列車の時刻や行先が変わっている可能性があります。

特に阪堺線の大阪市内区間では、恵美須町行きと我孫子道行きの運行にも変更がありますので、改正後に利用する場合は新しい時刻表を確認しておきたいところです。

阪堺電気軌道では、各駅の時刻表について9月中旬頃にホームページなどで案内するとしています。

船尾駅から浜寺駅前駅までの一部区間が単線運行へ(少し難しい話)

今回のダイヤ改正では、阪堺線の船尾駅から浜寺駅前駅までの一部区間が単線運行となります。

現在は複線のため、浜寺駅前方面と恵美須町・天王寺駅前方面の電車が、それぞれ別の線路を走ることができます。

そのため、例えば浜寺駅前方面へ向かう電車が続いている場合でも、

電車A → 電車B → 電車C

というように、同じ方向の電車を続けて走らせることができます。

ところが単線になると、上下方向の電車が1本の線路を共用することになります。

そのため、単線区間に上下の電車が同時に入らないよう、電車の進入を管理する必要があります。これは「閉そく」と呼ばれる仕組みで、軌道運転規則第66条にも定められています。

単線区間では、先行する電車が区間を抜けるまで後続の電車を待たせたり、反対方向の電車との運行順序を調整したりする必要があるため、複線時と比べて列車を高い頻度で走らせることが難しくなります。

つまり、単線化によって線路容量が低下することになります。

今回のダイヤ改正では、この単線化に伴って、我孫子道~浜寺駅前間の所要時間が現在の28分から30分に変更されます。

なお、JRなどの一般の鉄道では、路面電車とは異なる規則・仕組みによって列車の運転を管理しています。今回の話は、阪堺電車のような「軌道」を走る路面電車についてのものです。

今回は単線化に伴い、我孫子道~浜寺駅前間の所要時間が28分から30分に変更されます。

一方で、平日の朝ラッシュ時間帯には浜寺駅前発天王寺駅前行きを1本増発します。

単線化によって運行上の制約が増える中でも、利用者の多い朝の時間帯については増発するという、今回のダイヤ改正の興味深いポイントです。


阪堺電車以外にも2026年10月にはダイヤ改正が予定されています。詳しくは、こちらをご覧ください。

船尾~浜寺駅前間の単線化にも注目

今回のダイヤ改正で鉄道ファンとして気になるのは、やはり船尾駅から浜寺駅前駅までの区間が一部単線運行となることでしょう。

阪堺線の浜寺駅前方面では、これまで複線だった区間の一部が単線となることで、列車の運転に必要な時間が変わります。

その影響が今回のダイヤにも表れており、我孫子道~浜寺駅前間の浜寺駅前行き列車について所要時間が2分延長されます。

路面電車の線路が工事などによって変化することはありますが、普段何気なく利用している区間の線路が単線になることでダイヤにも変化が出るという点は、今回の改正の興味深いところです。

阪堺電車を利用する人にとっては、朝の増発がある一方で、一部の時間帯では減便や時刻変更もあります。

また、浜寺駅前方面へ向かう場合は所要時間が2分長くなるため、10月10日以降に利用する際は注意が必要です。

「朝は増発、利用状況に合わせて一部は減便、そして浜寺駅前方面は単線化で所要時間変更」

という、いくつもの変更が盛り込まれた阪堺電車のダイヤ改正となります。

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