上野動物園へモノレールに代わる新たな乗り物が登場(2029年度予定)

新規路線

東京・上野の名物といえば、パンダ、桜、そしてもう一つ――
かつて多くの人に親しまれた「上野動物園モノレール」でした。

1957年に開業し、日本初のモノレールとして歴史を刻んだこの路線は、
老朽化などを理由に2019年から運休、2023年に惜しまれつつ廃止。
東園と西園を結ぶ“空中散歩”は、今では思い出の存在となっています。

そんな中、東京都から新たな乗りもの整備計画が発表されました。

恩賜上野動物園 新たな乗り物の整備について|3月|都庁総合ホームページ

東京都ホームページ

新たな乗りもののポイント(2029年度供用予定)

  • 目的:廃止されたモノレールの代替として、園内の東園と西園をつなぐための移動手段を確保すること。
  • ルート長:現在のモノレールとほぼ同じ、約340m。
  • 編成:3両編成・全長約21mほどの車両を予定。
  • 走行時間・速度:乗車時間は約3分30秒、最高速度は約20km/h程度の見込み。
  • 環境・アクセス
    • 省エネシステムの導入を検討(上りはモーター駆動、下りは重力を活かすなど)。
    • バリアフリー対応で、車いすやベビーカー利用者も乗車しやすい計画。
  • 駅舎計画
    • 東園側の駅舎:モノレール時代の部品や歴史パネルを展示するスペースに。
    • 西園側の駅舎:1階にフード/ギフトショップ、2階は展望テラス、3階に乗り場を設ける予定。
  • 整備スケジュール
    • 2026年度から工事着手予定。
    • 2029年度の供用開始を目指す計画です。

この新しい乗りものは、昔懐かしいモノレールとは違う未来感あるデザインで、眺望にも配慮したつくりになる予定だと報じられています。

ちなみに、旧モノレールは1957年に開通した日本初・世界最初級の zoo モノレールとして長年親しまれましたが、老朽化により2019年から運行休止となり、2023年に正式に廃止されました。

東園と西園を再びつなぐ「新しい足」

今回発表されたのは、**上野動物園**の東園と西園を結ぶ、新しい園内交通システムの導入計画です。

距離は、かつてのモノレールとほぼ同じ約340m。
移動にかかる時間はおよそ3分半とされ、来園者の負担を減らすことが目的です。

特に注目したいのは、

  • 高低差のある園内を楽に移動できる
  • 車いす・ベビーカーにも配慮したバリアフリー設計
  • 子どもから大人まで楽しめる**“乗ること自体が体験”になる乗りもの**

といった点。
単なる移動手段ではなく、動物園の楽しみの一部として位置づけられていることが伝わってきます。


環境にも配慮した、これからの乗りもの

新しい乗りものは、環境負荷の低減も意識した設計が検討されています。

上りはモーターで走行し、下りでは重力を活かすことでエネルギー消費を抑えるなど、
まさに「これからの公共交通」を感じさせる仕組みです。

最高速度は約20km/hと控えめですが、
動物園内をゆったり眺めながら移動できる点では、むしろ好印象でしょう。


駅舎にも“物語”を残す工夫

かつてのモノレールが完全に忘れ去られるわけではありません。

東園側の施設には、
モノレール時代の部品や歴史を伝える展示スペースが設けられる予定です。

一方、西園側は、

  • フードやグッズを楽しめる店舗
  • 上野の景色を一望できる展望スペース
  • 新しい乗りものの乗り場

を備えた、立ち寄りたくなる施設として整備されます。

「移動する場所」から「過ごす場所」へ――
そんな進化を感じさせる計画です。


鉄道ファン目線で見ると…

鉄道ファンとしては、
「モノレール復活ではなかった」という点に、少し寂しさを覚えるかもしれません。

しかしその一方で、

  • 1950年代の技術で生まれたモノレール
  • 2020年代の発想で生まれる新交通システム

この時代のバトンタッチを感じられるのは、実に上野らしいとも言えそうです。

鉄道の役割が「速さ」だけでなく、
「体験」や「やさしさ」へ広がっていることを、象徴する事例ではないでしょうか。


2029年度、上野の風景がまた変わる

工事は2026年度から始まり、
2029年度の供用開始を目指すとされています。

そのころ、上野動物園を訪れる子どもたちは、
この新しい乗りものを“当たり前の存在”として楽しんでいるはずです。

かつて私たちがモノレールに胸を躍らせたように――。


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