廃線が決まった平成筑豊鉄道(へいちく)バス転換は2029年4月からの見込み 鉄道はいつまで運行?

第一石坂トンネルと平成筑豊鉄道400形 平成筑豊鉄道

福岡県の筑豊地域などを走る第三セクター鉄道、平成筑豊鉄道の鉄道事業が大きな転換点を迎えています。

沿線自治体による協議の結果、鉄道を廃止してバスへ転換する方向が決まっており、毎日新聞の報道によると、バス転換は2029年4月からとなる見込みです。

平成筑豊鉄道、いわゆる「へいちく」は、国鉄から引き継いだ路線を中心に地域の足として運行してきました。

しかし、利用者の減少や施設の老朽化などから鉄道を維持することが難しくなり、沿線自治体では今後の交通のあり方について協議が続けられていました。

三セク「平成筑豊鉄道」2028年度末に鉄路終了へ バスに転換 | 毎日新聞

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平成筑豊鉄道はバス転換へ

平成筑豊鉄道をめぐっては、2026年に入り沿線自治体の判断が相次いで示されました。

沿線は直方市、田川市、行橋市など9市町村にまたがっています。

平成筑豊鉄道の今後をめぐっては、沿線9自治体が「鉄道存続」「BRT」「路線バス転換」の選択肢について議論していました。

その結果、鉄道存続を支持した自治体は9自治体のうち2自治体にとどまり、最終的に路線バスへの転換が選ばれました。

当時の記事では、かつて「第三セクター鉄道の優等生」とも呼ばれた平成筑豊鉄道が、なぜ鉄道を維持できなくなったのか、そしてバス転換後に待ち受ける「運転士不足」の問題について紹介しています。

そして今回、バス転換の時期についても、2029年4月からとなる見込みであることが明らかになりました。

まだ2029年の話ということで、すぐに列車がなくなるわけではありません。

ただ、これまで地域の鉄道として走り続けてきた「へいちく」の列車に、終わりが見えてきたことになります。

平成筑豊鉄道にはどんな路線がある?

平成筑豊鉄道には、現在、

  • 伊田線(直方~田川伊田)
  • 糸田線(金田~田川後藤寺)
  • 田川線(行橋~田川伊田)

の3路線があります。

JR九州の筑豊本線や日田彦山線、日豊本線などと接続しており、筑豊地域と北九州・京築地域を結ぶ役割も担ってきました。

また、平成筑豊鉄道には観光列車「ことこと列車」もあります。

「ことこと列車」は、平成筑豊鉄道の鉄道としての魅力を全国に発信してきた存在でもあります。

地域の生活路線というだけでなく、観光面でも特徴を持っている鉄道だけに、今回の廃線決定は鉄道ファンだけでなく、沿線の観光にも大きな変化をもたらすことになりそうです。

2029年4月からバス転換の見込み

今回特に注目したいのが、バス転換の時期です。

報道によると、現在の鉄道からバスへの転換は2029年4月からとなる見込みです。

つまり、2026年9月現在から考えると、鉄道の運行終了まではまだ一定の期間があります。

この期間には、バス路線の具体的なルートや停留所、運行本数など、鉄道に代わる交通手段についての検討が進められるものと考えられます。

鉄道をバスへ転換する場合、単純に現在の駅をバス停に置き換えればよいわけではありません。

現在の利用者がどこからどこへ移動しているのか、通学や通院にどのような需要があるのかなどを踏まえ、新しい地域交通の仕組みを作る必要があります。

今後、バス転換の具体的な内容が発表されれば、利用者にとっても非常に重要な情報になりそうです。

鉄道の廃止まで「へいちく」に乗れる期間は?

2029年4月からバス転換となる場合、2028年度末ごろが鉄道としての最後の時期になると考えられます。

ただし、具体的な最終運行日については今後の発表を待つ必要があります。

鉄道ファンにとっては、最終列車だけでなく、廃止までの間に「へいちく」に乗っておくという楽しみ方もできそうです。

特に平成筑豊鉄道は、伊田線・糸田線・田川線という複数の路線を持っています。

廃止までには、それぞれの路線や駅を訪ねてみるのもよいでしょう。

また、観光列車「ことこと列車」が今後どうなるのかも気になるところです。

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平成筑豊鉄道のレストラン列車「ことこと列車」

鉄道そのものがバスへ転換されれば、現在のような鉄道車両を使った観光列車の運行はできなくなります。

「ことこと列車」の今後についても、今後の発表に注目したいところです。

九州には、JR九州だけでなく平成筑豊鉄道を含む15の鉄道・軌道を乗り継いで楽しめる「旅名人の九州満喫きっぷ」もあります。2026年9月からはデジタル版も登場しており、平成筑豊鉄道も対象です。

平成筑豊鉄道の鉄道に乗ってみたい方は、こうしたきっぷを利用して九州のローカル線を巡ってみるのもよさそうです。

「へいちく」に乗るためだけに使うには少し大きなきっぷですが、平成筑豊鉄道だけでなく、九州各地のローカル線をまとめて乗り歩きたい人には便利なきっぷです。

「鉄道廃止=交通がなくなる」ではない

今回のニュースで注意したいのは、鉄道が廃止されるからといって、地域の公共交通そのものがなくなるわけではないという点です。

今回の方針は、鉄道を維持する代わりにバスへ転換するというものです。

バスには、線路が必要な鉄道と比べてルートを柔軟に変更できるというメリットがあります。

一方で、道路の渋滞による遅延や、鉄道より輸送力が小さくなる可能性など、課題もあります。

そのため、2029年4月にどのようなバス交通が登場するのかは、今回の廃線決定と同じくらい重要なポイントになりそうです。

2029年に向けて「へいちく」の今後に注目

平成筑豊鉄道は、国鉄の分割民営化などを背景に誕生した第三セクター鉄道の一つです。

これまで地域住民の移動手段として運行されてきましたが、今回、鉄道からバスへの転換という大きな決断が下されることになりました。

バス転換は2029年4月からとなる見込みで、2026年9月現在では、まだ鉄道に乗る時間は残されています。

今後は、

  • 鉄道の最終運行日
  • バス路線のルート
  • バス停の設置場所
  • 運行本数
  • 運賃
  • 通学・通院などへの対応
  • 観光列車「ことこと列車」の今後

などが注目されます。

「へいちく」の鉄道がなくなるまでには、まだ時間があります。

だからこそ、今のうちに乗車しておくのもよいかもしれません。

今後、平成筑豊鉄道や沿線自治体から具体的なバス転換計画が発表されれば、この記事でも引き続き紹介していきたいと思います。

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