中国地方で最も混雑すると言われているJR可部線。以前はロングシートの105系での運転でしたが227系投入後は、ラッシュ時においては転換クロスシートの227系2両+2両の運行となっています。編成の増強・列車本数の増加が難しい可部線において少しでも混雑率を下げる方法はないのでしょうか。
可部線の混雑、実は“地方路線なのにすごい数字”
JR可部線(広島市横川〜可部/あき亀山)は、なぜか朝ラッシュで全国的にも高い混雑率を記録してきました。国土交通省の都市鉄道混雑率調査では、可部〜広島方面の混雑率が130%超となり、中国地方の鉄道路線でトップに。2020〜2021年度は132%という数字も出ています。
この数値は、都心の通勤電車のような“ぎゅうぎゅう詰め”ほどではないものの、平均的な地方路線としては異例の高さ。近年では広島電鉄やアストラムラインと比較しても高く、広島のJR路線で唯一100%を超える混雑率路線として話題になるほどです。
なぜ混む?可部線の構造的な背景
そうなる理由は、可部線の構造にも起因します:
ホーム有効長が“最大4両分”
可部線の各駅はホームが4両までしか対応していません。これ以上長い編成を入れることができないため、大都市近郊のように8〜10両編成で“大量輸送”するのができないという制約があるのです。
単線で本数増も限られる
単線区間が多く、運転本数の大幅増も難しいため、需給バランスの改善余地が小さいことも混雑の一因になっています。
①4両編成化
最近の対策として、JR西日本は平日朝夕のラッシュ時間帯の列車をすべて4両編成で運転するように拡大しました。以前は2〜3両編成も含む運用でしたが、これを4両に統一することで輸送力を底上げしています。
ただし、この“増車”自体もホーム長や線路設備の制約があるためできる範囲は限られ、広域的な対策としてはまだ道半ばという印象です。
そこで、227系2両+2両で運行されている編成を可部線専用の4両編成にし、運転台のスペースを利用するという方法も考える必要があるでしょう。
②ロングシート化(座席レイアウト見直し)
もう一つの“ブログ系案”としてネット上や鉄道ファンの間でよく挙がるのが、車両の座席配置をロングシート化する案。
現在可部線で使われている227系は転換式クロスシート中心で、座席同士が向かい合わせになるタイプです。快適性は高いものの、このレイアウトだと乗客の詰め方に限界があり、ラッシュ時に車内スペースを効率的に使い切れないという指摘も根強いんですよね。
そのため、
→ロングシートにすれば“立席空間”が広くなって、1列車あたりの輸送力を底上げできる
という考え方です。
まとめ
岡山や広島の地方鉄道好きにとって、可部線の混雑はちょっと不思議なテーマ。都会の通勤路線と違って複線や長大編成が取れないローカル線で、こんな数字が出るのはなかなかレアケースです。
でも、混雑率が高いということは、それだけ沿線の通勤・通学需要がしっかりあるということでもあって、単なる“地方ローカル線”以上の存在感を感じさせます。
→今後の改善ポイント
- 4両固定編成の供給(4両固定編成化による運転台の廃止によるスペースの確保)
- 座席レイアウトの見直し(ロングシート導入)
- 交換設備の増強やダイヤ改善で本数増も検討

