夜の時間を列車で過ごす旅 えちごトキめき鉄道が新北陸色の夜行列車を運行へ

北陸本線413系 えちごトキめき鉄道

近年、日本の鉄道から姿を消しつつある「夜行列車」。
かつては移動手段として当たり前だった存在ですが、今では“特別な体験”として、静かな注目を集めています。

そんな中、えちごトキめき鉄道が、
2026年5月3日に、国鉄形車両を使用した夜行列車を運行することを発表しました。

5月3日(日)史上初!?「新北陸色」の夜行列車

えちごトキめき鉄道ホームページ

新北陸色の夜行列車

運行日

  • 2026年5月3日(日)夜〜早朝

運行区間と時間(PDFより)

  • 出発:直江津駅 22:00
  • 運行経路:直江津ー(妙高はねうまライン)ー妙高高原ー(妙高はねうまライン)ー直江津ー(日本海ひすいライン)ー市振ー(日本海ひすいライン)ー直江津
  • 到着:直江津駅 4:46

※途中「トンネル内の駅」として有名な筒石駅に13分間停車します。

座席・料金プラン(参加型夜行列車ならでは)

座席は選べる複数プランがあり、値段も様々です。

プラン名内容料金(税込)
ボックスシート(1〜2名)普通ボックス席24,000円
ロングシートA1名利用の4人掛け席16,000円
ロングシートB1名利用の2人掛け席12,000円
“ナイトクロザ” + ロングシートクロザ席など特別プラン35,000円

※各席にはお弁当・お茶・軽食・お土産・温泉チケットなどの特典付きプランも用意されています。

国鉄形 × 新北陸色という組み合わせ

今回使用されるのは、413系・455系の国鉄形電車。
しかも塗装は、往年の北陸本線を思わせる「新北陸色」です。

この色合いに特別な思い出を持つ方も多いのではないでしょうか。
通勤や帰省、旅の途中で何気なく乗っていた、あの頃の北陸の風景。
その記憶をまとった車両が、今度は“夜行列車”として走ります。


深夜から早朝へ、走り続ける列車

列車は2026年5月3日の夜、直江津を出発。
妙高高原方面や日本海沿いを含む区間を走り、翌朝にかけて再び直江津へ戻る行程です。

移動が目的ではなく、
「夜の時間を列車で過ごすこと」そのものが主役

トンネル駅を含む停車や、静まり返った深夜の駅、
そして明け方の日本海側の空気感――
昼間のダイヤでは決して味わえない時間が用意されています。


“寝台ではない”夜行列車という選択

車内イメージ
車内イメージ

この夜行列車には、寝台設備はありません。
用意されているのは、ボックスシートやロングシートを活用した各種プランです。

一見すると不便に思えるかもしれませんが、
実はここに、今回の企画の面白さがあります。

・完全に眠るための列車ではない
・列車に揺られながら夜を過ごす体験
・国鉄形車両の空間そのものを楽しむ時間

かつての夜行急行に近い、
「多少の不自由さも含めて楽しむ旅」と言えるでしょう。


なぜ今、夜行列車なのか

本格的な寝台特急が次々と姿を消した一方で、
近年は各地で「夜行」「深夜運行」をテーマにした企画列車が増えています。

背景にあるのは、
早く着くことよりも、
どう過ごすかを重視する旅の価値観の変化かもしれません。

夜行列車は、効率ではなく記憶に残る体験。
その象徴として、今回のえちごトキめき鉄道の取り組みは、とても今らしい試みだと感じます。


他の鉄道会社では、こういう列車も運転されます。

鉄道の“時間”を楽しむ列車

この夜行列車は、多くの人を運ぶための列車ではありません。
けれど、鉄道が本来持っていた
「移動そのものが旅になる力」を、改めて思い出させてくれます。

新北陸色の国鉄形電車で迎える、特別な一夜。
静かなブームと言われる夜行列車の流れを、確かに感じさせる運行になりそうです。

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